オキナワノコワイハナシ　２０１３

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第１話　「嵐声　あらしぎー」　監督・脚本：後藤聡、原案：山田優樹

ビーチで遊ぶ仲のよさそうな姉妹。
浜に上がった妹は、姉の声が妙に聞こえて、振り返るとそこに姉の姿は無かった・・・。

”嵐声（あらしぎー）”とは、不吉な死の知らせ。その声に導かれ死霊たちが集まってくる・・。

ビーチで不気味な声を聞いたメグミ（又吉裕子）は、同じく不気味な音に怯える女アキコ（我如古真世）に出会う。
２人は音と不気味な人影に追われるように、明かりの点いたペンションの１室に逃げ込むが、
そこには３人の男女（水田健作・西平士朗・伊禮友希恵）がいて、彼女らをかくまうが・・・。

初聞きの”嵐声”と”お盆に海で泳ぐなかれ”の合せ技。
見終わるとやっぱりなーって感じですが、ちょっと解りにくいかも。


第２話　「屋敷神」　監督・脚本：又吉安則

糸満市一家連続失踪事件の証拠品のビデオテープに残されていたのは、
陽気で仲の良い一家が新居を購入するに当たって、その様子を撮影したものらしい。

又吉一家の父剛之（武田聖爾）がその家を大変気に入って購入を決意。
購入に乗り気では無い家族、妊娠中の妻小枝子（taeko）と息子の拓（神谷健太）、娘の幸（仲村渠さえら）と、
ユタの当間（ハニーくらら）を連れ、その家を訪れる。

家は、沖縄の戸建で面積は広いが廃屋のようで、先住者の家財の一部も残され、どこか異様だった。
が、人の良さそうな家主（大城たもつ）が快く迎えてくれる。
けれど、当間の様子が妙で「屋敷神が来ているから挨拶をしなければ」と言い出すが・・・。

公式では家はむーとぅや（元屋、こちらで言う本家？）、女祈祷師はユタとなっていますが、
家ははっきりそう呼ばわる台詞は無く（沖縄の方が見れば解るのかも）、ユタというのも実はオチ有りです。
撮影者の拓役神谷健太くんは今ブレイクしてるらしいんですが、残念ながら顔が映るのは冒頭の数分です＾＾；
白石監督のＰＯＶや「呪怨」を髣髴とさせる不気味さ不条理さは秀逸で、３本中一番のお気に入りです。
いろいろ映り込んでいるので、お好きな方は探してみるのも一興かと。


第３話　「てるてるぼうず」　監督・脚本：池田智

遠足を翌日に控え、わくわくとてるてるぼうずを作っていた小学生の梨絵（津波さくら）は、
いつものように優しい母（前原エリ）に見送られ登校するが、
運転中にケータイで話していた男（当山彰一）の車にはねられ死亡する。
以来、現場近くでケータイを操作しながら走っていると、梨絵の霊が現れ・・・。

「てるてるぼうず」の歌詞って「歌を忘れたカナリア」くらい成功報酬と失敗の罰則の差が激しい歌だったんですね；；
オチは途中でむしろ潔いくらいにバレバレなのが残念でした。

２０１３年ということで地デジ対応なんですが、空気感は変わらず。
初聞きの”むーとぅや”や聞いたことだけはあった”ユタ”も調べたらいろいろ面白い発見があったりもして、
見終わった後に調べて回るのがむしろ楽しみになってきましたｗ
役者さんは写真が見つからない方もいて一部予測変換なので、間違ってたらツッ込んでくださいね＾＾；

2004年からスタートした本シリーズも、13年目の夏を終えた。きっと『オキナワノコワイハナシ2016』がリリースされることだろう。楽しみだ。(笑)
でも、既放送分のうち15本は未収録だ。ＤＶＤにして 5本分。いつかリリースして欲しいものだ。

■第１話 嵐声（あらしぎー） (2013年 夏)
旧盆にも関わらず、遊泳禁止のビーチで波を楽しんだメグミ。帰り際に１人の少女と出会う。彼女は怯えており、“声”が聞こえると言う。然も、少し遠くで数名の男女がじっと佇んでこちらを見ている。身じろぎ一つしない。
怖くなったメグミは、少女を連れてその場を逃げ出す。しかし、程なくして日が落ちてしまう。それでも、行く先々に人影が現れる。彼女たちは必死で走り、灯りの付いていたコテージに転がり込む。
……というお話し。

『黄泉がえり』から始まった“泣けるホラー”系の１本。“嵐声”が何なのか分からないが、嵐の前にやって来る強い風の向こうに聞こえる音がそうだろうか？　あたたかく湿った空気と薄暗がり、風にこすれて悲鳴を上げる木々。そうした音に遮られて、しかとは聞こえないが、遠く聞こえて来る音がある。昔の方は、そんな音に耳をたてていたんだなぁ。

■第２話 屋敷神 (2013年 夏)
或る家を見に来た４人家族。夫は転居に乗り気だが、身重の妻は気が進まない様子。長男はビデオカメラを回し続け、長女はゲームばかりしている。
夫は、妻を納得させるため、お祓いをしようと霊媒師を呼んでいる。
しかし、何がいけなかったのか、お祓いの儀式が始まった途端に怪現象が起き始める。
……というお話し。

本シリーズで唯一のＰＯＶ。もう少し手ブレを抑えてくれると見やすかったのだが……。
“家を守る”と言われる生き物がいる。ヘビやヤモリの類だ。何もいない家は寂しいが、怖い悪霊とかはイヤだなぁ。

■第３話 てるてるぼうず (2013年 夏)
遠足を楽しみにしている１人の少女。てるてるぼうずを吊して雨が降らないように祈っている。
ところが、その日、登校途中に車にはねられて死んでしまう。スマホに気をとられた運転手の脇見運転が原因だった。
数ヶ月後、運転中にスマホをいじっていた人たちが謎の死を遂げる。共通するのは、みんな首を切り落とされ、首だけ白い布にくるまれて木に吊らされていたこと。それは、まるで“てるてるぼうず”だった。
……というお話し。

シチュエーションからして“泣けるホラー”系でまとめるのかと思っていたので、意外な結末だった。
てるてるぼうずって、何だ？
歩きながら、自転車や車を運転しながらのスマホは、絶対に危ないから、見つけたら厳罰に処すべきだよなぁ。

公式ＨＰによると、未ＤＶＤ化作品は次の通り。

１．八重山の口裂け女(2004年 夏)
２．夏の幻影(2004年 夏)
３．彼岸日誌(2005年 夏)
４．ムーンドライブ(2006年 清明)
５．清明花(2006年 清明)
６．終業式(2006年 夏)
７．宝物(2006年 夏)
８．残業さん(2007年 夏)
９．テケテケテケ(2007年 夏)
10．来るな！(2009年 夏)
11．怪談奇聞(2010年 夏)
12．オバー・オブ・ザ・デッド(2011年 夏)
13．怪談奇聞２(2011年 夏)
14．ゾンビのカジマヤー(2012年 夏)
15．久茂地屋ゾンビ(2012年 夏)

いつかリリースされますように。

オススメ！