ＥＣＨＯ　エコー

母親が殺された実家で過去の音を集音マイクで拾っていきながら、真相に辿り着く設定は非常に面白いです。
ジャンルで分類するならオカルトミステリーなんでしょうが、禍々しい、濃密な湿っぽい、重厚な雰囲気とは違う方向へ展開するため肩透かしを食らいます。

冒頭の事故で取り乱し過ぎる母親、母親が殺された実家に戻ってきたときの意味有り気な村人の言動、鄙びて閉鎖的な気配が漂う村、薄暗い色彩図、不安を掻き立てる音楽、魔女と陰口を立てられていた母親、などこれから起こる禍々しいオカルト色濃厚な展開を大いに期待してしまう要素満載なんですが、残念ながらあっさりと至極淡々と物語が進行するため盛り上がりも緊迫感も無い地味な展開で終始します。

他の方の評価も微妙な感じが多いのは序盤のエピソードで期待を膨らまし過ぎて未消化のままで終わる内容のためなんでしょうね。
まぁ、オカルトを小道具にした軽いミステリーを観るスタンスなら楽しめる作品だと思います。
個人的には期待し過ぎた感があるんで^^;
しかし、最後のあのシーンの意味は何だったんでしょうか？
何かを暗示してると思うんですが分かりませんでした。

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レビューがあまりに寂しかったので、ちょっとネタバレ覚悟でアウトラインを書きたいと思います。
コレを読んでも映画自体の楽しさが半減するものでは無いと自分は思いたいですが、余分な情報を良しとしない人は読まないでくださいね。


霊が目に見えなくてもカメラには写るように、空間にはそこに住んでいた人の記憶（音）が刻み込まれている。
まるでそれは地層のように幾層にも重なりある一定のルールを持って重なり合っている。
何十年もの人の人生には膨大な音が記憶されています。
彼女はその音の記憶の配列ルールを見つけていき、母の死の真実に近づいていきます。
それは主人公が受け入れようとしなかった母（と母を取り巻く世界）の生活の追体験の話でもあります。
そこに辿り着くまでの切ない話です。
フランス映画らしい色彩で、ナチュラルな飾りのない演出の映画で自分は好きです。
伏線らしき描写は“伏線”では無く、見ている者にミスリードを起こさせるための描写であると自分は思います。
ハリウッド製のような派手なインパクトは無いですが良い映画だったと自分は思いました。

淡々と進行するフレンチスリラーです。

やたら唐突にお母さんは死んでしまい、
母親の住んでいた（うさんくさ〜い）田舎の村に娘が行ってみると・・・
定石どおり、何だか後ろ暗そうな村人がワラワラと出てきます。

マイクで集音すると、何故か家に残った記憶が拾えてきます。
マイクが無いと聞こえないのは何故だか判りませんが・・・
それに、あの程度の広さの部屋なら、一日で全部の音を拾えるんじゃないの？
「音響の専門家という設定」を、
生かせてるんだか生かせてないんだか不思議な感じです。

スリラーというほどドキドキするシーンもなく、従って盛り上がりもありません。
「えっ！それで終わり？今までの意味ありげなシーンは伏線じゃなかったの？」
って感じで、オチですら、驚くほど淡々としています。
ヒマな時間があればという作品ですね。

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　期待してみた割にはそれほどでもなかったという印象。フランス映画というのは、ほんと淡々としている。
　あのロープを張り巡らせている意味がよくわからないのだけれど、詳しく解説してほしかった。母親が魔女と呼ばれていることは、徐々にわかって、村人から慕われながらも恐れられている女性だった。だから殺されたのかというとそうでもなく、若い恋人がいたというのも、女性の外見からいって、なんとなく納得いかないかな。
　どうせなら魔女がらみの計画的、村人こぞっての集団犯罪にすると、緊迫感ばっちりになったのではないかと思う。そうすれば、主人公も狙われるというクライマックスが作れるし。
　不法投棄のことと、鹿ことももっと詳しく説明してほしかった。まあ、フランス映画って淡々としているからねえ。

何をしたいのかわかりません・・・。
頑張ってみましたが、何だったのか？集中できませんでした。
とにかく、ぐちゃぐちゃの濡れた土の上を歩くシーンなどジーパンや靴が泥だらけになるのが気になって、そのまま家入るんかい？
と、画が汚くて暗くて、人もあまり綺麗じゃないので・・・。
ただひとつ、フランスの色白で綺麗なお姉さんには、ターコイズ色の服が似合うのだと思いました。