ハックル

わからない…　
わからないのに好奇心のうずく妙な映画でした。
のどかな村。営まれるありきたりな生活。
人と自然の超アップからの引き映像が素晴らしい。
会話がない息苦しさもその美しい映像が息継ぎさせてくれました。
で、唐突に現れたお見事なＣＧにどきっとして、（ＣＧ映像にときめいたのは久々でした）
鯰の泳ぐ沼底映像にはびっくり！
なにか探っている風な警官。
少女はミキサーで何混ぜてたんだろう？それ食べて？猫はもがき痙攣死？
度々の葬式行列。
女性達の間を行きかう謎めいた小瓶。あの小瓶の中身をあのおばさんは洞穴でしこんでた？
めでたい席での不気味きわまるあの唄。
もう、？？？がしゃっくりのように止まりません。

あの村はもしかして裏の裏々闇組織の本拠地かも、と、そこはかのない想像していたら、
地震？　え？　違う？
なんなの、あの低空飛行！で、またまた美しいスロー映像！
ついていけない。わからない。
もしかして、超ミステリーサスペンス映画？
エンディングロールの間もずっとハックルしていた顔皺のきれいなお爺さん。
あのハックルはもしかしたらナニカのカウントダウン・・(ｰ”ｰ;)
で、彼が、ハックル爺さんが大ボスなのかも。

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えーーーー、なんと申しましょうか・・・

セリフ…無いんですけど。。。

おじいちゃんが「フェ！」「フォ！」っとしゃっくりをし続けます。
村は自然がいっぱいです。


この作品をご覧になる方はこの先は読まない方が楽しめると思います。
ネタバレ無しでお楽しみ下さい。




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おばあさんが可愛らしい花を摘んでいます。
ですが、積んでいる花は映っていません。

はい、ここで気付く方が多いと思われます。

　　（；-`ω-）ノ　「警部！物証です！」

動物の声、足音、車のエンジン音、キーキー言いながら走る自転車、食材を切ってる音、焼いている音、ミキサーの音、等が聞こえ、時折人がなにやら話してる様子…

映像も面白い撮り方をしています。
何かが回っていたり、揺れていたりする場面が多く、ちょっと酔いそうになりします。動物は良いとして、虫やヘビのアップは勘弁して欲しかった…ブタさんの「○マタマ」のアップもキツかったっすｗ

で、質問…ブタさん…交尾してましたか？
一切腰の動きが無かった様なんですが…合体して動いて無かったんですが…どなたかブタさんの交尾に詳しい方（おるんか？）教えて下さい…
なんちゅう質問やｗ誰が答えるねんｗ　（；≧з≦) プッ！


本題に戻ります。。。

どうやら男の人ばかりが亡くなっていきます。
なにやら動物は巻き添えをくってる様です。。。

　（；-`ω-）ノ　「警部！動悸がみつかりません！」

終盤、結婚式が行われます。
女性数名で歌を歌います。なんとその歌詞が…ｗｗｗ

　（；-`ω-）ノ　「警部！動機が浮かびました！」

歌詞のみ、字幕が出ます。
歌詞の中に動機がまんま歌われてます…

きっと結婚式の度に歌われてるに違い無いと思われる歌…

気付けよｗ村の男どもｗ

一風変わった作品ですが、私は好きです。
シュールと言うか、ブラックと言うか…

まあ、しかし、初めて観ましたわ…セリフの無い作品ｗ
でも、全てに意味やヒントが有り、うやむやで終わるいさぎ良さｗ

変なもん好きの私にはたまらん面白さ…ｗ

私のレビューに騙されない様に…ｗｗｗ

変な所にツボる私ですので…ｗｗｗ　（；−ωー）…ｗ

どんなにものすごい映像見せられても、「次はこう見せてくるだろう。おっと、少しずれたけど、そうかそうか」…と予想出来る範囲だと、神経が驚いてくれなくなった。これはとっても悲しいことで、宇宙船がワルツを踊るのを観た時の様な感動は、もうあまり期待できないのかな、と。

しかしまあ、意表をつかれたこの『ハックル』という映画、その映像。ちょっと説明し難いのだが、久々に神経がザワザワさせられる映像を見せられた。また音楽はもちろん、セリフまでもが省かれたことによって、実際の「音」が、浮きあがるように意識させられる。画と音、その原初的な要素の認識作業。

極端なクローズアップで物体の本質に迫るのかと思えば、スッと引いたショットで「すっとぼけられる」。ミステリアスなカットが挿入されたとか思ったら、おそろしく平凡なカットでごまかされる。で、時折リズムを整えるかの様に、しゃっくり爺ちゃん登場。映像のしりとりの様な画面を見ながら感じたのは、まるで「散文詩」を忠実に映像化したようだなという感覚。

脈絡無く連想したのが、草野心平の詩だ。　『こびらっふの独白』という詩があって、これはなんと「カエル語」で書かれていて、突き抜けた楽天性と「ぐさりと」真理を貫く様な言葉の力を感じる詩なのだが。それがこの映画のトボケた作風と、私の中でシンクロしてしまった。うん、おもしろい。

水死体はともかく、F16はやり過ぎだったような気がするけど、あれが全体を壊すわけでなく、単純にアクセントになり得ているのが凄い。普通ならメチャクチャになるところなのに。

エンディング・テーマには、もれなく笑ってしまうと思われる。

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シャックリ…
横隔膜の痙攣に過ぎないが、コレが起こると何故か人は曖昧な不安に襲われる。
〜百回続くと命が無くなる〜
そんな子供じみた伝説を何と無く記憶しているからだろうか？。
ハンガリーで（多分）牧畜と麦の生産を生活の基盤にしている長閑に見える村の驚愕すべき裏側。
普通に見える深き優しき「皺」を持つ人々の胸中に去来する凄惨な感傷。
爺さんのシャックリの響く程、静かな村。
しかし、その奥には様々な「生臭い」人間模様が秘められていた。
羊飼いの少女に密かに欲情する牧童。
その行為に嫌気が指したのか様に自分根城に足を進める馬。
牧童はその返らぬ一日の全ての儲けを無駄にする。
年老いて咀嚼も出来ぬ夫の為に料理をミキサーで砕く老齢の為に腰の曲がった妻。
しかし、彼女が最後に足らした「悪」のエッセンスは思いも因らない若い世代と小さき生物に罪の購いを求める。
「生きる」と言う事。
それ自体は何らかの罪の上になりたっている。
その贖罪は全てに存在に分け隔て無く与えられる。
それが「死」と言う単純な事象に終わるとは限らない…。
全ては「地の蛇（ヨルムンガルド大蛇）」の上に展開する独立して見えて閉じた世界のヨタ話。

牧歌的に見える凶悪な人生訓。
深く緩く心に迫る名作だと思います。

　ハックルとはハンガリー語で「しゃっくり」のことで、全編にわたって農家のおじいさんがしゃっくりをしているという、ヘンテコで面白い映画だ。
　何の変哲もない田舎の風景の羅列のなかで、よーく見ると殺人事件？のようなものが起きている……のかもしれない。それで理科系のツインピークスと書いた人もいたけれど（僕にはそうは思えなかった）、お話はない、というかないに等しいので、物語で映画を観る人には向かないと思う。
　それから、しゃっくりだから、おじいさんの口元がしばしばアップになったり、日常生活の生活音がよく捉えられていたり、生理的にあかんという人もいるかもしれない。
　ヘンテコ好き、東欧のちょっと薄暗い感じの映画が好き（シュヴァンクマイエルとか）なら楽しめる……かもしれない（自信なさげ）。
　僕は……すごく楽しんだというわけでもない。ぼんやり観ていると、だんだんおじいさんのしゃっくりのリズムが体に馴染んできて、この波に乗れるといいなあと思っていたのだけれど失敗した。と、そこにびっくりするようなギューンという場面があって、そこは感動しました。こういうCGの使い方もあるんだなあ、と。なんだかよく分からないレビューになってしまいましたが、同監督の『タクシデルミア』よりははるかの面白いと思います。５５点。