ＲＥＣ／レック

　他の方のレビューにもあるようにＰ．Ｏ．Ｖ．（主観映像）によるホラー映画です。テレビの取材チームが遭遇した不運な一夜というテーマで主観というものの持ち味を出し、まあそれほど斬新とは言えない設定をそれなりに小気味良く纏め上げたアイデアは良いのではないでしょうか。ＰＯＶものの中ではその必然性を含め完成度は高いと思います。

　ただ個人的には体調もあったのかもしれませんが、吐きそうになって3度ほど中断しました。しかしこの作品に登場するカメラマンのパブロ君はテレビ撮影の本職。でも決して上手いカメラマンではありません。だからカメラマンパブロ君へのアドバイス。
　1.手持ちカメラの場合は自分が三脚になったつもりで撮影を。
　2.手持ちで振り回すと見ている側は気分が悪くなるのでフィックスを基本に。
　3.手持ちはぶれにくい広角側で撮る、被写体を大きくするにはカメラが寄ること。
　4.レックボタンの反対押しには気をつけよう。
　5.取材でワンマンはきついので、アシスタントをつけるよう会社に要求しよう。
　　（一人居れば音声なり、三脚持ち、照明などを任せられます。というか番組ディレクターは？）
　6.ちょっと下手くそすぎるので三脚を使いなさい。
　7.どうしても手持ちの場合にはステディカムなど、防振装置を使うのも手かも。
　8.技術が未熟なので普段から練習すること。
　9.アップ処理が多すぎるので、全体の状況が分かる引きの画も撮っておくこと。
　10.カメラマンは冷静に事態を見つめること。以上

　スペインの番組事情は分かりませんが、日本のシステムと比べると現場の取材方法は嘘くさいです。こういった取材では音声を録るのが重要です。カメラマンは映像に集中しているので音声の処理までなかなか手が回りません。ですのでこういった場合には必ずミキサーを担当する人間がつきます。またプロの現場では使う使わないに関わらず、三脚は携行するものです。このあたりの基本が描かれていないので映像業界の人間からすると設定にちょっと無理があるようにも思います。細かいツッコミを入れればカメラマンのクセにピント合わせをしない（でもピンは来てる）。停止ボタンを押しても本当は画像は乱れない（どんなカメラを使ってるんだ）。ナイトビジョン付きの業務カメラ？？？などなど。
　まあそんな細かいところを突っ込んでも仕方がないのですが、テレビカメラの機能や取材の方法が重要な要素として扱われているだけにちょっと気になってしまいました。
　
　ただジャウマ・バラゲロ監督のセンスの良さは感じ取れる映画でした。



　ウ〜、まだ吐きそう・・・・・・・・・・・・。

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ツインテールのアンヘラに萌え〜(*´ー｀*)

で、ですね今更ながらに鑑賞、、、、、傑作だね
少なくとも閉鎖空間の怖さはきちんと生かされてます
さすがスペイン、雰囲気ありきで撮らせれば実に上手い
手持ちというのも敬遠してた理由ですが、そこは加減を弁えてます（笑）
アングルがどうのは言い出すときりがないですが
基本ムービーなんで度を越してなければ観易くて良いですね。

ゾンビものとしては既存の作品を踏襲してますが
物語の運びより見せ方が全てと言って良いです
最近なかなか出会えない「ゾクッ」とする感じが味わえます
扁桃腺炎少女や、終盤の良いのか？って感じの真相に近い少女など
この辺の雰囲気はかなり秀逸でした
キャストの熱演も手伝って臨場感は出てたと思います。

モキュメントとしてはかなり計算された作品ですね
どうしてもハンディ一つで事態を見せるという役割は
無理になりがちですが、最低限に収めてると感じます
局のカメラに暗視機能があるかなど「？」な部分もありますが
これ以上リアルな設定やアングルを追求すれば何が何やら分からないしね
それともう一つ、本作がスペインで大ヒットしたのは
キャストが無名で、そしてアンヘラ役のマニュエラ・ヴェラスコが
実際にもレポーターとして活躍してるという下地があったからでしょう
観客は無意識にその仕掛けにハマったんでしょうね
『２』もレンタルされてる様なんで観ようと思います
ハリウッドがリメイクしそうですが、止めておけ無理だから（笑）
久しぶりに純粋に恐怖を感じられる作品でした。

第一線で活躍するホラー監督の中で私が最も好きな監督・Ｊバラゲロ。
Ｐ・Ｏ・Ｖ手法と言う事で永らく二の足を踏んでおりましたが、ようやく観賞も・・・素晴らしいっ！！！！
何でもっと早く観とかんかったんやろっ！！
現時点で考えられるＰ・Ｏ・Ｖ手法での見せ方を全て採り入れ、出口の無い閉塞空間で人々が絶望的な状況に陥る様を、臨場感溢れるカメラワークで見事なまでに描き切ってます。

オカルトホラーを得意とするバラゲロがいつの間にＰ・Ｏ・Ｖ手法の見せ方を習得したんでしょうかｗ

ゾンビ発生理由も感染系かと思わせながら、鍵となる最上階の部屋で目の当たりにするおぞましい品々から、もしやのお得意分野への転調なんでしょうかｗ
待ち切れずパート２へいざε=ε=ε=ε=┏(;￣▽￣)┛

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少し短めの７５分、ネタが少し足りなかったのか？
手持ちカメラで撮影する事を主観撮影と言うようだ。客観的に目が回る。
リアルパニック映画らしいが、リアルさや緊迫感がそんなには伝わらんかった。でも良いのでは？つまんなくは無い。

建物が外側から封鎖され内側ではゾンビ感染の恐怖が広がる。昔ここで何かの実験をし、ヘタこいたのが感染源のようだが種明かしは適当にスルーされちまう。

ジャケ写真の主人公の若い姉ちゃんが終始リポートするが、事が起きる毎にキャーキャーと絶叫。ワメいてゾンビに居場所を教えたいようだ。でも細いのに豊胸はグッド！男心をゾンビにする犯罪級のボデー。

銃が無い時のゾンビ襲来にどう対処するか！を見たかったが、肝心なゾンビが活躍する場面が極少・・まあ無駄にウヨウヨのノロノロよりかはマシか。でも部屋に逃げ込みドアにカギを掛けると意外にもスペインゾンビは諦めが早くとっとと退散。ゾンビにも無駄な時間を省く合理的な理念が？

ん・・特に沸騰もせず特に変化も無いまま終了・・こんくらいなら７５分で丁度良かった。スパニッシュホラーってチョイ短めが多々あるような・・超駄作ハートロッカーのように１３１分だったら怒ってたかも・・

備えあれば憂い無し、要するに雰囲気を察したら皆で刃物や木刀とか何か武器を見つけるべきだが丸腰・・俺でさえナイフと銃を枕元に置いて寝てるっちゅうに、コイツら死んで当然じゃ！

　ワナオトコを観た後続けて本作を鑑賞した。そのせいもあるかも知れないし、フェイクドキュメンタリー手法による前半があまりに淡々とした展開なので、事が始まるまでに既に眠くなってしまった。
　後半は2〜5秒の瞬間睡眠を5，6回も繰り返してしまったので、集中力に欠けた分怖さが減じてしまった。ラストが全然怖くなかったのもそのせいだろうね。入り込んでいたらきっと怖かったと思うが、ヒロインを始めバカみたいに悲鳴を上げ過ぎだし、素人でもここまで揺れる訳ねぇだろと云うほどめちゃんこ揺れるカメラワーク。集中力を欠いたのはカメラ酔いを避ける為に働いた自衛本能だった可能性もあるかも 笑


※レーティングは、A+,A,A-＞B+,B,B-＞C+,C,C- の9段階。