ミッドサマー / フローレンス・ピュー
ミッドサマー
/アリ・アスター
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(37)
解説・ストーリー
「ヘレディタリー/継承」のアリ・アスター監督が、スウェーデンを舞台に撮り上げた戦慄の異文化スリラー。スウェーデンの奥地で開かれる“夏至祭”に参加したアメリカの若者たちが、明るい白夜のもとで繰り広げられる異様な儀式を体験していく中で、次第に想像を絶する悪夢に呑み込まれていくさまを描く。主演はフローレンス・ピュー。ある日突然、最愛の家族を失ってしまったアメリカ人学生ダニー。心配した恋人のクリスチャンは、男たちだけで行くはずだったスウェーデン旅行に彼女も誘うことに。彼らが向かったのは、スウェーデンの奥地で90年に一度開かれるという特別な“夏至祭”。こうしてダニーたち一行は白い衣装に身を包んだ村人たちに笑顔で迎えられ、9日間にわたって行われる神秘の祝祭を彼らと一緒に体験していくことになるのだったが…。 JAN:4562474214308
「ヘレディタリー/継承」のアリ・アスター監督が、スウェーデンを舞台に撮り上げた戦慄の異文化スリラー。スウェーデンの奥地で開かれる“夏至祭”に参加したアメリカの若者たちが、明るい白夜のもとで繰り広げられる異様な儀式を体験していく中で、次第に想像を絶する悪夢に呑み込まれていくさまを描く。主演はフローレンス・ピュー。ある日突然、最愛の家族を失ってしまったアメリカ人学生ダニー。心配した恋人のクリスチャンは、男たちだけで行くはずだったスウェーデン旅行に彼女も誘うことに。彼らが向かったのは、スウェーデンの奥地で90年に一度開かれるという特別な“夏至祭”。こうしてダニーたち一行は白い衣装に身を包んだ村人たちに笑顔で迎えられ、9日間にわたって行われる神秘の祝祭を彼らと一緒に体験していくことになるのだったが…。 JAN:4562474214308
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「ミッドサマー」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「ヘレディタリー/継承」のアリ・アスター監督が、スウェーデンを舞台に撮り上げた戦慄の異文化スリラー。スウェーデンの奥地で開かれる“夏至祭”に参加したアメリカの若者たちが、明るい白夜のもとで繰り広げられる異様な儀式を体験していく中で、次第に想像を絶する悪夢に呑み込まれていくさまを描く。主演はフローレンス・ピュー。ある日突然、最愛の家族を失ってしまったアメリカ人学生ダニー。心配した恋人のクリスチャンは、男たちだけで行くはずだったスウェーデン旅行に彼女も誘うことに。彼らが向かったのは、スウェーデンの奥地で90年に一度開かれるという特別な“夏至祭”。こうしてダニーたち一行は白い衣装に身を包んだ村人たちに笑顔で迎えられ、9日間にわたって行われる神秘の祝祭を彼らと一緒に体験していくことになるのだったが…。 JAN:4562474214308
「ミッドサマー」 の作品情報
「ミッドサマー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ミッドサマーの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
147分 |
日・吹 |
英ほか:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
TCED5094 |
2020年09月09日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
98枚
|
0人
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0人
|
英ほか:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ
ミッドサマーの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
147分 |
日・吹 |
英ほか:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
TCED5094 |
2020年09月09日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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英ほか:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ
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ユーザーレビュー:37件
ミッドサマー
投稿日:2020/07/28
レビュアー:片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
スウェーデンの奥地で90年に一度開かれる祝祭で恐怖体験するアメリカ人たちの話。
白夜の中に緑の大地に青い空に黄色い神殿に白い衣装を着た人たちという映像とドラッグを摂取したことによるトリップ映像となかなかのカルト作になっていました。良い意味で不快なところが多くて楽しい映画でした。
突然始まるショッキングなシーンが黒沢清監督作品のバイオレンスシーンっぽくてよかったです。特にワンカットでの飛び降りやハンマーで頭を…とかは黒沢清作品のイメージが強かったです。
2時間30分という長さが結構長く感じて、コミュニティの奇妙な描写を結構長いこと描くので退屈に感じるところが多かったです。ずーっと踊っていたりするのを呆然と見つめている時間が多かったです。
突き抜けるところまで行くとHシーンも爆笑のシーンに仕上がっていて、これほどまで笑える濡れ場はあまり見たことがなくてフレッシュな濡れ場でした。それに神聖な木を汚したアメリカ人を睨み続ける男や主人公の彼氏のことが好きな村の女性がずっと見続ける女性のカットが挿入される食事シーンも笑えるコメディとなっていてよかったです。
とはいえ、全部ドラッグの力で主人公たちをおかしくしていってしまって、ドラッグ絶対ダメというのが勉強になる映画でした。
このレビューは気に入りましたか?
15人の会員が気に入ったと投稿しています
白夜の「生贄祭り」・・凶々しくも面白かった。
白夜の真昼間、衆人環視の中で平然と行われる儀式・・・
というより「惨劇」・・・眠気が吹き飛ぶ面白さでした。
2020年(アメリカ)アリ・アリスター監督作品。
『べデレタリー継承」の監督の最新作。
暗闇の怨念を描いた「べデレタリー継承」より白昼の恐怖。
「ミッドサマー」の方がずっと上級の仕上がりです。
大学の卒論を仕上げるために、ダニーの恋人クリスチャンとその男友達3人の
合計4人は、友達のペレの生まれ故郷・スウェーデンの奥地の村へ、研究と取材の旅行に
でかける。
これは初めからペレの計略で、彼らは「夏至祭・・ミッドサマー」の生贄だったのです。
ダニー(フローレンス・ビュー)は精神の不調から無理心中した妹の事件を引きずって、
恋人クリスチャンは腰が引けてます。内心ウザいと思っている。
村のコミューンに着くと、男達は白い衣装・・・まるで修道士のようです。
女達も白い長着に金髪を伸ばして頭には花輪飾りをして、ロマンティックです。
が、最初の儀式。
老人2人が高い崖に運ばれて自らの意思で身投げをします。
割れる頭蓋、花弁のように開く脳髄。
もう1人の老人は足から落ちて脚がひしゃげて、砕けています。
そこに若い娘がハンマーを振り上げて、老人の頭蓋を叩き潰すのです。
このシーンで、この映画のやろうとしている事が飲み込めて来ます。
ここで私も突然ホラーに覚醒!!
クリスチャンと仲間も、なんとも言えない興奮状態に陥り、覚醒します。
コミューンでは薬物がごく自然に使われています。
そして長老がルーン文字で書いたという聖典。
人文学的好奇心と凄い論文を書いて驚かせたい・・・
撮影の許されなかった聖典を夜中に撮影に行くジョシュとマーク。
(そしてその夜から忽然と消えるジョシュとマーク)
90年に一度開催される「夏至祭」。セレモニーは続き、
クリスチャンには、「性の儀式」が、半ば強制されるのです。
(コミューンに新鮮な血脈を入れる為の種付け)
ここも嫌らしいけれど、目を塞げない・・・マジマジと直視しました、笑。
更に恐怖の儀式はエスカレートして・・・
いったいデニー、クリスチャンとマーク、ジョシュの運命は???
こんな美しく長閑な白夜の北欧、コミューンの秘密。
ホラ話だと思います。でも、
《こんな映画、最近観たことない。独創的で、新鮮でリアリティがある》
この映画の完成度は高い。
摩訶不思議な2時間半の擬体験でした。面白かった。
このレビューは気に入りましたか?
11人の会員が気に入ったと投稿しています
白夜の大地、発狂して得る自由
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
大学生のダニー(フローレンス・ビュー)は、もともと精神不安をかかえていたが、妹が両親を巻き込んで無理心中して以来、不眠や強いパニックアタックに悩まされるようになっていた。
ギクシャクしたままの関係の恋人クリスチャンが、スウェーデンのホルガ村に行くと聞いて、ダニーもその90年に一度の夏至祭を見学する事にする。
白夜で時間の感覚も曖昧な中、大学生たち5人は白い民族衣装を着た人々に迎えられる。
何もない、ただ広い原っぱ、草地、大きなロッジ、車もないし牛が横たわっているだけ。
花で飾られた塔はあるが、十字架を変化させており、キリスト教ではない古代北欧の共同体なのだと察する。
怪しげな飲みものを勧められるダニーたち。
そこでダニーたちは、思わぬものを目撃して凍り付く。
──北欧の古代カルトの祭りに参加した、という話です。
狂気は漂いますが、ホラーという感じはしないですね。ここに『信仰』という盲目的な従順はあっても『神』はどこにもいないので、人間がドラッグの力で幻覚を起こさせたり、思考停止になってるだけ。72歳になった老人が自ら命を捧げているようにみせて、信仰の名と同調圧力によりそれは、「自殺に追い込むという他殺」なのだ。平然と殺人などをやってる狂気。
グロい表現は確かにありますが、音楽で知らせる親切設計です。そのグロさに驚いて、本筋を見失ってはいけません。
結論を言えば、バカバカしくて私には何ら得る所のない作品でした。
可哀想なのが、クリスチャンでした。ドラッグも拒否して「飲まない」と言ったのに
空気の力で仕方なく飲み、「村の預言者を生むため」その意志もないのに男としての機能だけ利用されたのです。
生き証人としてベッドの回りには全裸のおばさんたちが見学。(これこれ、手を出すでない)
マヤさんと体が離れた瞬間、マヤさん叫ぶ「赤ちゃんを感じるわっ!」(・・んな訳ないダローがっ)
気が付けばクリスチャンは「熊の着ぐるみ」状態って。
でも、なぜダニーは逃げなかったんでしょうね。クリスチャンがそうなったのに、
最後には満足そうに笑ってさえいる。どういう笑顔なのか理解できませんでした。
アリ・アスター監督曰くには、
『ダニーは狂気に満ちた者だけが味わえる喜びに達した。ダニーは自己を完全に失い
そして自由を得た。』
ええぇ?意味わかんないすよー。自己は失いたくないなー。
戒律の厳しい集団て、ストレスがたまって人の苦しみとか見て、発散したいのでしょ。
みんなと同じで安心、というのは幻想。喜びも苦しみも自己あってですよ。
映画は撮影の美しさはあれど、欺瞞にあふれた無意味なものと思いました。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
夏至祭には何かが起こる
監督:アリ・アスター(2019年・米・147分)
原題:MIDSOMMAR
ミッドサマー=夏至祭と聞いて、私の脳裏に真っ先に浮かんだのが『フィンランド式残酷ショッピング・ツアー』だった。
本作の舞台はスウェーデンだけど、北欧の夏は、夜の時間帯になっても太陽が沈まない「白夜」の季節って点で似通っている気がする。
体内時計も狂ってしまって、知らず知らず妙な気分になるのかも。
…と、観始める前にはそんな風に考えていた。
でも、本作は「ホルガ」というスウェーデンの小さな村の―それも凄く閉鎖的なカルトまがいのコミューンの話だった。
これからご覧になる方は、冒頭や劇中に出て来る「絵」や「タペストリー」に注目して目に焼き付けておいて欲しい。それらが物語の筋道や内容を端的に示唆していると思うから。
さて、物語の始まりの舞台は冬のアメリカ。
本作の主人公・女子大生のダニーは、妹からのメールに胸騒ぎを覚え、両親に電話するが応答がない。
恋人のクリスチャンに電話で相談しても「君の気を引こうとしているだけさ。」と取り合ってくれない。しかし、その頃、妹は両親を道連れに無理心中していたのだった。
ダニーは情緒不安定で、いつも誰かの意見に流されているし、クリスチャンは優柔不断で煮え切らない。
彼は面倒なダニーを重荷に感じ、友人たちからも別れちゃえよと言われているが、切り出すことが出来ず、すでに季節は夏になっていた。
擦った揉んだはあったけれど、スウェーデンからの留学生・ペレの故郷の村に、ペレ、クリスチャン、ジョシュ、マークの男4人旅の計画があり、成り行きでダニーも付いて行くことになった。
いよいよ舞台がスウェーデンに移るのだが、ここまでの割とグダグダした展開が、巧みな場面転換であっという間に目的地に着いてしまう。(此処の描写、ポッシュさんのレビューがナイス!ジャンプカットって言うのね。)
天地が反転するショットは、妙に不安感を煽る。
ペレの育ったコミューンへ行く前に野原みたいな所に寄るが、そこにはペレの友人たちが先に着いていて、マジックマッシュルームを振る舞われ、皆でトリップ。
ダニーのトリップは、自分の手の平に草が生えたり、建物が揺らめいて見えたり、皆が自分を嘲笑しているように感じたり。逃げ込んだトイレの鏡に誰かの顔が映るのもちょっと不気味。
ホルガへの入り口には太陽を象ったと思われるゲートがあり、美しい村が青空の下に広がっていた。
ホルガにやって来た目的は、この地で開催される90年に一度の“大祝祭”を見学する事だった。中でもジョシュは、この祝典や夏至祭に関することを論文に書くことだった。
この村では、「人生は季節」と捉えていて、18歳までの子供は「春」18〜36歳は「夏」で巡礼の旅をする。36〜54歳は「秋」で労働の年齢。54〜72歳は人生の師となり「冬」の季節だと言う。それでは72歳以上は?の問いに、ペレは笑いながら首を切る真似をする。
彼らは、「アッテストゥパン」という儀式を目撃することになるのだが、何とも驚愕の儀式だった。
二回目に本作を観直して気づいたことだけど、大祝祭開会を宣言する集会の時に、宣言者の女性が高齢男女二人にそれぞれタイマツを渡しながら、「炎よ、これまで。もう燃えず熱することもなく。」と言っているのだ。この男女ふたりが、アッテストゥパンの二人だった。
長閑で平和な村。そんな印象が次々に崩れて行った。
鑑賞途中から、そもそもペレが彼らを自分の故郷ホルガに連れて来た目的さえ、疑惑の対象となった。
ホルガに伝わる因習は、古代宗教の名残なのか?「ホッ!ハッ!」という特徴的な呼吸は一体?宿舎建物の天井や壁に描かれた絵は、この村の歴史や因習を伝える、まるで古代の壁画のようにも感じ、特にタペストリーに描かれたラブストーリーは、親切にもクリスチャンの運命を仄めかしていたのか?とさえ思う。
ラブストーリーどころか、クリスチャンは数年ごとに新しい血を入れるための生贄だった。
男性器の象徴であるメイポールの周囲で、若い娘たちがグルグルと踊り続ける…そして、最後まで踊り続けた娘が、その年のメイクイーンになる。
まるで日本の菊人形のように色とりどりの花のドレスを着せられたメイクイーンのダニー。
彼女が選ぶ9人目の生贄。それは、ダニーの復讐としか思えない。
村の奥に一際目立っていた黄色い三角の建物。そこで行われた儀式は、衝撃的だった。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
「重くて面倒な女」ダニーは、夏至祭を経験して幸福を得たのか…
冬のある日、アメリカ人の大学生ダニーは、妹のテリーが両親と無理心中したことに衝撃を受ける。
翌年の夏、ダニーは、恋人クリスチャンや彼の友人たちが計画した旅行に同行する。
彼らは、スウェーデンの小村「ホルガ」で行われる夏至祭(Midsommar)に参加し…
アリ・アスター監督作品。
自在なカメラワーク、異教信仰、物語後半の全裸祭りは、前作「ヘレディタリー」と共通する。
鏡に映る人物の効果が面白い。
墨絵のような冬景色、夏空と草原、花咲く森の小道、花冠、刺繍が施された白い衣装、
放射状に広がる光を思わせる門を始めとする木造建造物など、映像は美しい。
村民の歌声にも惹かれた。
砕かれる顔面、常軌を逸した遺体損壊など、目を背けたくなるシーンもある。
一人の感情を共有するかのように、村民たちが喘ぎ、叫び、泣くシーンも印象的だった。
だが、本作が怖かったかと問われると悩む。
異教信仰の恐怖を描いた「ウィッカーマン(1973年)」を思わせる作品だが、
クリスチャンたち男子学生の異教信仰への怖れが希薄なため、緊迫感がない。
彼らは、年老いた村民が崖から身を投げる場面を目撃しても、比較的冷静に受け止める。
むしろ「この奇祭について論文を書く!」という野心が強く、
聖遺物に排尿する者まで現れる。
もう、好きにしろw
ヒロインのダニーは、精神的に不安定でクリスチャンに依存している。
クリスチャンは彼女を「重い」と感じ、友人たちは「面倒な女」と評していた…
彼女は、明らかにお呼びでないにもかかわらず、紅一点でホルガ旅行に同行する。
家族を失った悲しみ、クリスチャンとの関係に不安を抱えたダニーは、
アメリカの生活で心の平安を得るのは難しかった。
ホルガでの体験はダニーを幸福にし、村民も幸福そうだ。
ホルガの幸福は、なんと恐ろしいことよ…
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
ミッドサマー
投稿日
2020/07/28
レビュアー
片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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スウェーデンの奥地で90年に一度開かれる祝祭で恐怖体験するアメリカ人たちの話。
白夜の中に緑の大地に青い空に黄色い神殿に白い衣装を着た人たちという映像とドラッグを摂取したことによるトリップ映像となかなかのカルト作になっていました。良い意味で不快なところが多くて楽しい映画でした。
突然始まるショッキングなシーンが黒沢清監督作品のバイオレンスシーンっぽくてよかったです。特にワンカットでの飛び降りやハンマーで頭を…とかは黒沢清作品のイメージが強かったです。
2時間30分という長さが結構長く感じて、コミュニティの奇妙な描写を結構長いこと描くので退屈に感じるところが多かったです。ずーっと踊っていたりするのを呆然と見つめている時間が多かったです。
突き抜けるところまで行くとHシーンも爆笑のシーンに仕上がっていて、これほどまで笑える濡れ場はあまり見たことがなくてフレッシュな濡れ場でした。それに神聖な木を汚したアメリカ人を睨み続ける男や主人公の彼氏のことが好きな村の女性がずっと見続ける女性のカットが挿入される食事シーンも笑えるコメディとなっていてよかったです。
とはいえ、全部ドラッグの力で主人公たちをおかしくしていってしまって、ドラッグ絶対ダメというのが勉強になる映画でした。
白夜の「生贄祭り」・・凶々しくも面白かった。
投稿日
2020/09/10
レビュアー
カマンベール
白夜の真昼間、衆人環視の中で平然と行われる儀式・・・
というより「惨劇」・・・眠気が吹き飛ぶ面白さでした。
2020年(アメリカ)アリ・アリスター監督作品。
『べデレタリー継承」の監督の最新作。
暗闇の怨念を描いた「べデレタリー継承」より白昼の恐怖。
「ミッドサマー」の方がずっと上級の仕上がりです。
大学の卒論を仕上げるために、ダニーの恋人クリスチャンとその男友達3人の
合計4人は、友達のペレの生まれ故郷・スウェーデンの奥地の村へ、研究と取材の旅行に
でかける。
これは初めからペレの計略で、彼らは「夏至祭・・ミッドサマー」の生贄だったのです。
ダニー(フローレンス・ビュー)は精神の不調から無理心中した妹の事件を引きずって、
恋人クリスチャンは腰が引けてます。内心ウザいと思っている。
村のコミューンに着くと、男達は白い衣装・・・まるで修道士のようです。
女達も白い長着に金髪を伸ばして頭には花輪飾りをして、ロマンティックです。
が、最初の儀式。
老人2人が高い崖に運ばれて自らの意思で身投げをします。
割れる頭蓋、花弁のように開く脳髄。
もう1人の老人は足から落ちて脚がひしゃげて、砕けています。
そこに若い娘がハンマーを振り上げて、老人の頭蓋を叩き潰すのです。
このシーンで、この映画のやろうとしている事が飲み込めて来ます。
ここで私も突然ホラーに覚醒!!
クリスチャンと仲間も、なんとも言えない興奮状態に陥り、覚醒します。
コミューンでは薬物がごく自然に使われています。
そして長老がルーン文字で書いたという聖典。
人文学的好奇心と凄い論文を書いて驚かせたい・・・
撮影の許されなかった聖典を夜中に撮影に行くジョシュとマーク。
(そしてその夜から忽然と消えるジョシュとマーク)
90年に一度開催される「夏至祭」。セレモニーは続き、
クリスチャンには、「性の儀式」が、半ば強制されるのです。
(コミューンに新鮮な血脈を入れる為の種付け)
ここも嫌らしいけれど、目を塞げない・・・マジマジと直視しました、笑。
更に恐怖の儀式はエスカレートして・・・
いったいデニー、クリスチャンとマーク、ジョシュの運命は???
こんな美しく長閑な白夜の北欧、コミューンの秘密。
ホラ話だと思います。でも、
《こんな映画、最近観たことない。独創的で、新鮮でリアリティがある》
この映画の完成度は高い。
摩訶不思議な2時間半の擬体験でした。面白かった。
白夜の大地、発狂して得る自由
投稿日
2020/07/25
レビュアー
くまげらの森
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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大学生のダニー(フローレンス・ビュー)は、もともと精神不安をかかえていたが、妹が両親を巻き込んで無理心中して以来、不眠や強いパニックアタックに悩まされるようになっていた。
ギクシャクしたままの関係の恋人クリスチャンが、スウェーデンのホルガ村に行くと聞いて、ダニーもその90年に一度の夏至祭を見学する事にする。
白夜で時間の感覚も曖昧な中、大学生たち5人は白い民族衣装を着た人々に迎えられる。
何もない、ただ広い原っぱ、草地、大きなロッジ、車もないし牛が横たわっているだけ。
花で飾られた塔はあるが、十字架を変化させており、キリスト教ではない古代北欧の共同体なのだと察する。
怪しげな飲みものを勧められるダニーたち。
そこでダニーたちは、思わぬものを目撃して凍り付く。
──北欧の古代カルトの祭りに参加した、という話です。
狂気は漂いますが、ホラーという感じはしないですね。ここに『信仰』という盲目的な従順はあっても『神』はどこにもいないので、人間がドラッグの力で幻覚を起こさせたり、思考停止になってるだけ。72歳になった老人が自ら命を捧げているようにみせて、信仰の名と同調圧力によりそれは、「自殺に追い込むという他殺」なのだ。平然と殺人などをやってる狂気。
グロい表現は確かにありますが、音楽で知らせる親切設計です。そのグロさに驚いて、本筋を見失ってはいけません。
結論を言えば、バカバカしくて私には何ら得る所のない作品でした。
可哀想なのが、クリスチャンでした。ドラッグも拒否して「飲まない」と言ったのに
空気の力で仕方なく飲み、「村の預言者を生むため」その意志もないのに男としての機能だけ利用されたのです。
生き証人としてベッドの回りには全裸のおばさんたちが見学。(これこれ、手を出すでない)
マヤさんと体が離れた瞬間、マヤさん叫ぶ「赤ちゃんを感じるわっ!」(・・んな訳ないダローがっ)
気が付けばクリスチャンは「熊の着ぐるみ」状態って。
でも、なぜダニーは逃げなかったんでしょうね。クリスチャンがそうなったのに、
最後には満足そうに笑ってさえいる。どういう笑顔なのか理解できませんでした。
アリ・アスター監督曰くには、
『ダニーは狂気に満ちた者だけが味わえる喜びに達した。ダニーは自己を完全に失い
そして自由を得た。』
ええぇ?意味わかんないすよー。自己は失いたくないなー。
戒律の厳しい集団て、ストレスがたまって人の苦しみとか見て、発散したいのでしょ。
みんなと同じで安心、というのは幻想。喜びも苦しみも自己あってですよ。
映画は撮影の美しさはあれど、欺瞞にあふれた無意味なものと思いました。
夏至祭には何かが起こる
投稿日
2021/01/19
レビュアー
kazupon
監督:アリ・アスター(2019年・米・147分)
原題:MIDSOMMAR
ミッドサマー=夏至祭と聞いて、私の脳裏に真っ先に浮かんだのが『フィンランド式残酷ショッピング・ツアー』だった。
本作の舞台はスウェーデンだけど、北欧の夏は、夜の時間帯になっても太陽が沈まない「白夜」の季節って点で似通っている気がする。
体内時計も狂ってしまって、知らず知らず妙な気分になるのかも。
…と、観始める前にはそんな風に考えていた。
でも、本作は「ホルガ」というスウェーデンの小さな村の―それも凄く閉鎖的なカルトまがいのコミューンの話だった。
これからご覧になる方は、冒頭や劇中に出て来る「絵」や「タペストリー」に注目して目に焼き付けておいて欲しい。それらが物語の筋道や内容を端的に示唆していると思うから。
さて、物語の始まりの舞台は冬のアメリカ。
本作の主人公・女子大生のダニーは、妹からのメールに胸騒ぎを覚え、両親に電話するが応答がない。
恋人のクリスチャンに電話で相談しても「君の気を引こうとしているだけさ。」と取り合ってくれない。しかし、その頃、妹は両親を道連れに無理心中していたのだった。
ダニーは情緒不安定で、いつも誰かの意見に流されているし、クリスチャンは優柔不断で煮え切らない。
彼は面倒なダニーを重荷に感じ、友人たちからも別れちゃえよと言われているが、切り出すことが出来ず、すでに季節は夏になっていた。
擦った揉んだはあったけれど、スウェーデンからの留学生・ペレの故郷の村に、ペレ、クリスチャン、ジョシュ、マークの男4人旅の計画があり、成り行きでダニーも付いて行くことになった。
いよいよ舞台がスウェーデンに移るのだが、ここまでの割とグダグダした展開が、巧みな場面転換であっという間に目的地に着いてしまう。(此処の描写、ポッシュさんのレビューがナイス!ジャンプカットって言うのね。)
天地が反転するショットは、妙に不安感を煽る。
ペレの育ったコミューンへ行く前に野原みたいな所に寄るが、そこにはペレの友人たちが先に着いていて、マジックマッシュルームを振る舞われ、皆でトリップ。
ダニーのトリップは、自分の手の平に草が生えたり、建物が揺らめいて見えたり、皆が自分を嘲笑しているように感じたり。逃げ込んだトイレの鏡に誰かの顔が映るのもちょっと不気味。
ホルガへの入り口には太陽を象ったと思われるゲートがあり、美しい村が青空の下に広がっていた。
ホルガにやって来た目的は、この地で開催される90年に一度の“大祝祭”を見学する事だった。中でもジョシュは、この祝典や夏至祭に関することを論文に書くことだった。
この村では、「人生は季節」と捉えていて、18歳までの子供は「春」18〜36歳は「夏」で巡礼の旅をする。36〜54歳は「秋」で労働の年齢。54〜72歳は人生の師となり「冬」の季節だと言う。それでは72歳以上は?の問いに、ペレは笑いながら首を切る真似をする。
彼らは、「アッテストゥパン」という儀式を目撃することになるのだが、何とも驚愕の儀式だった。
二回目に本作を観直して気づいたことだけど、大祝祭開会を宣言する集会の時に、宣言者の女性が高齢男女二人にそれぞれタイマツを渡しながら、「炎よ、これまで。もう燃えず熱することもなく。」と言っているのだ。この男女ふたりが、アッテストゥパンの二人だった。
長閑で平和な村。そんな印象が次々に崩れて行った。
鑑賞途中から、そもそもペレが彼らを自分の故郷ホルガに連れて来た目的さえ、疑惑の対象となった。
ホルガに伝わる因習は、古代宗教の名残なのか?「ホッ!ハッ!」という特徴的な呼吸は一体?宿舎建物の天井や壁に描かれた絵は、この村の歴史や因習を伝える、まるで古代の壁画のようにも感じ、特にタペストリーに描かれたラブストーリーは、親切にもクリスチャンの運命を仄めかしていたのか?とさえ思う。
ラブストーリーどころか、クリスチャンは数年ごとに新しい血を入れるための生贄だった。
男性器の象徴であるメイポールの周囲で、若い娘たちがグルグルと踊り続ける…そして、最後まで踊り続けた娘が、その年のメイクイーンになる。
まるで日本の菊人形のように色とりどりの花のドレスを着せられたメイクイーンのダニー。
彼女が選ぶ9人目の生贄。それは、ダニーの復讐としか思えない。
村の奥に一際目立っていた黄色い三角の建物。そこで行われた儀式は、衝撃的だった。
「重くて面倒な女」ダニーは、夏至祭を経験して幸福を得たのか…
投稿日
2020/10/17
レビュアー
コタロウ(!)
冬のある日、アメリカ人の大学生ダニーは、妹のテリーが両親と無理心中したことに衝撃を受ける。
翌年の夏、ダニーは、恋人クリスチャンや彼の友人たちが計画した旅行に同行する。
彼らは、スウェーデンの小村「ホルガ」で行われる夏至祭(Midsommar)に参加し…
アリ・アスター監督作品。
自在なカメラワーク、異教信仰、物語後半の全裸祭りは、前作「ヘレディタリー」と共通する。
鏡に映る人物の効果が面白い。
墨絵のような冬景色、夏空と草原、花咲く森の小道、花冠、刺繍が施された白い衣装、
放射状に広がる光を思わせる門を始めとする木造建造物など、映像は美しい。
村民の歌声にも惹かれた。
砕かれる顔面、常軌を逸した遺体損壊など、目を背けたくなるシーンもある。
一人の感情を共有するかのように、村民たちが喘ぎ、叫び、泣くシーンも印象的だった。
だが、本作が怖かったかと問われると悩む。
異教信仰の恐怖を描いた「ウィッカーマン(1973年)」を思わせる作品だが、
クリスチャンたち男子学生の異教信仰への怖れが希薄なため、緊迫感がない。
彼らは、年老いた村民が崖から身を投げる場面を目撃しても、比較的冷静に受け止める。
むしろ「この奇祭について論文を書く!」という野心が強く、
聖遺物に排尿する者まで現れる。
もう、好きにしろw
ヒロインのダニーは、精神的に不安定でクリスチャンに依存している。
クリスチャンは彼女を「重い」と感じ、友人たちは「面倒な女」と評していた…
彼女は、明らかにお呼びでないにもかかわらず、紅一点でホルガ旅行に同行する。
家族を失った悲しみ、クリスチャンとの関係に不安を抱えたダニーは、
アメリカの生活で心の平安を得るのは難しかった。
ホルガでの体験はダニーを幸福にし、村民も幸福そうだ。
ホルガの幸福は、なんと恐ろしいことよ…
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