ジプシー・キャラバン / タラフ・ドゥ・ハイドゥークス
ジプシー・キャラバン
/タラフ・ドゥ・ハイドゥークス
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全体の平均評価点: (5点満点)
(18)
解説・ストーリー
インドに起源を持つという流浪の民族ロマ。ジプシーと呼ばれ、その歴史はいわれなき差別と迫害の歴史でもあった。その一方で、彼らが奏でる叙情的で生命力にあふれた音楽は、近年ますます多くの人々を魅了している。本作はそんなジプシー音楽をルーツに持つスペイン、ルーマニア、マケドニア、インドの4つの国の5つのバンドが6週間をかけて北米諸都市を巡る“ジプシー・キャラバン・ツアー”の模様を追った音楽ドキュメンタリー。カメラは北米ツアーに密着すると共に、彼らの故郷も訪れて、その音楽が生まれてきた背景やロマ(ジプシー)文化そのものの歴史にも向き合っていく。
インドに起源を持つという流浪の民族ロマ。ジプシーと呼ばれ、その歴史はいわれなき差別と迫害の歴史でもあった。その一方で、彼らが奏でる叙情的で生命力にあふれた音楽は、近年ますます多くの人々を魅了している。本作はそんなジプシー音楽をルーツに持つスペイン、ルーマニア、マケドニア、インドの4つの国の5つのバンドが6週間をかけて北米諸都市を巡る“ジプシー・キャラバン・ツアー”の模様を追った音楽ドキュメンタリー。カメラは北米ツアーに密着すると共に、彼らの故郷も訪れて、その音楽が生まれてきた背景やロマ(ジプシー)文化そのものの歴史にも向き合っていく。
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「ジプシー・キャラバン」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
インドに起源を持つという流浪の民族ロマ。ジプシーと呼ばれ、その歴史はいわれなき差別と迫害の歴史でもあった。その一方で、彼らが奏でる叙情的で生命力にあふれた音楽は、近年ますます多くの人々を魅了している。本作はそんなジプシー音楽をルーツに持つスペイン、ルーマニア、マケドニア、インドの4つの国の5つのバンドが6週間をかけて北米諸都市を巡る“ジプシー・キャラバン・ツアー”の模様を追った音楽ドキュメンタリー。カメラは北米ツアーに密着すると共に、彼らの故郷も訪れて、その音楽が生まれてきた背景やロマ(ジプシー)文化そのものの歴史にも向き合っていく。
「ジプシー・キャラバン」 の作品情報
「ジプシー・キャラバン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ジプシー・キャラバンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
111分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/オリジナル
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
FMDR9278 |
2008年12月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
1人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/オリジナル
ジプシー・キャラバンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
111分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/オリジナル
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
FMDR9278 |
2008年12月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
1人
|
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|
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ユーザーレビュー:18件
物凄く素敵なドキュメンタリーだ。音楽が最高!
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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totoroっちのレビューを観て、これは観なくては!
ジョニーが出てるとな!と言うミーハーなノリで借りましたが・・・
なんのなんの、流浪の民族ロマがジプシーと呼ばれ、ジプシー音楽を演奏するツアーのドキュメンタリーであり、その音楽の素晴らしい事!
演奏、踊りが、実に素晴らしい!
時には優しく、時には切なく、そして、時には情熱的に、時には底抜けに明るく!そんな彼らの演奏に観客は立ち上がり踊りだす人もいる程。
唄う女性の声量に驚いた!なんて迫力のある、唄い方!
見とれてしまった。
差別と言う言葉はあまり好きではないので使いたくはない。
この件に関しては「ジョニーデップ」が語ってくれてます。
さすが、愛するジョニー・・・
そして、その愛するジョニーの友人(ジプシーのバンドのメンバー)である老人の死・・・本気で泣いてしまった。。。
家の外で亡き友人の為に演奏をするメンバー達。
老人の家族が言う、「お前らより上手く演奏出来るぞ、って起きて言ってちょうだい・・・」涙が止まらなかったです。
この111分しかない映像の中には素敵な言葉や音楽、愛情が詰まっています。
バンドのメンバーもみんな素敵な人ばかり。
いたずらをしたり、お誕生日を祝ったり、本当に仲が良いんです。
本当に家族の様です。
愛しのジョニーがかすんでしまう程、魅了されました。
本物の音楽に触れて下さい。
そして色んなものを感じ取ってほしいと思う。
好みの問題もあるだろうけど、お勧めします。
totoroっち、カプチーノさん、ありがとう。
pokorou
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13人の会員が気に入ったと投稿しています
ジョニー・デップ主演、ノンフィクション映画
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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色々な国のジプシーを集めて6週間の公演旅行を計画。
その場その場の光景と参加者たちの私生活を織り交ぜての飽きない作品です。
彼等は平和主義者で虐げられても決して仕返しをしない、音楽と自然を愛している種族とも言える。
ジプシー=ヒッピー的感覚があったが、全く違うことに気づいた。
最後にヴァイオリンの高齢の名奏者ニコラエが亡くなる…その時の葬儀も取材されているが、悲しいみが心に伝わる。
喜び、悲しみを素直に表現できるロマ(ジプシー)達にむしろ羨ましいとさえ思えました。
音楽好きな方にお薦めの映画です。
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8人の会員が気に入ったと投稿しています
どんな生き方もできるはず。
投稿日:2010/04/03
レビュアー:TOMY
私は「ロマ」については、昔、キルギス人の知り合いに聞いた話と、映画と、何か少し読んだくらいしか知識はないのですが、この映画はロマに興味のあるかた、民族音楽の好きなかたにはお薦めです。
各地のロマ音楽のバンド、5組を合わせた全米ツアーのドキュメンタリー映画。
ジプシーと呼ばれる人たちは、西暦1000年頃、インドから世界各地へ流れて行った人たちと考えられているけれど、諸説あり。
ジプシーという呼び名が蔑称とされ、ロマという呼び名が提唱されたが、ロマとは違うルーツの民族もいるようだ。
少数民族ということで、大量虐殺の対象になったり、移動を禁止されたり、長年迫害を受けてきた。
ロマは亡くなった人の話をしない、という伝統があるので、虐殺を声高に訴えたりしない。だから虐殺はあまり知られていないと、ガトリフの作品で観た。
人間は、踊り、歌う生き物である、というのは、いつ、どこで聞いたのか、読んだのか…。
折りにふれて思い出す言葉だ。
マケドニア、スペイン、インド、ルーマニアの各エンターティナーは、それぞれ異なる土着的な音楽を聴かせてくれ、彼らの人生を話してくれる。
50年も歌い続けてきた女性の歌には鳥肌が立った。
深い哀愁と愛情のこもった、温度と匂いのある音楽。
少しファドを思い出す。
昔に比べれば、価値観の多様性は驚くほど広がってるとは思う。
でも、私もガッツリそうなのだけど、特に日本は「枠」の中に居ることが好きな人が多いような気がする。
「型」にはまった考え方はしたくないけれど、どんなに偉い人だって、自分の「枠」以外に1歩踏み出すことは至難の業だ。
でも本当は、人はどんな生き方だってできるはず。
彼らの歴史を想像したとき、そんなことを思う。
移動して生きる人、肌の色が違う人、異なる言葉を話す人がどんな生き方をしていようが、握りつぶす権利なんて無い。
悲しいかな、自分を守るためにも、自分と違う人を差別する気持ちは、人間の根っこに息づいているものなのだろうけど。
「世界を変えたい。みんなロマを見習うべきよ。
戦争を始めない。国を占領しない。迫害しない。」
まったくその通りだ。
云われなき差別を受け続けてきた彼らが、こうして注目され、たくさんの人々に感動を与えるチャンスがめぐってきたということは、ほんの少しは世界は成長しているのだろうか。
しばし彼らの世界に酔い、幸せな時間を過ごした。
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6人の会員が気に入ったと投稿しています
悲しみに裏打ちされた音楽が響く
投稿日:2008/12/26
レビュアー:カプチーノ
ロマの5つのバンドがアメリカ各地をツアーしたドキュメンタリィ。
ロマの人たちは、差別から世界の各地に散らばり貧困を強いられているという。
ロマ=悪者ということで毛嫌いする傾向があることは確かでしょう。
ジプシーがやってきて囲まれて金銭を取られたという話を聞くことがある。
生活に困っての行動であろうが、ロマの人たちが言うように、彼らは自分たちから戦争(殺戮)をしかけることはない。
ナチスによってユダヤ人だけではなくロマの人たちも大勢が殺害されたということである。
そういった過去の暗い歴史、そして現在も変わらぬ状況下にありながらも、ここに登場するミュージシャンたちは明るい。
差別的な境遇を口にすることはあっても、そのことでめげてしまってはいない。音楽を礎として、たくましく生きていこうとしている。
その悲しみに裏打ちされた音楽。
時には悲しみを激しく表現し、時には悲しみを忘れ去ろうと明るく躍動する。
日本の演歌にも共通する「こぶし」の迫力には圧倒された。
私が劇場に観にいった時は幅広い年齢層の観客で満員でした。
ロマの人たちの溢れるバイタリティに観客の方々は圧倒され、活力を与えられたのではないかと思います。
社会的な側面を客観的にとらえ、音楽の力強さも伝わってくるドキュメンタリィの秀作。
ミュージシャン志望だったというジョニー・デップが登場し、いいコメントで映画に華を添えています。
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キャラバンはルーツをたどる
投稿日:2009/02/21
レビュアー:ひろぼう
ガトリフ監督作を観て、ロマ音楽に興味を持ち手にした作品。本作ではインドを発祥の地とし、世界各地に散ったロマの民がそれぞれに奏でる音楽を、北米ツアーでの合同演奏と移動の風景を中心に、各々の現地での生活シーンを挿入しロマの暮らしぶりを表そうとする。
まず感じるのは音楽の根底に必ず込められる哀愁と、それを覆い隠すかの陽気さ。民族として共通する放浪にまつわる偏見と迫害の歴史と、それを跳ね返そうとする強い生命感だった。
彼等ロマの民は生活のために各地を転々とし、祭りや祝い弔いといった宴の場に呼ばれ音楽を酒席の肴に供する。異国情緒に富み野趣あふれる風貌を持つロマの民は、さすらうことを知らず祖先の土地に縛られて暮らす人々にはどのように写ったのか。興味本位に惹かれかすかな憧れを感じもするが、多くは傲りからくる蔑みといった侮蔑の態度であったのだろうと想像される。ロマの民は暮らしのため人々の偏見を撥ねつけることもできず、それをまた己の内に取り込み音楽へと昇華させたのだろう。
現地での彼等の暮らしぶりを見ると、音楽は楽しみでもあるが生活を支える手段であることが色濃く感じられる。その風景は南米のサッカーに対する接し方に似て、暮し生きることとは切り離せない一体感を持つ。もはやそこにあるのは娯楽ではなく切実なのだった。
歌い踊れど彼等の暮らしぶりは贅沢を許されず、昔よりは楽になったとは言うが、息子の結婚式のためにツアーの報酬を前借したり、客からのチップをおでこに貼り付けるおどけた姿で我が身を貶め自分の地位を揶揄するのだった。
そして厳然と存在する虐殺の歴史。ある者はドイツ・ツアーに出向くのに不安を感じたり、またある者はコソボの現状に嘆いたりもする。
ロマの音楽とはこれらの血の伝承なのだろう。持って生まれた流浪の宿命を享受し、深い喪失を体験しそれを乗り越える勇気を得た彼等の生命の讃歌なのだろう。ロマ語を話すことに誇りを持ち、偏見を気にせずロマであることを高らかに宣言する生き様なのだろう。
同じく発祥の地のインドから伝わった仏教の精神性も、東洋人には心地よく感じるのかもしれない。
しかし本作にはこの精神性を強く感じさせる映像が無い。ドキュメンタリーを倣って制作をされてはいるが、ピントの合いが甘く、過剰な演出の不自然なスローモーションを繰り返すカメラには偽物感を覚える。肝心の音楽も音が割れたりこもりがちで、せっかくの魂の躍動感が削がれて聞こえてしまうのだ。
素材の提示には優れている。しかし表現力が乏しい、または狙い過ぎために生きたロマの魅力が生かし切れてないと感じてしまう。
やはり映画というものは、テーマと音と映像の総合芸術だと思ってしまう。題材の選定は優れているのでおまけの★3.1個。
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ユーザーレビュー
物凄く素敵なドキュメンタリーだ。音楽が最高!
投稿日
2009/01/19
レビュアー
pokorou
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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totoroっちのレビューを観て、これは観なくては!
ジョニーが出てるとな!と言うミーハーなノリで借りましたが・・・
なんのなんの、流浪の民族ロマがジプシーと呼ばれ、ジプシー音楽を演奏するツアーのドキュメンタリーであり、その音楽の素晴らしい事!
演奏、踊りが、実に素晴らしい!
時には優しく、時には切なく、そして、時には情熱的に、時には底抜けに明るく!そんな彼らの演奏に観客は立ち上がり踊りだす人もいる程。
唄う女性の声量に驚いた!なんて迫力のある、唄い方!
見とれてしまった。
差別と言う言葉はあまり好きではないので使いたくはない。
この件に関しては「ジョニーデップ」が語ってくれてます。
さすが、愛するジョニー・・・
そして、その愛するジョニーの友人(ジプシーのバンドのメンバー)である老人の死・・・本気で泣いてしまった。。。
家の外で亡き友人の為に演奏をするメンバー達。
老人の家族が言う、「お前らより上手く演奏出来るぞ、って起きて言ってちょうだい・・・」涙が止まらなかったです。
この111分しかない映像の中には素敵な言葉や音楽、愛情が詰まっています。
バンドのメンバーもみんな素敵な人ばかり。
いたずらをしたり、お誕生日を祝ったり、本当に仲が良いんです。
本当に家族の様です。
愛しのジョニーがかすんでしまう程、魅了されました。
本物の音楽に触れて下さい。
そして色んなものを感じ取ってほしいと思う。
好みの問題もあるだろうけど、お勧めします。
totoroっち、カプチーノさん、ありがとう。
pokorou
ジョニー・デップ主演、ノンフィクション映画
投稿日
2009/01/04
レビュアー
totoro
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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色々な国のジプシーを集めて6週間の公演旅行を計画。
その場その場の光景と参加者たちの私生活を織り交ぜての飽きない作品です。
彼等は平和主義者で虐げられても決して仕返しをしない、音楽と自然を愛している種族とも言える。
ジプシー=ヒッピー的感覚があったが、全く違うことに気づいた。
最後にヴァイオリンの高齢の名奏者ニコラエが亡くなる…その時の葬儀も取材されているが、悲しいみが心に伝わる。
喜び、悲しみを素直に表現できるロマ(ジプシー)達にむしろ羨ましいとさえ思えました。
音楽好きな方にお薦めの映画です。
どんな生き方もできるはず。
投稿日
2010/04/03
レビュアー
TOMY
私は「ロマ」については、昔、キルギス人の知り合いに聞いた話と、映画と、何か少し読んだくらいしか知識はないのですが、この映画はロマに興味のあるかた、民族音楽の好きなかたにはお薦めです。
各地のロマ音楽のバンド、5組を合わせた全米ツアーのドキュメンタリー映画。
ジプシーと呼ばれる人たちは、西暦1000年頃、インドから世界各地へ流れて行った人たちと考えられているけれど、諸説あり。
ジプシーという呼び名が蔑称とされ、ロマという呼び名が提唱されたが、ロマとは違うルーツの民族もいるようだ。
少数民族ということで、大量虐殺の対象になったり、移動を禁止されたり、長年迫害を受けてきた。
ロマは亡くなった人の話をしない、という伝統があるので、虐殺を声高に訴えたりしない。だから虐殺はあまり知られていないと、ガトリフの作品で観た。
人間は、踊り、歌う生き物である、というのは、いつ、どこで聞いたのか、読んだのか…。
折りにふれて思い出す言葉だ。
マケドニア、スペイン、インド、ルーマニアの各エンターティナーは、それぞれ異なる土着的な音楽を聴かせてくれ、彼らの人生を話してくれる。
50年も歌い続けてきた女性の歌には鳥肌が立った。
深い哀愁と愛情のこもった、温度と匂いのある音楽。
少しファドを思い出す。
昔に比べれば、価値観の多様性は驚くほど広がってるとは思う。
でも、私もガッツリそうなのだけど、特に日本は「枠」の中に居ることが好きな人が多いような気がする。
「型」にはまった考え方はしたくないけれど、どんなに偉い人だって、自分の「枠」以外に1歩踏み出すことは至難の業だ。
でも本当は、人はどんな生き方だってできるはず。
彼らの歴史を想像したとき、そんなことを思う。
移動して生きる人、肌の色が違う人、異なる言葉を話す人がどんな生き方をしていようが、握りつぶす権利なんて無い。
悲しいかな、自分を守るためにも、自分と違う人を差別する気持ちは、人間の根っこに息づいているものなのだろうけど。
「世界を変えたい。みんなロマを見習うべきよ。
戦争を始めない。国を占領しない。迫害しない。」
まったくその通りだ。
云われなき差別を受け続けてきた彼らが、こうして注目され、たくさんの人々に感動を与えるチャンスがめぐってきたということは、ほんの少しは世界は成長しているのだろうか。
しばし彼らの世界に酔い、幸せな時間を過ごした。
悲しみに裏打ちされた音楽が響く
投稿日
2008/12/26
レビュアー
カプチーノ
ロマの5つのバンドがアメリカ各地をツアーしたドキュメンタリィ。
ロマの人たちは、差別から世界の各地に散らばり貧困を強いられているという。
ロマ=悪者ということで毛嫌いする傾向があることは確かでしょう。
ジプシーがやってきて囲まれて金銭を取られたという話を聞くことがある。
生活に困っての行動であろうが、ロマの人たちが言うように、彼らは自分たちから戦争(殺戮)をしかけることはない。
ナチスによってユダヤ人だけではなくロマの人たちも大勢が殺害されたということである。
そういった過去の暗い歴史、そして現在も変わらぬ状況下にありながらも、ここに登場するミュージシャンたちは明るい。
差別的な境遇を口にすることはあっても、そのことでめげてしまってはいない。音楽を礎として、たくましく生きていこうとしている。
その悲しみに裏打ちされた音楽。
時には悲しみを激しく表現し、時には悲しみを忘れ去ろうと明るく躍動する。
日本の演歌にも共通する「こぶし」の迫力には圧倒された。
私が劇場に観にいった時は幅広い年齢層の観客で満員でした。
ロマの人たちの溢れるバイタリティに観客の方々は圧倒され、活力を与えられたのではないかと思います。
社会的な側面を客観的にとらえ、音楽の力強さも伝わってくるドキュメンタリィの秀作。
ミュージシャン志望だったというジョニー・デップが登場し、いいコメントで映画に華を添えています。
キャラバンはルーツをたどる
投稿日
2009/02/21
レビュアー
ひろぼう
ガトリフ監督作を観て、ロマ音楽に興味を持ち手にした作品。本作ではインドを発祥の地とし、世界各地に散ったロマの民がそれぞれに奏でる音楽を、北米ツアーでの合同演奏と移動の風景を中心に、各々の現地での生活シーンを挿入しロマの暮らしぶりを表そうとする。
まず感じるのは音楽の根底に必ず込められる哀愁と、それを覆い隠すかの陽気さ。民族として共通する放浪にまつわる偏見と迫害の歴史と、それを跳ね返そうとする強い生命感だった。
彼等ロマの民は生活のために各地を転々とし、祭りや祝い弔いといった宴の場に呼ばれ音楽を酒席の肴に供する。異国情緒に富み野趣あふれる風貌を持つロマの民は、さすらうことを知らず祖先の土地に縛られて暮らす人々にはどのように写ったのか。興味本位に惹かれかすかな憧れを感じもするが、多くは傲りからくる蔑みといった侮蔑の態度であったのだろうと想像される。ロマの民は暮らしのため人々の偏見を撥ねつけることもできず、それをまた己の内に取り込み音楽へと昇華させたのだろう。
現地での彼等の暮らしぶりを見ると、音楽は楽しみでもあるが生活を支える手段であることが色濃く感じられる。その風景は南米のサッカーに対する接し方に似て、暮し生きることとは切り離せない一体感を持つ。もはやそこにあるのは娯楽ではなく切実なのだった。
歌い踊れど彼等の暮らしぶりは贅沢を許されず、昔よりは楽になったとは言うが、息子の結婚式のためにツアーの報酬を前借したり、客からのチップをおでこに貼り付けるおどけた姿で我が身を貶め自分の地位を揶揄するのだった。
そして厳然と存在する虐殺の歴史。ある者はドイツ・ツアーに出向くのに不安を感じたり、またある者はコソボの現状に嘆いたりもする。
ロマの音楽とはこれらの血の伝承なのだろう。持って生まれた流浪の宿命を享受し、深い喪失を体験しそれを乗り越える勇気を得た彼等の生命の讃歌なのだろう。ロマ語を話すことに誇りを持ち、偏見を気にせずロマであることを高らかに宣言する生き様なのだろう。
同じく発祥の地のインドから伝わった仏教の精神性も、東洋人には心地よく感じるのかもしれない。
しかし本作にはこの精神性を強く感じさせる映像が無い。ドキュメンタリーを倣って制作をされてはいるが、ピントの合いが甘く、過剰な演出の不自然なスローモーションを繰り返すカメラには偽物感を覚える。肝心の音楽も音が割れたりこもりがちで、せっかくの魂の躍動感が削がれて聞こえてしまうのだ。
素材の提示には優れている。しかし表現力が乏しい、または狙い過ぎために生きたロマの魅力が生かし切れてないと感じてしまう。
やはり映画というものは、テーマと音と映像の総合芸術だと思ってしまう。題材の選定は優れているのでおまけの★3.1個。
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