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魂萌え! / 風吹ジュン

魂萌え! /阪本順治

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DVD

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

 桐野夏生の同名ベストセラーを阪本順治監督、風吹ジュン主演で映画化した女性ドラマ。長年連れ添った夫の突然の他界で平穏だった生活は一変、それをきっかけに自らの人生を見つめ直し第二の人生に踏み出していく一人の女性の姿を描き出す。共演は三田佳子。定年を迎えた夫との平穏な生活を送る敏子。ところがその夫が急死し、彼女の暮らしは一変してしまう。アメリカに行ったきりだった長男は強引に遺産相続と同居を迫り、伊藤昭子と名乗る見ず知らずの女性によって、長く隠されてきた夫の秘密が露わになる。やがて衝動的に家を飛び出した敏子だったが…。

作品情報

製作年:

2006年

製作国:

日本

キャスト・スタッフ

監督:

阪本順治

製作:

李鳳宇河合洋水野文英

製作総指揮:

李鳳宇

出演:

風吹ジュン田中哲司三田佳子常盤貴子加藤治子藤田弓子由紀さおり豊川悦司今陽子林隆三左右田一平なぎら健壱

脚本:

阪本順治

原作:

桐野夏生桐野夏生

撮影:

大塚亮

音楽:

coba

DVD

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ジャンル :

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「魂萌え!」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

 桐野夏生の同名ベストセラーを阪本順治監督、風吹ジュン主演で映画化した女性ドラマ。長年連れ添った夫の突然の他界で平穏だった生活は一変、それをきっかけに自らの人生を見つめ直し第二の人生に踏み出していく一人の女性の姿を描き出す。共演は三田佳子。定年を迎えた夫との平穏な生活を送る敏子。ところがその夫が急死し、彼女の暮らしは一変してしまう。アメリカに行ったきりだった長男は強引に遺産相続と同居を迫り、伊藤昭子と名乗る見ず知らずの女性によって、長く隠されてきた夫の秘密が露わになる。やがて衝動的に家を飛び出した敏子だったが…。

「魂萌え!」 の作品情報

作品情報

製作年:

2006年

製作国:

日本

「魂萌え!」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

脚本:

阪本順治

原作:

桐野夏生桐野夏生

撮影:

大塚亮

音楽:

coba

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6〜 10件 / 全42件

★★★★ 前作のガッカリ感を吹っ飛ばしてもらった ネタバレ

投稿日:2007/09/22 レビュアー:ガラリーナ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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前作「亡国のイージス」で「おーい、阪本監督どこへゆく〜」と悲しい気分になったのを、人情劇と言う本来のフィールドで取り返してもらった。実に手堅い、そつのない作品でとっても満足。原作は既読で、物語の内容から阪本監督に合った題材なのか?と思ったけれども、よくよく考えれば「桐野夏生」×「阪本順二」。つまりハードボイルド同士の組み合わせで、合わないわけがなかったのだ。

「どついたるねん」に始まり「ビリケン」や「顔」と言った人情劇の阪本作品が私は大好きで、この「魂萌え!」でも、いつもの阪本監督らしい作風がそこかしこで見受けられる。それは、ぶっきらぼうだけど優しい目線と言えばいいのだろうか。そして、登場人物同士、お互いがあまり深入りすることはないのに、しっかりと「人と人の絆」を見せてくれる。それは同級生仲間の描き方で最も発揮されていて、オバサン4人なら「もっちゃり」した感じになるところを、実にサバサバした描写ながら仲間の絆をしみじみと感じさせてくれる。

テンポの良さと適度な間、そして時々入る笑いの要素と、実に見やすい。というか、見ていてとってもラク。それは、作品が平凡というわけではなく、1カット1カットがとても丁寧に作られていて観客が安心して見られるからではないかという気がする。「笑い」に関しては、酔っぱらった風吹ジュンがカバンの中に吐いてしまうシーンがとっても阪本監督らしいな、と思った。終盤、ふたりの女が対峙するシーンは、見応え満点。とてもクールな演出で、特に三田佳子の演技が冴えている。髪振り乱してケンカせず、目の動きと皮肉めいた口調で静かに対決する妻と愛人。去る妻の背中に男が使っていた歯ブラシを投げつける。なかなかハードボイルドです。

夫に先立たれた主婦がどんどん世の中を知って強くなるというお話だけど、主演の風吹ジュンもこの作品でひと皮剥けたんではないかな?頼りなくてふんわりしたイメージの彼女で阪本作品に染まるかしら?と思ったけど、だんだん佇まいがきりっとしてくるし、笑いのシーンも開き直ってやってるし。いや、実に隙のない作品で、阪本ファンとしてはホッとひと安心したのでした。

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原作とは別のリアルな世界

投稿日:2008/06/04 レビュアー:武蔵野婦人

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嫌気が差すほど「美しくない」空気感を爽快に仕上げた映画 ネタバレ

投稿日:2007/08/31 レビュアー:花ちゃん

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蕎麦屋でくたびれた未亡人をあわ良くばと囲むおじいさんたち。誘い連れ込む林隆造はちょっと気持ち悪い。女は女で白髪頭の愛人や中年体型の友人達、そして体裁なんてとおの昔に捨てちゃったカプセルホテルに住むおばさん。ずけずけあけすけあつかましい。場末のカプセルホテルも大衆遊具のデパートの屋上も清潔感がなく、何もかもが薄汚れている。
自分もこんな風かしらと怖くなるような賞味期限切れ一歩手前のじゅくじゅくした贅肉、衰えやよどみ、まさしく男女ともに加齢臭漂うような空気を嫌気が差すほど適確に描いた「美しくない」映画。

でも切れ味は悪くない。主人公の体当たり的な感情表現。徐々に思いきり良くなっていく行動。投げつけた歯ブラシや赤い爪のワンショットがパシッと決まる。そして爽快な後味に仕上がっている。

「魂萌え」見事に言いえた表現だ。主人公の日常に埋没した生活からめらめらとエネルギーの湧き興る様がいい。若者の鮮烈なそれとは違う、粘りと愛情のある燃焼。
伊達にゃあ年をくってませんぜって笑って言える女になった敏ちゃんに乾杯。

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『ひまわり』のヒロインの強さが暗示するもの・・・ ネタバレ

投稿日:2007/08/08 レビュアー:kazupon

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亡くなった夫の携帯が鳴り、知らない名前と電話番号が表示されている。
出てみると相手は女で、夫が亡くなったことを知らせると、電話の向こうから女の驚きが伝わってくる。

夫が修行に行っていた蕎麦打ちの仲間が焼香にやって来る。そしてまた一つ、夫の秘密が明るみに出る。

突然の夫の死。
夫が生きていれば、妻はこの先もずっと、知らずに暮らしていただろうか?
突然、妻の身辺が慌しくなる。
アメリカで事業に失敗した息子が、一度も会ったこともない彼の家族を連れて帰って来る。その上、同居の話を持ち出し、勝手に遺産相続の計算を始めるのだった。
娘は兄の身勝手に怒るが、彼女もまた親のスネをあてにしている口なのだ。
妻は、携帯の相手の女を呼び出す。「夫の焼香に来ていただきたいの。」
関口家の玄関に現れたのは、妻よりも年上とわかる女性で、その足の指の真っ赤なペディキュアに、妻は動揺する。
夫と伊藤昭子の10年にも及ぶ交際を知り、妻は怒りを覚える。
昭子が帰った後、怒りにまかせて「何とか言いなさいよ!」と、激しく夫の骨壷を揺すり続ける妻・敏子の喪失感が伝わってくるようだ。
波風が立っているわけではない平凡な家庭にも、それとは気づかない「ほころび」があるのだろうか?

敏子の高校時代からの親友たちとの関係が、面白い。中年を過ぎてもなお、昔のままの役回りで、言いたい事を言い合い、慰めあっている関係が羨ましくもある。
夫の蕎麦打ち仲間との予期せぬ出来事、プチ家出で知り合った老婦人、そして、昭子との一騎打ち。
敏子と昭子の女同士の戦いは観もの。

「魂萌え」とは、「肉体は衰えるが、魂はますます燃え盛る」という意味の、原作者の桐野夏生さんの造語らしい。
さて、敏子は何に魂を燃やしていくのだろうか?
懐かしい映画『ひまわり』のラスト部分の映像と重ね合わせて、敏子の決意やこれから生きていく道を知らされているようだ。
私達中年の年代には実感できるが、若い人たちには、どこまで理解できるだろうか。


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中年主婦の冒険譚 ネタバレ

投稿日:2008/06/14 レビュアー:おうち大好き

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この映画ちょっと滑稽です。
徒競走の時、ハリキッているのはいいが、腕をグルグル回しながらカーブを曲がろうとしているのを見ている感じ。「ライン、はみ出してますよ〜」みたいな。
こんな時はこんな事しないよ、言わないよ、というシーン続出です。
女性に対する辛辣な描き方が苦手で桐野夏生は余り読まないようにしているので分からないのですが、原作もこんな感じなのかな。
カプセルホテルの挿話や夫の知りあいとのアバンチュールもちょっと現実離れしている。またまたトヨエツが出てました。(細かい仕事もこなしてるね)
それからね、いくら偶然にも会いたかった人を見つけたからって、席を離れる時はバッグを忘れちゃダメよ。それもおばさんの兆候かな。それが演出だったら、監督、芸が細かい。

でも愛人との緊迫感溢れる対決は見もの。お互いの存在を家具に例えるところが面白い。しかし、やはり妻の座というのは強いもの。どれだけ悪態をついても、どれだけ彼のことを分かっていた積もりでも、やはり法的に守られた配偶者には勝てない。身悶えする悔しさが、捨て台詞を吐きながらハブラシを投げつけるという暴挙に走らせたのなら、それは何と空しい行為なんでしょうか。

「ひまわり」1シーンとテーマ曲だけで映画の全てが走馬灯のように現れて感動し、ホントに名作なんだとこんな所で再認識させられるのもどうかと思ったのと、そのあとの白い手袋には引きました。主人公の自立を表しているのでしょうか。
愛人の足元の対比など「はい、ここでこれを見る」みたいな暫しの固定されたショットが多いですね。良く言えば素直な演出をされる監督だといえるのでしょうけど。

風吹ジュンは実年齢よりも少し年上の役なのでしょうけど、等身大の敏子を気負い無く演じていて好感が持てました。
酔っ払って電車の中でバッグにゲロを吐いた後、電車の窓から外の暗闇を見つめる横顔。すっかり下垂してしまった頬に、母の胎内より出でてから今までの山あり谷ありの長い「歴史」を垣間見た気がしました。


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6〜 10件 / 全42件

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:42件

★★★★ 前作のガッカリ感を吹っ飛ばしてもらった

投稿日

2007/09/22

レビュアー

ガラリーナ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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前作「亡国のイージス」で「おーい、阪本監督どこへゆく〜」と悲しい気分になったのを、人情劇と言う本来のフィールドで取り返してもらった。実に手堅い、そつのない作品でとっても満足。原作は既読で、物語の内容から阪本監督に合った題材なのか?と思ったけれども、よくよく考えれば「桐野夏生」×「阪本順二」。つまりハードボイルド同士の組み合わせで、合わないわけがなかったのだ。

「どついたるねん」に始まり「ビリケン」や「顔」と言った人情劇の阪本作品が私は大好きで、この「魂萌え!」でも、いつもの阪本監督らしい作風がそこかしこで見受けられる。それは、ぶっきらぼうだけど優しい目線と言えばいいのだろうか。そして、登場人物同士、お互いがあまり深入りすることはないのに、しっかりと「人と人の絆」を見せてくれる。それは同級生仲間の描き方で最も発揮されていて、オバサン4人なら「もっちゃり」した感じになるところを、実にサバサバした描写ながら仲間の絆をしみじみと感じさせてくれる。

テンポの良さと適度な間、そして時々入る笑いの要素と、実に見やすい。というか、見ていてとってもラク。それは、作品が平凡というわけではなく、1カット1カットがとても丁寧に作られていて観客が安心して見られるからではないかという気がする。「笑い」に関しては、酔っぱらった風吹ジュンがカバンの中に吐いてしまうシーンがとっても阪本監督らしいな、と思った。終盤、ふたりの女が対峙するシーンは、見応え満点。とてもクールな演出で、特に三田佳子の演技が冴えている。髪振り乱してケンカせず、目の動きと皮肉めいた口調で静かに対決する妻と愛人。去る妻の背中に男が使っていた歯ブラシを投げつける。なかなかハードボイルドです。

夫に先立たれた主婦がどんどん世の中を知って強くなるというお話だけど、主演の風吹ジュンもこの作品でひと皮剥けたんではないかな?頼りなくてふんわりしたイメージの彼女で阪本作品に染まるかしら?と思ったけど、だんだん佇まいがきりっとしてくるし、笑いのシーンも開き直ってやってるし。いや、実に隙のない作品で、阪本ファンとしてはホッとひと安心したのでした。

原作とは別のリアルな世界

投稿日

2008/06/04

レビュアー

武蔵野婦人

嫌気が差すほど「美しくない」空気感を爽快に仕上げた映画

投稿日

2007/08/31

レビュアー

花ちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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蕎麦屋でくたびれた未亡人をあわ良くばと囲むおじいさんたち。誘い連れ込む林隆造はちょっと気持ち悪い。女は女で白髪頭の愛人や中年体型の友人達、そして体裁なんてとおの昔に捨てちゃったカプセルホテルに住むおばさん。ずけずけあけすけあつかましい。場末のカプセルホテルも大衆遊具のデパートの屋上も清潔感がなく、何もかもが薄汚れている。
自分もこんな風かしらと怖くなるような賞味期限切れ一歩手前のじゅくじゅくした贅肉、衰えやよどみ、まさしく男女ともに加齢臭漂うような空気を嫌気が差すほど適確に描いた「美しくない」映画。

でも切れ味は悪くない。主人公の体当たり的な感情表現。徐々に思いきり良くなっていく行動。投げつけた歯ブラシや赤い爪のワンショットがパシッと決まる。そして爽快な後味に仕上がっている。

「魂萌え」見事に言いえた表現だ。主人公の日常に埋没した生活からめらめらとエネルギーの湧き興る様がいい。若者の鮮烈なそれとは違う、粘りと愛情のある燃焼。
伊達にゃあ年をくってませんぜって笑って言える女になった敏ちゃんに乾杯。

『ひまわり』のヒロインの強さが暗示するもの・・・

投稿日

2007/08/08

レビュアー

kazupon

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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亡くなった夫の携帯が鳴り、知らない名前と電話番号が表示されている。
出てみると相手は女で、夫が亡くなったことを知らせると、電話の向こうから女の驚きが伝わってくる。

夫が修行に行っていた蕎麦打ちの仲間が焼香にやって来る。そしてまた一つ、夫の秘密が明るみに出る。

突然の夫の死。
夫が生きていれば、妻はこの先もずっと、知らずに暮らしていただろうか?
突然、妻の身辺が慌しくなる。
アメリカで事業に失敗した息子が、一度も会ったこともない彼の家族を連れて帰って来る。その上、同居の話を持ち出し、勝手に遺産相続の計算を始めるのだった。
娘は兄の身勝手に怒るが、彼女もまた親のスネをあてにしている口なのだ。
妻は、携帯の相手の女を呼び出す。「夫の焼香に来ていただきたいの。」
関口家の玄関に現れたのは、妻よりも年上とわかる女性で、その足の指の真っ赤なペディキュアに、妻は動揺する。
夫と伊藤昭子の10年にも及ぶ交際を知り、妻は怒りを覚える。
昭子が帰った後、怒りにまかせて「何とか言いなさいよ!」と、激しく夫の骨壷を揺すり続ける妻・敏子の喪失感が伝わってくるようだ。
波風が立っているわけではない平凡な家庭にも、それとは気づかない「ほころび」があるのだろうか?

敏子の高校時代からの親友たちとの関係が、面白い。中年を過ぎてもなお、昔のままの役回りで、言いたい事を言い合い、慰めあっている関係が羨ましくもある。
夫の蕎麦打ち仲間との予期せぬ出来事、プチ家出で知り合った老婦人、そして、昭子との一騎打ち。
敏子と昭子の女同士の戦いは観もの。

「魂萌え」とは、「肉体は衰えるが、魂はますます燃え盛る」という意味の、原作者の桐野夏生さんの造語らしい。
さて、敏子は何に魂を燃やしていくのだろうか?
懐かしい映画『ひまわり』のラスト部分の映像と重ね合わせて、敏子の決意やこれから生きていく道を知らされているようだ。
私達中年の年代には実感できるが、若い人たちには、どこまで理解できるだろうか。


中年主婦の冒険譚

投稿日

2008/06/14

レビュアー

おうち大好き

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この映画ちょっと滑稽です。
徒競走の時、ハリキッているのはいいが、腕をグルグル回しながらカーブを曲がろうとしているのを見ている感じ。「ライン、はみ出してますよ〜」みたいな。
こんな時はこんな事しないよ、言わないよ、というシーン続出です。
女性に対する辛辣な描き方が苦手で桐野夏生は余り読まないようにしているので分からないのですが、原作もこんな感じなのかな。
カプセルホテルの挿話や夫の知りあいとのアバンチュールもちょっと現実離れしている。またまたトヨエツが出てました。(細かい仕事もこなしてるね)
それからね、いくら偶然にも会いたかった人を見つけたからって、席を離れる時はバッグを忘れちゃダメよ。それもおばさんの兆候かな。それが演出だったら、監督、芸が細かい。

でも愛人との緊迫感溢れる対決は見もの。お互いの存在を家具に例えるところが面白い。しかし、やはり妻の座というのは強いもの。どれだけ悪態をついても、どれだけ彼のことを分かっていた積もりでも、やはり法的に守られた配偶者には勝てない。身悶えする悔しさが、捨て台詞を吐きながらハブラシを投げつけるという暴挙に走らせたのなら、それは何と空しい行為なんでしょうか。

「ひまわり」1シーンとテーマ曲だけで映画の全てが走馬灯のように現れて感動し、ホントに名作なんだとこんな所で再認識させられるのもどうかと思ったのと、そのあとの白い手袋には引きました。主人公の自立を表しているのでしょうか。
愛人の足元の対比など「はい、ここでこれを見る」みたいな暫しの固定されたショットが多いですね。良く言えば素直な演出をされる監督だといえるのでしょうけど。

風吹ジュンは実年齢よりも少し年上の役なのでしょうけど、等身大の敏子を気負い無く演じていて好感が持てました。
酔っ払って電車の中でバッグにゲロを吐いた後、電車の窓から外の暗闇を見つめる横顔。すっかり下垂してしまった頬に、母の胎内より出でてから今までの山あり谷ありの長い「歴史」を垣間見た気がしました。


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