毎日が夏休み

この作品に出てくるお父さん（佐野史郎）も
血の繋がりのない娘・スギナ（佐伯日菜子）も
ハッキリいって変わり者なんですが、
この２人のやりとりを見てると何か心が和むっていうか
自然と笑みがこぼれてしまう感じです。

３人家族の中で一番まともな考えを持ってるのが
お母さん（風吹ジュン）なんですが、
段々お母さんの方が変わり者みたいに
錯覚してしまうんですね。
お母さんとスギナよりお父さんとスギナの方が
本当の親子っぽいんです。

こんなお父さんが自分のお父さんだったら
大変かもしれないけど、毎日楽しいだろうなぁなんて
思いました！

「色んなことが中々スムーズにいかなかったりするけど
それでも頑張ってればそのうちいいこともあるさ」
この作品を見てイイ意味で肩の力が抜け、
癒されたような気がします。

この映画がデビュー作だった、日菜子ちゃんの演技が新鮮。
あれからちょうど１０年たって、今では一児の母ですが・・。
映画の内容としては、すごくいいです！出社拒否や登校拒否、そしてひきこもりになっている人達、絶対見るべきです。
義父役の佐野さんの、「人生は、結構やり直しのきくゲームなんだよ。」っていう言葉にはげまされます。
人生夏休み中の私は、この映画を見てかなりはげまされました！！
できたら、またリメイクして劇場でやってほしいなって思います。

ものすごく原作に忠実、かつ、わかり易い注訳つきの大島作品です。
犬堂監督とはまったく違う撮り方です。
原作がすばらしいのでこれだけ忠実な映像化も悪くないと思います。やはり、どっかでやすっぽくはなってしまいますが。
佐伯日菜子がかわいいです。衣装やセットに時代を感じます。
なんの特徴もないような90年代前半です。今おもうとのほほんと幸せな時代だったのではなかろうか？
すごくいい〜、とまではいきませんが、この空気感は好きだなぁ、と思います。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

すっかりオカルト女優になってしまった佐伯日菜子ちゃん。
やっぱり変なんだけど初々しい頃もあり・・・。

スギナちゃんは、いじめで登校拒否。
お母さんと再婚相手の義父と共に普通に暮らしている。
しかし、実は義父も出社拒否・・・。

そんなスギナちゃんと義父とのぎこちない時間が始まる。


そして、少し逞しくなったスギナちゃんが眩しい。


あー、毎日が夏休みだったらいいのに・・・。

あのね、はっきり言って借りるの間違えたんだけど（苦笑）なかなか独特の味わいのある良作に当たりました。
なるほど少女漫画が原作ですか。
映画としては新鮮な、それでいて興味深いテーマを感じました。

原作の雰囲気を大切にしたのかな、コメディ映画というよりもどこかファンタジーの匂いを醸し出す作品。
主演二人の飄々とした感じがなんとも微笑ましいです。

そして佐伯さんの演技のたどたどしさにびっくり。
そしてそれがぴったりはまっている事にもっとびっくり。
佐野さん、風吹さんも含め、役者の個性を巧く生かした演出がこの作品の味。

“１９９９年の夏休み”っていう作品も撮ってるはずなんだけど（別の監督だったらごめんなさい）そちらも幻想的な味わいのあるなかなかの良作（だった気がする）

星★★★☆☆