ヘンリー

  • HENRY: PORTRAIT OF A SERIAL KILLER
  • 1986
  • アメリカ
ヘンリー

    70年代後半~80年代にかけて、全米で300人以上を殺害したと云われる連続殺人鬼、ヘンリー・リー・ルーカスの日常を淡々と凍るような冷たさで描いた犯罪スリラー。流血や残虐シーンはほとんどないにもかかわらず、作品の放つ空気と徹底したドキュメンタリータッチの描写で<史上最も恐ろしい映画>のひとつとして衝撃を与えた作品。本国アメリカではMPAAより不当にX指定を受けた結果、映画製作者とMPAAが対立、多くの独立系映画製作者たちを巻き込んで表現の自由を争う大騒動となった。ジョン・マクノートン監督は本作でマーティン・スコセッシ監督に認められハリウッド進出。ロバート・デ・ニーロ主演『恋に落ちたら・・・』やサスペンス作品『ワイルドシングス』を監督。主演のマイケル・ルーカーは本作で映画デビュー、現在では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどの大作映画や大ヒットドラマシリーズ「ウォーキング・デッド」のメインキャストとして人気を博し、幾度か来日も果たしている。アメリカの真の闇を淡々と綴った、<映画>という表現の新たな次元を提示したとんでもない作品である。実在のヘンリー・リー・ルーカスはハンニバル・レクターのモデルの一人ともいわれている。