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主演のビル・マーレイはヴィンセント役で、「キャリアで最高の演技」との高い評価を得て2015年のゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされた。監督と脚本を手掛けたセオドア・メルフィはこれが初長編作ながら、同作品賞にノミネートされ、各地の映画祭でも話題をかっさらった。ほかメリッサ・マッカーシーが悩めるシングルマザーを、ナオミ・ワッツが妊婦のストリッパーを演じ、それぞれ型破りな役柄で観る者に新鮮な驚きを与えている。また、オリバー役でビル・マーレイ相手に堂々と渡り合ったジェイデン・リーベラーは、ラスベガス映画批評家協会賞始め数々のベスト子役賞を受賞した。2014年、北米でたった4館からスタートした本作は、4週間後には2500館に拡大、最終的には4400万ドルを突破する驚異の快進撃を果たし、全米を笑いと涙で包んだハートウォーミングな感動作だ。
登場人物が実に生き生きして、主役のふたり・・
ヴィンセント(ビル・マーレー)と、
隣に引っ越して来たオリバー少年(繊細なもやしっ子)
の、風変わりな交流を中心にしたストーリーです。
準主役のふたり、
腹ボテ娼婦でストリッパーのナオミ・ワッツ。
オリバーのお母さんのメリッサ・マッカーシー。
不良爺さん(酒に競馬にタバコに娼婦)のヴィンセントの、
ひねくれ振りは、もう見ものですし、
ナオミ・ワッツの腹ボテストリッパー・シーン(お腹はCGでしょう?)
には、大感動もんですよ。
ど根性女優魂・・・見栄も恥もかなぐり捨てて、なんて潔いかっこイイ女なんでしょう!!
オリバー少年は1500人からオーディションで選ばれました。
可愛い顔と貧弱な肉体のもやしっ子です。
彼の強運には、ビックリ(競馬場のシーンです)
オリバーってヴィンセントに染まらないんですよ。
自分を持っている賢い子です。
オリバーのお母さんのキャラクターって、
アメリカ人ぽいです。
大卒の検査技師で、オリバーの親権を争う元夫は、
エリート弁護士。
オリバーには聖パトリック学園という名門校に
入れてます。
仕事は専門職(MRIやCTスキャンの技師です。)
本来なら美人の嫌味な女が出て来そうでしょ!!
ところがストレスなのか、ぶっくぶくに超えた
低所得者層に見える外見です。
でも彼女、ヴィンセントにオリバーを任せっきりなのに、
文句だけは一人前に言うのよね。
ここも権利ばかり主張する馬鹿女風で、実にリアル。
ヴィンセントの生い立ち、職業、金欠病の理由などは、
実に上手く盛り込まれます。
ヴィンセントがなぜセイント・ヴィンセントなのかは
オリバーの学習発表会で、明かされます。
金欠病の理由は実に、麗しい物語でした。
「ロスト・イン・トランスレーション」
の渋くてシャイな映画スターのイメージが強かったから、
ちょっとビル・マーレーのクタビレ振りはショックでした。
ラストのエンド曲としてビル・マーレーの歌うボブ・デュラン。
タイトルは「嵐からの隠れ場所」
意味深ですね。
ビル・マーレー、まだまだ65歳。
脱力のキングだけど、まだまだ、一花、ふた花咲かしてくれる
気骨と余力は十分・・・と、お見受けしました。
稀にみる出来の良い映画です。
『反面教師』という言葉があるように、
素行の悪いダメ大人が常に子供に悪影響を及ぼすかというと、これがまたそうでもないわけです。
反面教師として子供に『こんな大人にはなってはいけない!』という事例を示すことが出来るわけです。
まさにヴィンセントというじじぃは、そんな人なのかと思っていました。
素行も悪けりゃ、愛想もない。
お金も無けりゃ、近所付き合いもない。
ないないづくしのダメダメ爺さんです。
でもお金が無いのには理由がありました。
愛想が無いのは、本来シャイな人なのでしょう。
物語が進むにつれ、心の奥底に眠る本当の優しさが宿る温かい人なのだということが見えてきます。
”ダメ老人とひ弱な少年の友情”・・・良くあるパターンではありますが、
心にぐっとくること必須です。
原題『St. Vincent』の理由は最期にわかります。
映画の公式ページのコメント欄に書いてあった『ゲスの極みオヤジ』は最高の命名です(笑)
あのお金のことは、その後どうしたのか放置だったので、気になるところですが、
まあそんな細かいことはさておき、大好きな映画がまた一つ増えました!
ビル・マーレイ扮する破天荒なダメオヤジが、12歳の少年との交流を通して生きる力を取り戻していく姿を描いたハートフルコメディ。
酒とギャンブルに溺れる偏屈オヤジのヴィンセント(ビル・マーレイ)は、隣に引っ越して来た小学生オリバーの子守を引き受けることに。しかし、少年相手に毒舌を連発。
そして、連れ回すのは子供にはちょっと刺激的な場所ばかり。バーや競馬場にも連れまわし、彼がいじめられていると知るや、相手の鼻のへし折り方を伝授する始末。
少年が、老人を通じて酒・タバコ・ギャンブル・女といった大人の世界に触れていくうちに、いつしかはぐれ者同士が分かちがたい友情を育む過程を描きます。
ナオミ・ワッツが腹ボテのロシア人ストリッパーを演じていて、意外な笑いを誘います。
ビル・マーレイはダメなおっさんを演じさせたら右に出るものなしですね。粗暴ながらも優しさを秘めた主人公を好演。
そして、意外にヘビーな一面も。リスクを知って受け入れること。これはとても大事な事のように思いました。