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英国陸軍のフォーセットは、ロンドンの地理学協会に呼び出され、南米ブラジルとボリビアの国境の測量を依頼される。これを成功させれば一家の名誉を取り戻せると知り、仲間と共にアマゾンへ向かうことに。様々な困難を乗り越え森の奥地へ進むと、彼らは地面に散らばる土器を見つけ衝撃を受ける。帰国後フォーセットは、家族と再会し幸せをかみ締めるも、地理学協会で、未開拓とされていた場所に黄金都市“Z”が存在することを告げ、再びアマゾンへ向かうのだった・・・。
さすがジェームズ・グレイ。行ったり来たりの映画だが、ずっと緊張感が続く。探検家の執念に妻が犠牲になる様を避けることなく描き切る圧倒的な演出力。冒頭、夫婦がダンスを始める瞬間すごい好き。映画ってダンスし始める瞬間を見るためにあるよね。
タイトルから、てっきりインディ・ジョーンズのようなハラハラドキドキの冒険物語だと思い込んでいたら、実際は、苦難続きの、地味で重い話で、ぐったり疲れました。観た後、皆さんのレビューのおかげで、実在のイギリス人探検家の半生を描いた伝記的映画だということを初めて知る有様。
それを踏まえると、映画はとっても真面目に誠実に制作されていて、主人公の、ロストシティへの飽くなき信念や、妻子を犠牲にしても絶対に発見するという強い意志はよく分かります。ただ、丁寧に描こうとするあまり、長すぎるし、色調も暗く、メリハリもない。もっと冒険の高揚感や華やかさがあってもよかったのではないだろうか。
夢を追い続ける話なのに、苦い現実の方が印象に残るというのが、何だかとても残念。
なんだか怪しいなと思いつつ観ていたら、やっぱりか・・という結末だった。
時代は20世紀初頭。欧米で南米探検が流行するきっかけをつくったパーシー・フォーセットという探検家の話。なのだが、ジャングルの中を彷徨するシーンが短い。もっぱらイギリス国内でのすったもんだばかり。探検の内容に関する記録があまりないのかもしれないが、それなら映画にするべきではなかったと思う。
しかし、まあ、当時のイギリスの雰囲気はそれなりにうまく描かれていたと思う。