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真菌の突然変異が起き、感染した人間は思考能力をなくし、生きた肉のみを食すハングリーズと化した近未来。爆発的に蔓延したその奇病により、人類は絶望の危機に瀕し、残った少ない人々は安全な壁に囲まれた基地内での生活を余儀なくされていた。そんな中、イングランドの田舎町にある基地ではウィルスと共生する、二番目の子供たち<セカンド・チルドレン>の研究が行われていた。その子供たちは感染しているにもかかわらず、思考能力を維持し、見た目は人間の子供そのものだった。彼らから、ワクチンを作り出そうと模索する中、子供たちの中に高い知能をもった奇跡の少女メラニーが現れる。 彼女は人類の希望となるのか―絶望となるのか。原作はM.R.ケアリーによるベストセラー小説『パンドラの少女』(東京創元社刊)。本作の脚本もM.R.ケアリー自身が手掛けている。監督は大ヒットドラマ「SHERLOCK シャーロック3」の「三の兆候」などヒットTVシリーズを数々手がけたコーム・マッカーシー。主人公・メラニーを演じたのは、500人を超えるオーディションで選ばれた奇跡の新人セニア・ナニュア。本作でシッチェス・カタロニア映画祭の女優賞を獲得した他、英国インディペンデント映画賞、ロンドン映画批評家協会賞、エンパイア賞などで新人賞にノミネートされた。その他ジェマ・アータートン(「007/慰めの報酬」)、グレン・クローズなどが脇を固めている。
奇病に侵され「ハングリーズ・飢えたヤツら」と化した人間が地上にはびこる世界。
英国の地下軍事施設に、車椅子に拘束された状態で教育を受ける子ども達がいた。
彼らは、コールドウェル博士の研究対象なのだ。
子ども達は人間の感情・思考能力を持ちながらも「食べ物(人間)の匂い」を
感じるとハングリーズと化す「人間とハングリーズの共生体」だからである。
ある日、ハングリーズが防衛線を突破し、地下施設も放棄される。
利発で愛らしい「共生体」メラニー、心優しい女性教師・ジャスティノー、
コールドウェル博士、パークス軍曹、キーラン兵士の逃避行が始まる!
コールドウェル博士(グレン・クローズが上手い!)の人類救済精神、
ジャスティノーのメラニーに対する愛情、メラニーのジャスティノーへの思慕、
これらが絡み合った末に生まれる世界は、なかなかのディストピア!
ハングリーズは、言ってみればゾンビです。
「パンドラの少女(上下巻)」原作者・M.R.ケアリーの脚本によって、
一味違うSFゾンビ作品となっていました。
メラニーの他にも共生体の子どが出てくるのですが、この子たちは親もなく、
教育も受けていないので、言葉も持たず原始的な状態。
彼らを制圧し君臨するメラニーの姿は、荒々しく迫力がありました!
メラニー達「共生体」が生まれた経緯は、かなり凄惨なもの。
メラニー達が生きるディストピア、そもそもディストピアと断定して
良いものなのか、是非、確認していただきたいです。
おススメです!
近未来。
感染により人類のほとんどは《ハングリーズ》と化している。
《ハングリーズ》は生きた肉しか食べない。
地球はディストピア(絶望郷)の様相をしている。
人間が助かる方法は、ハングリーズの妊婦から生まれた《セカンドチルドレン》と呼ばれる子供たち。
彼らは感染しているが、知能も外見も平常でハングリーズと共生しながらも、平常を保っている。
残された人間の唯一の希望はセカンドチルドレンからワクチンを作ること。
いきなり兵士たちが、子供たちに銃を突きつけ車椅子に固定する。
ひとりのセカンドチルドレン、メアリーは実に可愛らしく従順で、
人間の気持ちの先を読みます。
セカンドチルドレンを隔離して研究してワクチンを作ろうと教育までしてるのです。
グレン・クローズが博士(医師)として登場します。
教師のヘレン(ジェマ・アータートン)は特別な愛情を感じます。
SFのゾンビものですが、ゾンビはハングリーズと呼ばれる。
立って寝ているハングリーズが人間の匂いや音で覚醒して襲いかかる様子。胞子を発散して樹木の様に茂ったり、視覚的にもなかなか面白いです。
さて優秀なセカンドチルドレンのメアリー(主役の少女)が、ほしかった世界とは?
パンドラの箱を開けて、悪い物が出尽くしたあと、最後に残るのは
「希望」だそうですが、「希望」は提示されるでしょうか?
ちょっとラストが弱いですね。