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「わたし、気になります!」奉太郎の安穏な高校生活が彼女の一言で一変した・・・。“省エネ主義”の高校一年生、折木奉太郎のモットーは「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」。神山高校でも安穏とした灰色の高校生活を送るつもりだったが、姉の命で廃部寸前の古典部に入部することに。そこに“一身上の都合”で入部してきたお嬢さま・千反田える。「わたし、気になります!」となると誰にもとめられない、好奇心のかたまりのような少女だった。えるに巻き込まれ、奉太郎は眠っていた推理力で学園に潜む謎を次々と解き明かしていく。そんなある日、奉太郎はえるから、33年前に起きたある事件の謎を解き明かしてほしいと依頼される・・・。旧友、福部里志、伊原摩耶花も加わり、神山高校新生古典部として活動を開始した彼らは、事件の真相へと迫ってゆく―。
さて角川40周年記念とかを任されてどうでしょうか 製作者とバトルに
なるのか 先ず 原作者の米澤穂信って名前が気に食わぬ 麻耶雄嵩に比べ
なんと凡庸だろうか
先ず先ず次は 若手の名手 月永雄太にして このボヤッとした画面は何だ
ろうか不吉だ 最初のヒロインが振り向いた時の最重要なショットが
インパクトゼロではあかんだろ 「予兆」の芦澤おばさんの撮影と照明
とは雲泥の差ではないか! ムードも悪い時の大林宣ひろみたいじゃん
冒頭から20分過ぎまで密室講義が もっさりと続くのだが その推理とやら
の説明の画面の 唖然となる凡庸さ これが安里麻里の演出とは思えん
どうにも手の打ち様がないのが お話のセンチメンタルでチマチマしてる
ところ バカバカしい学園物として演出でドライブさせたかったろうが
気合いが入らなかったか やる気を失くしたか 輪を掛けて駄目なのが語り
方 僕ちゃんのモノローグ ナレーション 説明の文字の 三位一体構成
安里が最も敵にしていた語りではないか 安里的なのは 冒頭の校門正面
と後半の廊下教室などの暗い照明あたりだろうか
ギリギリ我慢の45分で 自分でもまさかの早送り そうなると喋くって
ばかりで 何やってんだかわからん 「IT」の様に安里は原因に向かって
だらだら遡行する様な映画を撮らない人だ プロセスと瞬間をショットと
アクションで決めるのが安里麻里なのだ 画面で起こっている事がすべて
が 黒澤清の弟子の信条の筈だ
結果 安里麻里の最低の作品は 最もメジャーな映画で実現してしまった
何とも言えない気分 彼女の貴重な失敗体験ではあるだろう これで
名を挙げて 業界に更に食い込み 作品を作り続けて欲しいとは思うのよね