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第一次世界大戦終結。ドイツ軍は後退し、降伏の手段を交渉していた。しかし、実は彼らは最終秘密兵器として“ヤツ”らを残していったのだった・・・。アメリカ・イギリス連合軍が、放棄されたドイツのトレンチ11の深い地下施設に踏み込むと、実験のゾンビ兵団が残っていた。新たなる戦争が勃発する!
第一次大戦末期の独軍の狂った研究所の話で、表題にあるナチは関係ありません。
地下壕内でのストーリー進行なので暗く息苦しい展開ですが、中盤からは中々薄気味の悪い話になってきます。
いい加減な表題はこの際忘れて暇つぶしにいかがでしょうか、と言ったところです。
第一次世界大戦末期、ドイツ軍の地下施設を舞台にしたホラー映画。「大戦」「ドイツ」「地下の秘密施設」と来れば、ほぼ間違いなく、非人道的な実験によって生み出されたモンスターが出て来る。三題噺のお約束みたいなものだ。(笑)
人造人間なのかゾンビなのか魔物なのかはさておき、ここまでイメージが固まってしまうと、新たな切り口を見出だすことは難しい。
本作品は、ナチスドイツが生まれる土壌を描くことで、新たな切り口を見いだそうとしたように見える。そのため、少しエンターテイメントの路線から外れてしまったが、面白い作品に仕上がっている。
――第一次世界大戦の末期、連合軍は破竹の勢いでフランスからドイツ軍を追い出していた。
その最中、連合軍の混成部隊がドイツ軍が残した地下施設を偵察するために出発する。戦争終結に向けた総攻撃のために、1班( 6名)以上の戦力を割くことは出来なかった。
一方、敗戦を悟ったドイツ軍もまた、地下施設を爆破するために動き始める。施設への入口を封じはしたものの、極秘の実験を連合軍に渡すわけにはいかない。完全に破壊する必要があった。
連合軍とドイツ軍は、どちらも地下施設に侵入するが、彼らが目撃したのは、実験で変異した寄生虫によって凶暴化したドイツ兵の姿だった。
……というお話し。
主人公は、カナダ人の工兵バートン。《工兵》というのがポイントで、塹壕を作ったり、建設関係の仕事を担う技術者だ。地下施設への侵入と脱出のためには、工兵の力が必要になる。映画において、戦闘に携わる歩兵や砲兵がクローズアップされることはあるが、工兵というのは珍しいのではなかろうか。
彼は、何日も地下に閉じ込められていたにも関わらず、自力で脱出した経験を買われて、今回の計画に抜擢される。(いい迷惑だな)
連合軍は、英国軍の将校と従軍医師、米国軍の兵士 3人とバートンを入れて 6名編成。最小単位だ。
そんな小さなチームでも、同じ連合軍でも、英国軍将校が米国軍兵士を見る目は差別的だ。片や戦場でもお茶の時間を欠かさず、片やヘロインで興奮状態を維持しようとする。その状況を静かに黙って見ているカナダ人の工兵が主人公なのは、本作品がカナダの作品だからに他ならない。
ドイツ軍の将校は、フランス軍の兵士は「戦闘はダメ、料理はうまい」とか、カナダも「植民地」として蔑視していた。それは、歴史的な事実なのだろう。
当時、カナダは英連邦の一員として大戦に参戦していた。もともと傭兵が産業として成り立っていた国だ。金で動く兵隊という認識が、蔑視の根底にあるのかも知れない。
そんな国と国の関係を織り込むことで、本作品は、他の類似作品とは一線を画す出来映えとなった。とはいえ、第一次世界大戦時の各国兵士の感情など、私には知るよしもないのだが……。
そんな差別的な認識が、やがてナチスドイツの台頭を許す土壌となったことは、想像に難くない。
寄生虫によって凶暴化した兵士も出て来るし、気持ちの悪い解剖シーンもある。眼窩を圧したら、スパゲッティみたいな寄生虫が鼻や口からグニョグニョと出て来るカットは、悪夢のようなインパクトがある。グロいショットにも手を抜いていない。(拍手)
確かに、ホラー映画の体裁は整っている。でも、前述した通り本作品が力を入れているのは、そんなところではない。おそらく、英国軍の従軍医師とドイツ軍将校が、人体実験の是非について話す場面こそ、本作品のクライマックスだろう。
感染系ゾンビ・ホラーだと思って観ると肩透かしをくらうことになる。敢えてオススメは致しませんが、比較的キチンと撮られた作品ですので、興味のある方は観て下さい!(笑)
サブタイトルに”復活ナチゾンビ軍団”が加えられていますが、
”ゾンビ”でなければ”ナチス”でもなし。
DISCASイントロまでも、”ナチスのゾンビ兵団と連合軍の戦いを描いたアクションホラー。”
という記載となっており、
ドイツ=ナチス、狂信的な人的実験=ナチスという図式なんだろうなぁ~と感じた次第…
ナチス云々はおいておいても、特に目新しい設定も演出も無し。
第一次世界大戦直後のドイツを舞台にしたカナダ産映画というのが唯一新鮮に感じたかも?
アメリカ・イギリスの兵士らの救世主となるのがカナダの工兵というのが少々面白く感じたぐらいかな。