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あてもないけど、生きていく。ふつうの人間関係を築けない大人たちがその意味を探し続ける切なく孤独な旅-。あたしはこれから普通の家庭を築き、まっとうな生活を重ねていく。結婚を控え、そう考えていた泰子(初音映莉子)の前に現れた、かつて半年間だけ一緒に暮らした父の愛人の息子、智(高良健吾)。20年前、愛人・直子(草刈民代)と智が転がり込んできたことで、泰子の家族は壊れたはずだった。根無し草のまま大人になった智は、ふたたび泰子の人生を無邪気にかき回し始める。「邪魔しないであたしの人生」、そう普通の幸せを願っているはずなのに・・・。泰子は智とともに自分の母親、異父妹、そして智の母・直子を訪ねて行くことで、平板だった自分の人生が立ちどころに変わって行くのに気づき始める。
この設定で結ばれたカップルが、幸せになると思えない。下手をすると近親相姦である。
仮に二人が結ばれたとしても、児童虐待事件を起こす予備軍になるだろう。智は母親譲りの風来坊で定職にも付いていない様だし、そもそも子供ができるに至った過程で『恋愛』状態に有った訳でもない。
直子の遺品を整理している時に手帳を見つけるが、智が何処で生まれたかに触れていないのには不自然でしょうがない。
泰子の母親も、泰子の妹が、長期間、泰子の家に行きっぱなしで、物語上では放っておきっぱしなのも無責任である。
結果、泰子がキレて同居状態の3人を追い出すシーンで、泰子が発する台詞が全て正しい。
その後、窓越しに、智が泰子に語りかけるシーンが有るが、説得力がまるで無い。
綺麗な画づらで、印象的な画も多いのだが内容があまり共鳴できなかった。
草苅の芝居が観ていて楽しめた。こういう人って実際にいる。そして、かなりの確率でろくな死に方をしない。大竹しのぶがこの手の役をよくやっていそう。
主人公の泰子さんは愛人の息子の智さんが現れてようやく幸せになった、穏やかな生活になるのかなと思ったらラストでこんな展開になるのと少し驚きました。
高良健吾さん演じる智役良かったです。あと、智の母親役の草刈民代さんのやさぐれ感も良かったです。
ありえないことだらけでかき回されたかもしれないけど見ていて楽しそうでした。
孤独が一番辛いのかなと思いました。