1,026円(税込)「動画見放題※1」プランを
ある夫婦の元に招かれざる客がやってきた。穏やかな生活は乱され、2人の絆が試される。ダーレン・アロノフスキー(「ブラック・スワン」、「レクイエム・フォー・ドリーム」)が送る、愛、献身、犠牲をテーマにしたサイコスリラー。
2017年(アメリカ/121分)
「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー監督作
郊外の一軒家に住む夫婦(ジェニファー・ローレンスとハビエル・バルデム)は、ある夜現れた不審な訪問者を家に上がらせたことにより、
夫(エド・ハリス)その妻(ミシェル・ファイファー)とその息子たちに、
平穏な暮らしが、根底から壊されて行く。
そして更に訪問者は増え続けて、訪問者の行動は常軌を逸し、殺しや破壊行為と傍若無人な振る舞いが、エスカレートして行く。
それを夫は「自分のファン」だと言って嬉しそうに受け入れる。
そんな中、妻(通称=マザー)は不審を募らせて行くが、そんな最中にマザー(ジェニファー・ローレンス)は妊娠して母親になる。
そこから想像を絶する出来事が頻発するのです。
「聖書」のアダムとイヴそしてカインとアベルなどを下敷きとした
恐ろしい物語に引き込まれました。
マザーが見た世界は現実なのか?それとも彼女の妄想なのでしょうか?
この映画をキッカケにジェニファー・ローレンスとダーレン・アロノフスキー監督の交際がスタートしたそうです。
不快だけれど、眼を釘付けにする引力がある作品でした。
前知識ゼロで観ました。
賛否両論ありそうな作品です。
日本公開中止になったのも頷けるシーンがあります。
いったい何がおきているのか、起ころうとしているのか
壁から聞こえてくるドク、ドクという心臓のような音は何なのか
これは現実なのか、妄想なのか、
物語が進むにつれ、もう何がなんだかわからなくなっていきます。
よくよく考えてみたら、主人公たち及び謎の訪問者など登場人物には一切名前がありません。
「ベイビー」とか「ハニー」とか呼び合うだけ。
来訪した人々も、特に名を名乗るわけではありあせん。
途中でそのことに気がついて違和感を覚えました。
そして迎えた怒涛のラスト。
ああ、そういうことだったのか!となったかというとそうでもなくて
さらに?マークが^_^;
で、世間様の考察を呼んで、ああ、なるほど、そういうことだったのか
と初めて理解した私でした。トホホ。
以下重要なネタバレがありますのでご注意を。
*************************
結局、この物語は聖書そのものなのだということです。
妻:母なる大地
夫:神であってすべての創造主
来訪者男:アダム
来訪者女:イヴ
来訪者の長男:カイン
来訪者の次男:アベル
赤ちゃん:イエスキリスト
押し寄せる人々:神を信仰する人々
妻から取り出した心臓はガラスで出来ていて、
それを部屋に置くと、家が元通りになり、ベットには・・
神は何度でも世界を創りなおせるのだ、ということでしょう。
アロノフスキー監督が言うには、
「一般受けする映画を作ったわけではない、一部の人たち(キリスト教徒?)向けに作ったのだ」
そうで、だから理解されなくてもいいのだ、ということでしょう。
これはサスペンスホラーと期待してみると、なんじゃぁ?こりゃぁ?って
なりますよね^_^;
それにしても、ジェニファーは実に綺麗でした。
キャスティングにつられて観てしまったが、なんじゃこりゃ・・・
聖書の○○の話のメタファーだとか
そんな映画オタクだけが喜ぶ要素はどーでもいい。
わざわざ時間と金を使って不快な気分になるだけの映画でした。