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愛媛県四国中央市。ここは紙の生産高日本一を誇る、“紙の町”。しかし、折からの不況の影響で町は活気を失っていた。高校の臨時顧問として赴任してきた池澤は、書道を教える気は全くない上に、部長の里子の作品をみて「つまらない字」と言い放つなど、部員たちと全く相容れない。しかしある日、池澤は音楽のリズムに合わせ、書道パフォーマンスを披露する。その迫真のパフォーマンスを目のあたりにした里子たちは、町の活気を取り戻すため、“書道パフォーマンス甲子園”を商店街でやることを思いつく・・・。
この手の青春スポ根チックな映画。
カテゴリとしては確立された感があるのと同時に、もう一つエッセンスが入り込まなくては受けなくなってきたように思います。
今回のポイントは、高校生たちの書道パフォーマンスを通じて、寂れて行く商店街の再興を描いているところではないでしょうか。
商店街の人々の苦悩や、街の人々も巻き込んで行く様子が、折に触れ描かれています。
そう言った意味では、一高校部活動の発想が街を挙げたイベントに発展していく部分をもう少し厚くした方が良かったかもしれません。
中途半端な絡ませ方が、パフォーマンスの見せ場に入るまでを野暮ったく感じさせた原因かも。
いずれにしても、起承転結がはっきりしており、あまり泥臭くなく、それほど汗臭くなく、ライトなノリでありながらそこそこ感動する作りは、この手のジャンルお家芸ですね。
配役もまずまず、書道を良く知る人はどう感じるかわかりませんが、素人が感心する程度にはパフォーマンスも楽しく観られました。
大きな期待は禁物ですが、程良く楽しめる作品です。
評価 ★★★☆☆
大会の正式名称は「全国高校書道パフォーマンス選手権大会」だそうです。
本作は、高校書道パフォーマンスの発祥と言われている“愛媛県立三島高等学校書道部”をモデルに描かれています。
私は、テレビでやっているのを観たことがある程度ですが、初めて観た時は感動しました。
あの巨大な紙の大きさは4m×6mで、(映画では4m×8m)筆の重さは墨汁を吸うと20338fにもなるそうです。
かつては紙の町として有名だった四国中央市ですが、不況下にあっては上質な紙は高価なため敬遠され、手漉きの和紙を作る職人も腕の見せ所がありません。
物語は、そんな斜陽の町の背景を描きつつ、部員が集まらない書道部の悩みや葛藤も同時に描いていました。
主人公の早川里子(成海璃子)は、書道家で厳格な父の影響を受け、「書は個人で行うもの」と考えていました。
書道に対する姿勢や考え方の相違で、他の部員とも度々衝突を繰り返していました。
産休の顧問に代わって臨時教師の池澤(金子ノブアキ)がやって来て、生徒たちの前で書道パフォーマンスを披露したことから、少しずつ何かが変わっていきました。
「町おこし」と「書道部」両方の再生をかけた書道パフォーマンス。
いささか「ベタすぎる」展開にも感じましたが、最終的には全国規模の大会にまで発展させたのですから、貴重なスタートの物語だと思います。
音楽に合わせて大きな和紙に文字を書くイベント「書道パフォーマンス」の発起人となった高校生たちの実話を基にした青春ドラマです。
。かつて紙の町として栄えた愛媛県四国中央市。
書道部長の里子(成瀬)は、不況で閑散とした故郷に不安を感じ、ある日、顧問が音楽に乗せて巨大な筆で文字を書く姿に衝撃を受け、これは一大イベントになると確信し、このイベントで町に活気を起こさせようとする話です。
今までの書道を覆したダイナミックな書道パフォーマンスは、巨大な紙に、書だけでなく絵やメッセージなどを書き込んでいくという、集団アートパフォーマンスです。力強くて、躍動感あり驚きました。書道のイメージ変わりました。
クライマックスの高校対決パフォーマンスは、圧倒的な力強さで書いていたものの、あっと言う間に大ピンチに襲われます。これで誰しも終わったと思ったその時に、会場から歌声が響いてきます。
諦めずに、音楽に合わせて体いっぱい表現する様は、これも体育会系ですね。皆で声援を送り、青春の汗が見ていて気持ちいいです。
書道ガールズのそれぞれの、悩みや葛藤をうまく取り上げて、誰一人ほったらかしにせずに、ガールズ全員が主役だったし、またその背景には、紙が売れずに工房を閉めねばならなかった職人の無念や、量販店のあおりをうけて閉店してしまった店主の諦感など、本筋じゃないストーリーの背景部分がしっかりしていたから、きちんと成立していたのだと思います。
それにしても、男子部員は添え物的存在。圧倒的な女性パワーを感じずにはいられない作品でした。