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ヴァランティーヌがジュールと結婚した理由は、19世紀末フランスの上流階級においては少し変わっていた。親が決めた婚約を自分で破棄したのだが、それでも諦めないジュールに初めて心を動かされたのだ。夫婦の愛は日に日に深まっていったが、病や戦争で子供たちを失ってしまう。そんなヴァランティーヌに再び喜びをくれたのは、無事に成長した息子のアンリと幼なじみのマチルドの結婚だった。マチルドの従姉妹のガブリエルと夫も頻繁に訪れるようになり、大家族のような賑やかで幸せな日々が続く。だが、運命は忘れた頃に意外な形で動き始める──。
2016年(フランス/115分)オドレイ・トト。メラニー・ロラン主演。
オドレイ・トトとメラニー・ロランの結婚生活を追った大河ロマンのような映画です。
トラン・アン・ユン監督はベトナム出身の監督で12歳の時にフランスへ亡命する。
過去に『青いパパイヤの香り』で鮮烈デビュー。
この映画は美しく清らかで良く覚えています。
主演女優のベトナム女性と監督が結婚したことでも印象深い。
ほかに松山ケンイチと菊池凜子の主演で日本映画『ノルウェーの森』があります。全く感情移入できない作品でした。
この映画の良さは出演女優の只ならぬ美形ぶり。
印象派の絵画のように美しい映像でしょうか……。
しかしオドレイ・トトが結婚した。子供が8人だか産まれた。
1人は死産した。
長男と次男の双子は戦士した。
娘の1人は病死、他の1人は修道女になるもやがて病死。
夫も結婚20年で亡くなります。
それでだからどうしたの?なんなの?
BGMがまた映像にマッチしない。
ドヴュッシーの「月の光」「アラベスク」が丸ごとかかります。
名曲なのに、何故ここで、最初から最後まで聴かなければならないのか?BGMをこんなにわざとらしく感じたことはいまだかってありません。
台詞に内容がない、力がないから説得力がありません。
お子さんを亡くされてお気の毒でしたね。
奥様をお産で亡くされてご愁傷様です。
『絵空事』とはこの映画を指す言葉です。
フランス、ブルジョアの家に生まれたヴァランティーヌは、17歳で結婚し、五人の子をもうける。
五人の子のうち、二人は戦死、一人は病死、一人は出家してしまう。
三男・アンリが、幼なじみのマチルドと結婚し、9人の子をもうけた。
ヴァランティーヌの血脈は受け継がれ、繁栄するのだった…
人物造形というものが一切ない…と言ったら言い過ぎだろうか。
俳優が台詞で演じる部分が少ない省エネ仕様。
ナレーションで進行する物語は、紙芝居のようで非常に退屈。
花瓶に盛られた花々、モネの絵画のような庭、バカンスや音楽鑑賞などの優雅な生活、
荘厳な教会で行われる結婚式や洗礼など、映像の美しさばかりが強調される。
怪作と呼びたい…
ブルジョアと言うからには、何か商売をしているわけで、浮き沈みだってあるはず。
しかし、戦争があろうが、一家の大黒柱が死のうが、ヴァランティーヌ達の生活に変化なし。
彼女たちは、花々に囲まれた優雅な暮らしを変わることなく送る。
ヴァランティーヌ(オドレイ・トトゥ)、マチルド(メラニー・ロラン)、
マチルドの親友・ガブリエル(ベレニス・ベジョ)は、美しい。
しかし、人間性が希薄で、『母親』というだけの存在だった。酷いよー!
原作はアリス・フェルネ。
水村美苗先生大絶賛の「本を読む人」を書いた小説家である。
本当にこんな話だったのかな。
子孫繁栄、家系が続いていく、受け継がれていくってことを言いたい作品なのだろうか。
ヴァランティーヌと彼女の姉妹を含めた3人の女性から始まった血脈は、
第5世代にいたっては169人にまで増えたそうだ。
トラン・アン・ユン監督は、本作を自分の子どもさんに捧げている。
孫の顔を見せてくれ的な意味合いだろうか…違うかw
多文化・多民族共生の時代に、裕福な白人家系(おそらくカトリック)の3世代(現代までだと5世代)にわたる家族史を描くことによって、一体何を伝えようとしているだろう。まさか白人の家系は永遠だと言うつもりではないだろうが、今の時代に、見事に白人(しかも全員美男美女)しか登場しない映画にすごく違和感を感じる。
2世代目でふたりの息子が戦死する以外は、完全に社会的ファクターをシャットアウトしている。仕事や進学、教育、経済的事情といった事柄がまったく語られない。第一、会話らしい会話がない。恋愛し、結婚して、出産するというサイクルが繰り返されるだけ。
多文化やジェンダー、人種問題等に配慮することに、疲れてしまったのだろうか。