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2001年9月11日、早朝。NYワールドトレードセンタービル・ノースタワー内のエレベーターに偶然乗り合わせた男女は、激しい揺れと共に38階辺りに閉じ込められる。密室内には、離婚調停中の実業家ジェフリー(チャーリー・シーン)と妻イヴ(ジーナ・ガーション)、バイクメッセンジャーのマイケル(ウッド・ハリス)、美しく着飾ったティナ(オルガ・フォンダ)、ビル保全技術者のエディ(ルイス・ガスマン)の5名。唯一外部通信可能なインターコムで、オペレーターのメッツィー(ウーピー・ゴールドバーグ)から少ない情報を得ながら、脱出を試みるが、、、。ビル崩壊までのカウントダウン、密室で5人は追い詰められていく・・・・
911テロでエレベーターに閉じ込められた人たちの話。
911テロを真っ向から描いていて、それだけで結構つらい映画でした。当時の記憶をとどめていくという意味で意義のある映画だとは思いました。
ただ日常から始まり、テロが起こってエレベーターに閉じ込められてどうやって脱出するか? というサバイバルものとしてはまったりしていて、終始閉じ込められた人たちが身の上話をするのがメインで退屈に感じる部分が多かったです。外との繋がりであるのがウーピー・ゴールドバーグでただあたふたして仕様書を読むだけで、救出ものとしてもイマイチでした。
閉じ込められた人と帰りを待つ家族とエレベーターと繋がっている連絡員とわずかな人物たちだけで進んで面白そうになりますが、ちょっと「愛している」の連発でゲンナリしてしまう部分が多めの映画でした。
日本では「9.11」と呼ばれていますが、アメリカでは「9/11 nine eleven」と呼ばれているんですね。
2001年9月11日08:46(日本時間、同日21:45)
ワールドトレードセンター(WTC)ツインタワーの北棟に飛行機が衝突、爆発炎上しました。
私は、NHKの夜のニュースを見ていたのですが、こんな飛行機事故が起きるんだ!と、驚いていました。
しかし、事実が明らかになるにつれ、それはハイジャックされた飛行機が(衝突ではなくて)、故意に突入したテロだと知るのです。
本作は、9.11に遭遇した6人の運命を描いた作品ですが、元々は舞台劇(タイトル:エレベーター)だったのを映画化したようです。
「その日、その時間、その場所で何が起こるのか」を誰も知らない、普通の日常風景から物語は始まります。
WTC北棟のエレベーターは、38階辺りを通過した頃、物凄い衝撃を受け停止します。
そのエレベーターに偶然乗り合わせていたのは、
離婚調停中の夫・ジェフリー(チャーリー・シーン)と妻のイヴ(ジーナ・ガ―ション)
バイクメッセンジャーのマイケル(ウッド・ハリス)
愛人と別れるために訪れていた美人のティナ(オルガ・フォンダ)
ビルの保全技術者のエディ(ルイス・ガスマン)
の5人です。
彼らは、エレベーター停止の理由も、外で何が起こっているのかも全く分かりません。
唯一エレベター内とインターコムを通じて話せるのが、オペレーターのメッツィー(ウーピー・ゴールドバーグ)でした。
しかし、メッツィーですら状況を把握出来ていませんでした。
エレベーター内での密室劇が続きます。
そこにいるのは5人だけなのですが、経済格差、人種、職業、移民問題など、まさしくアメリカの縮図を見るようでした。
そんな中、イヴの母から携帯に連絡があり、彼らは自分たちの置かれている状況を知ります。
救助を待つも、エレベーター内に煙が充満し始め、自分たちに残された時間は僅かだと感じた5人は、自力で脱出しようと試みます。
ストーリーを楽しむという類の映画ではありませんが、
テロを行ったのも犠牲になったのも同じ人間なのだという事、
3000人と言われる犠牲者の一人一人に、語られないままのドラマがあり、その家族や関係者にも計り知れない思いがあることを知るよい機会になったと思います。
2017年(アメリカ/90分) 原題9/11
2001年のアメリカ同時多発テロ事件。
ワールドトレードセンターに飛行機が衝突しました。
その北棟の35階エレベーターに閉じ込められた5人の男女。
その5人の人生に焦点を当てています。
「米国同時多発テロ」では、
罪のない一般の人が、運命を狂わされ、ある人は運良く命を守り、
ある人は命を落とした。
事件から16年後製作の映画だからこそ、冷静に描けた視点もあったと思います。
17年前の私は、テレビで次々と知らされる驚愕のニュースに、ただただ、驚くばかりでした。
不謹慎にもテレビや新聞の報道に釘付けでした。
今では検閲で見ることのない、ワールドトレードセンターの高層階から、バラバラと窓から飛び降りる人々は、本当に衝撃でした。
たまたまそこに働いていたから・・・
たまたま食事に来ていたから・・・
それだけの理由で事件に遭遇した一般の人。
この映画でエレベーター内に閉じ込められたのも、
チャーリー・シーンとジーナ・ガーションの夫婦(離婚協議中です)以外は
ほかに男性2人と女性1人の男女。
夫婦以外はは全く面識のない他人です。
狭いエレベーター内に閉じ込められただけでも怖い。次第に煙が充満して呼吸が苦しい。しかも35階(あ~地上があまりにも遠い!!)
エレベーターと外部を結ぶのは地下のコンピュータールームから
インターコム越しに励まし続けるメッツィー(ウーピー・ゴールドバーグ)
の声だけでした。
この映画はどんな極限状態でも、他人を思いやる素晴らしい人がいて、
救助に身を捨てて戦った消防士がいたことを、今改めて、
思い起こさせる映画でした。
本当にお久しぶりのチャーリー・シーン(HIVキャリアをカミングアウト、お元気そうで良かったです)
そしてオペレーター役のウーピー・ゴールドバーグ。
見事な安定感の仕事ぶりでした。
小品ですが、9.11であったことを忘れないためにも、
良い作品だと思います。