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建設現場で働くローマンは、数か月ぶりに帰ってくる妻と身重の娘を心待ちにしていた。しかし、妻と娘が乗っているはずの便は到着する様子はなく、空港に迎えに行ったローマンは、空港の管理会社から衝撃の事実を聞かされる。それは、家族が乗った飛行機が空中で衝突事故を起こしたというものだった。悲惨な事故現場を訪れ、娘の遺体を発見したローマンは彼女を抱きかかえ声にならない悲しみに暮れる。航空会社に対し、謝罪を求めるローマンだが、彼らの心無い対応に憤りを感じる。そんな中、事故には一人の航空管制官が関わっていることを知ったローマンは、「謝罪をしてもらいたい」という一心で彼の居所を突き止めようとする。
アーノルド・シュワルツェネッガー主演で、実際に起きた飛行機事故が題材になっているようです。
『ハドソン川の奇跡』のような作品を期待しましたが、こちらは、中途半端で内容も薄かったです。
本作は、被害者の家族ローマン・メルニック(アーノルド・シュワルツェネッガー)と、
管制官・ジェイク・ボナノスの両面(主に二人の心情、精神面)から描かれていました。
私が一番知りたいと思ったのは、事故の原因とその後の航空会社側の対応でした。
画面で観る限りでは、一番の原因は
機器の点検で電話が一時不通になることが分かっているのに、その対策が講じられなかったことだと思います。(携帯電話で対応するとか)
それに、管制官が一人だったことも、人の命と安全に対する意識が低過ぎです。
また、管制官の応答がないのに、勝手に高度を下げてしまったパイロットに責任はなかったのでしょうか。
ローマンが求めるのは、航空会社及び管制官からの謝罪の言葉でした。
しかし、会社側は損害賠償の額を提示するばかりですし、
ジェイクは自分を責めつつも、謝罪を求めて訪ねて来たローマンには、自分は悪くないと言い、彼から見せられた亡くなった家族の写真を床に捨てたのでした。
被害者側、加害者側の両方の立場で描いているのですが、
結局はどちらに対しても中途半端なままで、踏み込み方が足りなく感じました。
ただ、実話とは結局こういうものだろうとも思いました。
飛行機事故で家族をなくした男と責任を負わされた男が交差する話。
家族を失った人の喪失感や怒り、管制官の罪の意識などを静かに淡々に同時進行で描いていってどちらにも感情移入できるつくりでした。シュワルツネッガーの渋いお芝居なんかもよかったです。
ただただ出来事を淡々と見せているだけなので、復讐の連鎖憎しみの連鎖はわかりきっているところで、それがただ起きるだけなので新しい答えみたいなそういった部分での面白さがあまりなかったです。愛する人が殺されたので謝ってほしいということは誰だってその立場になればそう思うのは当然で、それでもどう生きていくのかを見せてほしかったです。
冒頭の管制官の仕事での最悪の事態が起こる場面も緊迫感や臨場感はなくて、よく今まで事故が起きなかったという雑な仕事っぷりで、なぜ事故が起きたのかという部分ももう少し丁寧に描いてほしかったです。
主人公2人に接触する記者さんもただシュワちゃんに管制官の現住所を教える為だけのキャラクターで全く深みがなくて面白さがなかったです。
90分というのがこのテーマには短すぎて駆け足に感じてしまう映画で残念でした。
「アフターマス」の意味は、後遺症とか余波のことらしい。
2002年の71人の死者を出した「ユーバーリンゲン空中衝突事故」を
題材としている。
衝突事故の原因は色々考えられるが、その日の管制塔の混乱、人為的ミスやトラブルが複合的に発生したことが挙げられる。
1、管制官がたったひとりで対応していた。(これってあり得ないです)
2、機器の総点検日のため警報装置が作動しなかった。
特に接近警報装置の機能が無効だった。
これは実話です。
事故から1年後、妻と娘を事故で亡くしたローマン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、記者から聞き出した管制官ジェイクの部屋を訪れ、
彼を刺殺します。
ノーマンは事故後の2年間(実際には2年後の犯行)を、妻と子供の墓の前で
ほとんど過ごしたそうです。
遺族の悲しみはいかばかりかと同情します。
この事件が起きて初めて、事故の賠償が始まったというのですから、恐れ入ります。
事故発生機の会社の大株主であるスイス政府が初めて賠償に前向きになったというのですから、怒りを覚えます。
ただし、映画としてはおよそ面白くないし、良い映画とはとても思えませんでした。
映画的、感動も、スリルも、サスペンスも、共感も、まったく感じませんでした。