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「わたしは騎士テオの聖印と契約し、永遠の忠誠を誓います」孤高の魔法師シルーカと、放浪の騎士テオ。ふたりが交わした主従の誓いは、混沌と戦乱の大陸に変革の風をもたらすのか。混沌がすべてを支配する大陸、アトラタン。人々は混沌により生じる災害に怯え、それを鎮める力“聖印”を持つ者、〈君主(ロード)〉に守られ生きてきた。だが、いつしか君主たちは「人々の守護」という理念を捨て、互いの聖印と領土を奪い合う戦乱へと突入していく。その中、理念なき君主たちを軽蔑する孤高の魔法師シルーカと、故郷を圧政から解放するべく修練の旅を続ける放浪の騎士テオは出会う。テオの理想に触れたシルーカの強引な策略により、主従の契約を交わすことになった二人は、戦乱の巻き起こる大陸に、変革をもたらしていく。秩序の結晶である<皇帝聖印(グランクレスト)>を巡り繰り広げられる一大戦記ファンタジー、開幕!
メスト・ミードリックの聖印と領地を手に入れたテオ。しかし安息の時間も束の間、領地を奪い取ろうと近隣の君主たちが動き始める。最初に動いたのはセーヴィスの君主、ラシック・ダビッド。シルーカの先輩でもある契約魔法師のモレーノ・ドルトゥスを従え、小領ながら兵力を整え戦いに備えてきた野心家だ。ラシックに対抗するべく、シルーカは姉弟子である邪紋使いのアイシェラを呼び寄せる。いま、テオの国の最初の戦が始まろうとしていた。
新たにラシックを配下に迎え入れたテオの軍勢は、近隣の独立君主たちを次々と打ち破っていた。彼はシルーカの提案で、故郷のあるシスティナの英雄の家名、コルネーロを名乗ることにする。しかし、その名が世間にとどろくことはなく、テオは魔法師シルーカの傀儡に過ぎないという噂が流れていた。そんな矢先、領地の城下で混沌災害が発生する。鍛冶屋で起こった爆発は見る間に姿を変え、炎のサラマンダーがシルーカに襲い掛かる。
大工房同盟への加入を嘆願するため、シルーカは盟主マリーネ・クライシェの統治するヴァルドリンドへ向かった。マリーネの契約魔法師は、シルーカの養父アウベスト。一筋縄ではいかないと予感していた通り、交渉は容易なものではなかった。K60次なる一手を打とうと、今度は幻想詩連合のアルトゥーク伯ヴィラールのもとへ赴くシルーカだったが、会うことすら拒否されてしまう。
ヴィラールに従属を誓ったテオはシルーカとともに、アルトゥークへと向かう。ヴィラールはさっそく二人に、吸血鬼の領地である常闇の森を統治するよう命じた。はるか昔、人々はデーモンロードに対抗するべく、吸血鬼や人狼の力を得た。その後は各々に領地を持って平和に暮らしていたはずだが、ふたつの種族はいま争いの最中にあるという。テオとシルーカが森へ向かうと、そこには怪しい女の影が・・・・・・。
ヴィラールの魔法師長であるマルグレットが間もなく25歳の誕生日を迎える。ヴィラールに仕える魔法師は女性だけで、25歳を迎えると契約は解除される決まりとなっている。盛大に開かれた誕生祝いの宴。集まった者たちは口々に感謝の意や別れを惜しむ気持ちをマルグレットに伝える。そんな中で、ヴィラールはマルグレットの手を取り、ダンスに誘う。二人の想いが通うかのような激しいダンスに、シルーカはもどかしい思いを抱く。
幻想詩連合の君主会議が開催されることとなった。開催地のハルーシアへと向かう途中、アルトゥーク軍は通過地点であるフォービス、クローヴィス二国の平定を試みる。テオが向かう先は、フォービスの独立君主ラドヴァン・トーリアスが統治する港湾都市。ラドヴァンの居城を攻略するためには、まず港湾都市を攻略する必要があるが、住民はラドヴァンを慕っており、民の犠牲を出さずに攻略するのは難しい。そこでテオは都市の外で決着を付けようと提案するのだが・・・・・・。
大講堂の惨劇――あの事件さえ起こらなければ、アレクシス・ドゥーセとマリーネ・クライシェは結ばれるはずだった。六年前、エーラムの地で恋に落ちた二人。お互いの立場を知っても想いは変わらず、幻想詩連合と大工房同盟は、真実の愛によって一つとなるはずだったのだ。だが、その願いは引き裂かれてしまった。父に代わって盟主となった二人は再び大きな岐路に立たされる。和平か戦争か。二人が選び、進むその先は・・・・・・。
和平を結ぼうとする幻想詩連合に対し、戦う道を選んだ大工房同盟。同盟を離れようとするスタルクに、マリーネは容赦なく兵を仕向ける。シルーカは隣国のスタルクを支援するべきだとヴィラールに進言するが、アレクシスへの忠誠を誓ったヴィラールの意志は固く、それどころか城を離れるように命じられてしまう。傷心のシルーカを連れて、領地を巡る旅に出たテオは、自分がどれだけシルーカを大切に想っているのかを伝えるのだった。
スタルクを従属させたヴァルドリンドは、その勢いのままにアルトゥークへ侵攻を開始した。ヴィラールは近隣国のキルヒス、レガリア、ハマーンと連携を取って対抗しようとするが、海より新たな敵が迫り来る。その相手は、かつてヴィラールを慕っていたダルタニア太子ミルザー・クーチェス。ヴィラールを見限ってマリーネの剣となったミルザーは、ダルタニア船団を率いてアルトゥークに猛攻を仕掛ける。
魔法都市エーラムで“大講堂の惨劇”が勃発したことから、アトラタン大陸を二分する大工房同盟と幻想詩連合、ふたつの大公家の婚儀は潰えた。平和への道は打ち砕かれ、大陸はふたたび戦火の時代を迎える。魔法師のシルーカ・メレテスは、大陸の東にあるアルトゥークへ向かう道中、アルトゥークと対立するクローヴィス兵の襲撃を受ける。そこへ現れた、聖印を持つ青年、テオ。シルーカはテオの志を気に入り、魔法師の契約を交わす。