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『ボーン・アイデンティティ』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』ダグ・リーマン監督作品 実在した最恐のスナイパーに挑む、極限サバイバル・アクション!
90分間緊張は持続しました。
凄く上出来かと聞かれれば、驚くほどの面白さではない。
2007年イラク戦争の末期。イラクの荒れ果てた村。
アイザックとマシューズは瓦礫の中で、潜む敵を5時間狙っていた。
痺れを切らしたマシューズが立ち上がり、あたりを見回すと突然、銃撃され負傷する。
助けに向かったアイザックも膝を撃たれて負傷。
助けを呼ぼうと無線に呼びかけると、伝説のスナイパー、ジューバの
生声が聞こえる。
ほぼひとりのアメリカ兵アイザックが画面に出突っ張りの一人芝居みたいです。スナイパーは声のみの出演。
アイザックが身を隠すのは小石を積み上げた崩れかけのウォール(壁)
だけです。
シチュエーション・スリラーとして「フォーン・ブース」や、トム・ハーディの「オン・ザ・ハイウェイその夜、86分」ほどのドラマ性は
なかった。
しかしスナイパーの男の行動に意外性がある。
ネタバレになるので、ここまでにします。
スリルという点では悪くはなかったです。
アメリカが聖戦と称して行ったイラクへの攻撃。
結局あの戦争は何だったのか?
フセイン大統領をさっさと絞首刑にして
結局あるとされた大量破壊兵器を見つけることなく
イラクの国土をかき混ぜ、多くの民間人の命を奪ったのち、
はい、ごめんさい、それではさようなら、と
後片付けもせずに去っていったアメリカ軍。
アメリカの思い上がりと、驕った正義が生んだ最悪の戦争だったのではないでしょうか?
イラクのスナイパーがこんなような事を言っていました。
『なんでお前たちはここに来た?勝ってに国に来て、勝ってに荒らして
何様のつもりだ?(正確なセリフではありませんが)』
まさにあのセリフこそが本作の言いたいことだったのでしょう。
この映画は、足を撃たれたアメリカ兵士が
壁に隠れて、見えないスナイパーと無線会話しながら
アメリカの恥部を抉り出すという
なかなかの佳作となっています。
ワンシチュエーションでほぼ一人芝居ですが
スリリングでけっこう引き込まれました。
90分とコンパクトなのも良いです。
これ以上長いと、ダラダラになって飽きてしまうところでしたが・・
ただ、言えるのは、兵士に罪はないこと。
始めたのは彼らではないのだから・・という思いに
戦争ものを見る度に、憤りばかりが募る今日この頃です。
イラク戦争の勝利宣言後で2人のアメリカ兵が狙撃されたらしい死体を眺めながら20時間だか情勢を見つめていて敵がいないと判断したら、狙撃されちゃってピンチに陥る話。
。砂漠だけど狙撃手に狙われて壁から出られなくなるというワンシチュエーションものでひたすら敵から撃たれないようにする緊迫感の90分でした。
回想とか別の場所をうつすことなく、かつ敵との会話で主人公の過去の傷やアメリカ軍の暴挙などが浮かび上がってくる会話も飽きずに見ることができました。
ただもう少し敵との距離や位置関係なんかをわかりやすく描いてもらって敵を狙撃する面白さを見せてほしかったです。最初の方で簡単に主人公が銃声や自分の傷口を見て敵の距離や場所を計算するくらいが面白くてあとはじっとしていたり、砂埃が良いタイミングできて動き出したりするので偶然が重なるのが次の展開につながる流れとかに面白さを感じることができなかったです。
とはいえスリラー映画として十分楽しめた作品でした。