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鬼才、瀬々敬久監督が描く、“ここから始まる”彼女たちの物語。果てしなく続くかのような日常に耐えきれず、新しい世界の扉を開く平凡な主婦。折り合いの悪い家族から逃げるように上京、都会でやっと居場所を見つけて多忙な日々を送る専門学生。奔放な母親に振り回されつつも、絵を描いている時だけ自由になれる女子高生。境遇も年齢も性格も異なる3人の女。彼女たちに共通するのは、<AV>と関わりを持っていること。ある者は生活を変えるきっかけをつかむため、ある者は自分の存在を実感するための唯一の手段としてAV女優の道を歩み、またある者は、母親がAV女優だった過去を知って思い悩む。性を商品として無造作に扱う、あまりに即物的な世界。そこに正面からぶつかってもがく彼女たちの運命は、他者との出会いや一番近くにいる人とのふれあいを通じて静かに動き始める・・・・・・。
昨晩、酒飲んでソファでグーグー寝てたら家内がこれを観ていて、ついわたしも最後まで観てしまった。
結末というようなものはないだろうと思ったら案の定。
森口とかいう女優さんはAV女優ではないみたいだが、どうせなら本物のAV女優をつかって、ちゃんと本番シーンを撮影したならもうちょっとリアリティが出ただろう。やってないのがまるわかりなので、そこんところはシラケた。
AV女優というのは世の中にはなくてはならないものだし、彼女らに救われる男子やオッサンはたくさんいるわけだけど、そのわりにAV女優の社会的地位は低い。最低ってそのことを言ってるのか?
父親が家にいて、兄や弟もいて、普通に学校を出て就職できた女子はAV女優にはならないのだろうけど、母子家庭で育った女子なんかはわりと軽い気分でその道に入るらしい。で、人気が出たりするとトコトンやるしかなくなり、相当にエグイこともばんばんやってのけるようになり、まともな結婚は望めなくなる。気の毒なことである。せめて社会的地位を普通の女子より上にあげてやって欲しい。江戸時代のオイランなんかはトップ女優みたいな待遇だったらしいから、そういう環境づくりが必要な気がする。
2017年(日本/121分)映画『64ロクヨン』の瀬々敬久監督作品
AV女優・紗倉まなの原作(4編のオムニバス)を映画化した。
主人公は3人の若い女性。
主婦の美穂、専門学校生のあやこ、17歳の女子高生彩乃。
美穂は子供の出産に真剣でない夫に不満がある。
ある意味、振り向かない夫に自分の価値を知らせたいとの深層心理が
働いている。
あやこはアルバイト感覚ではじめたAVの仕事を天職だと感じている。
彩乃は元AV女優の母親が、認知も受けずに生まれた子供である。
母親の職業が学校でバラされ卒倒する。
あやこは母親と妹に仕事を知られて、2人は北海道から上京してきて、あやこを責める。
主婦の美穂は如何にもお淑やかな美人妻。
好奇心と夫への腹いせがAVに向かわせる。
AV業界の人がみんな紳士で上品なのには、ちょっと違和感がある。
(まるで知らない業界だけれども、とても紳士で上品な男の世界とは思えない)
普通の主婦が・・・普通の専門学校生が・・・
あなたの妻が・・・あなたの娘が家族が・・・
そんな心配をしてしまうほど、さり気なく平然とストーリーは進みます。
平凡なあなたが、家族がいつ、どこで、理由もなく・・・AV女優に。
そんな現代社会の危うさを感じさせる映画でした。