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水戸藩士の関鉄之介は、妻と息子に別れを告げ、井伊直弼を討つため江戸へと向かう。鉄之介は18人の襲撃部隊の指揮をとり、井伊の暗殺に成功するが、多くの仲間が犠牲となる。その後、鉄之介は薩摩藩による幕府制圧に参戦すべく京都へと向かうが・・・・・・。
2億円をかけて襲撃シーン用のセットを組んだことで話題になった水戸藩開藩四百年記念作品。
地元協賛会社、自治体の名が連なるエンドクレジットを見ても、この作品にかける想いが伝わってくるようです。
一般に、井伊直弼は安政の大獄や朝廷無視の条約調印など独裁政治のイメージが祟り、悪役のイメージが強いように思います。
桜田門外の変の中心的存在である関 鉄之介を主人公として描いた作品であり、”勧善懲悪”ものになりがちなところですが、
政治テロリストともいえる彼らを英雄扱いすることなく客観的に史実を捉えている姿勢に好感を持ちました。
襲撃のクライマックスが作品の前半に据えられており、経緯と結末がその後で淡々と描かれています。
ある特定の人物にスポットを当てるわけではなく、桜田十八士をほぼ対等に扱っていることで映画作品としてはメリハリの無いようにも思えます。
作品のラストで西郷隆盛が放ったセリフ、冒頭と最後で登場するシンボル。
作品に込められる想いがストレートに感じ取れ、映画作品として捉えると評価が分かれるところでしょう。
(映画作品というよりは歴史の教育番組を観ているような気分になります。)
時代劇ファンでも楽しめるシーンもあります。
大がかりなセットで臨んだ襲撃シーンは迫力ありました!
護衛側が不利だった描写も感じ取れるし、駕籠を懸命に守った彦根藩士にもスポットがあたっていたし(2名配置してほしかったですが。。。)、
何より福本清三さんの姿を発見できたことがうれしいですね!(*^.^*)
”今回はその役ですかぁ~”
主演大沢たかお(ハンサムぢゃ)、監督佐藤純弥です。
豪華キャストです。
柄本明(悪人にも出てたよ。)、北大路欣也、伊武雅刀、西村雅彦、本田博太郎、温水洋一、は時代劇でもすぐわかるけど、後はじっとみないとわからんかった(^^;;)
加藤清史郎くんも、あ、あれだったのか、そういや声がそうだった、、という感じ。
生瀬勝久も、アップでわかった。
彼の息子役に須賀健太くんが出てた。大きくなったな。
彼も天才子役だといわれていたけど、加藤清史郎くんほど出演してることに関して騒がれてなかったな。
この映画は感動する映画ではありません。
史実を忠実に再現している映画です。
そして藩士たち(脱藩後だから浪士か)のその後を淡々と描いています。
自分達のしたことは正しかったのか?というジレンマを抱えて逃亡する元藩士たち。
見ごたえを最初に持ってきているので、間延びする印象を与えますが(また、藩士が18人もいるので名前とか顔とか覚えられへん^^;;)、歴史好きにはたまらない映画です。
だって、普通歴史で『桜田門外の変』としか習わないじゃないですか。
それが、実はこーゆー伏線があって、事件が実写化でみれて、そしてその後の話です。
茨城県が全面協力で作られた映画です。
突然の反乱だったため、時代劇の、鮮やかな殺陣ではなく、雪の日だったため、刀が袋に入れられていたので、すぐに刀が抜けなくて、刀で殴ったりとか、ほんとに乱闘でした。
それだけでもリアルで、見ごたえがあります。
『桜田門外の変』はなんだったんでしょうか(ってか、薩摩藩が怒るポイントありです←ネタバレ)
黒船来航で揺れる幕末の混乱を背景に、尊王攘夷派の水戸藩浪士が、幕府大老、井伊直弼を暗殺した正統派歴史劇です。
開国か攘夷かで揺れる日本。開国派の大老・井伊を暗殺することで日本を諸外国から守ろうと決意した水戸藩士の関鉄之介(大沢たかお)が指揮官を務め、水戸藩士たちは、大雪が降りしきる中、壮絶な斬り合いの果てに井伊を討ち取ります。そして関は、水戸藩士たちと合流して京都を制圧する約束だったはずが、薩摩藩からの強力を得られず、同志たちも次々に捕縛され、幕府からも水戸藩からも追われる立場になってしまいます。彼は一人で逃亡することになり、事件に至る経緯を思い返していきます。
最大のクライマックスシーンでもある桜田門外ノ変の襲撃シーンを前半に据えた異色の構成で、その後に、水戸藩士の関鉄之介をはじめとする水戸の浪士たちの末路を描くといった手法で人間模様を映し出しています。
そのためでしょうか、歴史的事件を美化することなく描いているので、私も感情移入することなく、距離を置いて見てしまいました。
井伊の命を奪ってもそれがやがて激動の波に飲み込まれ、潜血された雪があっと言う間に新しい雪に覆われてしまうのは、そんな個人の存在など歴史がすぐに覆い隠し、時代は変遷してしまうよ。と、そんな事を言っているように感じました。
ただ最後に映し出されるのは、国会議事堂。多分国政云々を意図としているのでしょうが、ちょっと興ざめでした。
折角、父子の自刃など見るに堪えないほど哀しいシーンとかあるのに、残念です。
全体として色気は少ないのに、関の愛妾の拷問シーンが2度もあり、そこもちょっと気になってしまいました。