1,026円(税込)「動画見放題※1」プランを
1969年反戦運動や全共闘運動が起きていた激動の時代。高校3年生の野間響子は、親友と制服廃止闘争委員会を結成し、革命を訴えシュプレヒコールをあげる日々をおくりながらも、実はベトナムにも安保にも沖縄にも強い想いがあるわけではなく、学園闘争を真似しているだけの自分に嫌気がさしていた。そんなある日、響子は、親友に連れられて入ったバロック喫茶「無伴奏」で、フランクだがどこか捉えどころのない大学生・渉と、渉の親友・祐之介、祐之介の恋人・エマの3人に出会う。「無伴奏」で会って話をするうちに、いつしか響子は渉に惹かれて行く。初めてのキス、初めてのセックス。”革命”以上に刺激的な恋の魔力に響子が囚われていたある日、思いもよらない衝撃的な事件が起こるー。
1969年。安保闘争、学生運動盛んな時代。
同じ時期に生きていた私としては、物足りない、
中途半端な映画に思えました。
東京大学を、乗っ取り封鎖した学園紛争の激しさ、狂熱を・・・
あの時代の強烈なエネルギーを、全く伝えていませんね。
成海璃子(響子)は仙台市に住む高校3年生。
制服廃止を叫び、アジ演説をしてビラを撒く元気者(?)
友達と連れ立って入る名曲喫茶店が実際に有ったという「無伴奏」。
そこで東北大学3年の渉(池松壮亮)祐之介(斎藤工)と知り合います。
そして渉と響子のカップル。
祐之介とエマのカップルは行動を共にすることに。
斎藤工の21歳もキツイ。そのせいかセリフもアップも少ないのです。
原作は小池真理子の自伝的小説「無伴奏」
言わせて貰えば、「時代の匂い」も「文学の香り」も、
ほとんど感じられませんでした。
成海璃子さんも「お嬢さん女優」の域を出ていませんでした。
まず中途半端な時代劇をやるなら予算とCGをケチってはいけない。時代考証の都合上、神社仏閣が有るとこしか広い画は無い。技術的な事を付け加えるなら、音声部、台詞が聞こえないぞ。役者の声量が悪いのかも知れないが・・・
原作者が高校生として過ごした時代を背景に若者達の群像が描かれている。
反体制派の若者達とは距離を置いたところに群れている若者の方に主人公は傾斜していく。普通のカップルとフリーの青年。観ている側としては、この辺で嫌な予感がする。産む産まない的な男女関係が複雑になり、刃傷沙汰になるという・・・思いっきり古典じゃん。漫画の同人誌に有りがちなゲイネタとか、非常に安っぽい内容だった。
鳴海の濡れ場も酷い。パンツ脱がされたら手は股間にいくだろう。胸出したく無いならこんな作品断れば良いのに。非常に不自然。それでも濡れ場が長いのは何で?共演していた斎藤工の相手の女の子の方がよほど自然体だった。水着は当時はワンピースだと思うが、斎藤工の役が用意したという設定なんだろうか?結局、ダラダラと長く四角関係を見せられオチも有りがちで退屈な作品だった。
ついでに、日本は反体制が美徳とする傾向が強いのはこの作品で描かれている時代の影響だと思う。
この日曜に3時間に及ぶ新作「キスキスキス」の我が自主上映会に
駆けつけてくれた矢崎仁司監督のその直前の意欲作です
美術 音響など 彼らしい厳格な作風のシネマ あくまで風俗的側面より
私事の恋愛映画へと絞り込まれます 家族関係 政治事象絶妙に曖昧化
省略してしまいます ガレルの贅沢な退屈さに無駄なショットが無し
声とそのトーンのシネマ 六十年代をこうして逃げるのがうまい
リアリズムではなく 音響としての声が統一される 小津的とも言える
だろうか
演出ミス有り 冒頭でアオカイ(社青同解放派)のアジ演説をうなづいて
聞き入る 革マル派はありえないよ