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少女殺人事件の容疑者たちと、夜の街に蠢く謎の集団ー彼らの目的とは・・・。ソウル市内を必死に逃げ惑う女子高生、そして彼女を追う屈強な男たち。ミンジュという名の少女は次第に追い詰められ無残に殺された。ソウルの街は少女の死を呑み込み、人々は何もなかったように過ごすのであった。事件から1年たった頃、真相を追いかける謎の集団が不気味に動き始める。集団はミンジュ殺害に関わった男の一人を誘拐して起こした事の告白を強要する。恐怖と自責の念に襲われた男は全面的に自白して許しを請うのだった。やがて集団は一人、また一人と容疑者を誘拐して真実を探ってゆくが、それぞれの立場から語られる証言により事件の背後に潜む闇が明らかになっていく・・・。
殺されたミンジュに対する復讐の話。
冒頭で女子高生が殺される。のちにその犯人たちが謎の集団に拉致されて拷問されて自供を強要される。けどその謎の集団も一枚岩でなくて、拷問に耐えきれない人たちもいて、更に彼らは社会の底辺を生きる者だということがわかってくる。DVに耐える女、留学をして英語ペラペラだけどニート、客の料理に唾を入れるウエイター、借金まみれ。彼らはリーダーの男がネットで集めていて社会に対する恨みみたいなものを持っている。
拉致をする集団が拉致をして拷問を繰り返すシーンと彼らに最初に捕まった男が集団を追いかけて彼らの素性を明らかにしていくのが同時進行で描かれていきます。
最初から復讐軍団が内紛状態で計画が上手くいく気がなかったり、冒頭で殺された女子高生とリーダーの関係が写真で一瞬見せるだけで結局どんな関係かわからないのが不完全燃焼だったり、映像が妙に安っぽかったりするのが好みではなかったです。
キム・ギドク監督作品らしいバイオレンスシーンが多いのが相変わらずですが、寓話性が高くて、1人で8役やっている人がいたりして顔が混乱してしまったりもしまう不思議な映画でした。
殺されたミンジュ
韓国。
いきなり殺されてしまう高校生のミンジュから始まる冒頭に!(★彡はえっー題名の提示終了!)
謎の組織がミンジュが殺しの関係者を拉致して拷問し、経緯を書かせて手印を押し解放させる行為を繰り返す。
謎の組織も異常に怪しい。弱いのか強いのかボスの指令に従う部下。
その部下達のドラマも進行していく群像劇。
58点 残念でした。今回は監督は失敗したとしか… 突き抜けてないよー
安っぽいアジトや負の連鎖のギドクワールドに引きずり込まれます(笑)
でも今回はギドク監督さんも弁明し、俳優さんに謝ってる様です。
客と時代と現代の問題を訴えていても、今回は作品として何か足りない様な気がします。
ギドク作品はみんなが期待しているので当たらなかったのは今回の作品がイマイチだったとしか思えませんね~。
映画には行けませんがまだまだ応援しています。(何故か上からになってしまった(;^_^A)そんな事ありませんよ(笑)
監督・脚本・撮影・編集・製作総指揮のすべてをキム・ギドクが手掛けたそうです。
。キム・ギドク作品は どうも苦手で(難解なので)、今までに観たことがあるのは、『鰐~ワニ~(1996年)』と『春夏秋冬そして春(2003年)』くらいでしょうか。
本作は、物語冒頭で女子高生と思われる少女が、二人の男に襲われ殺されます。
この時、少女が誰なのか分かりませんが、『殺されたミンジュ』というタイトルから、彼女の名は“ミンジュ”なのだろうと想像できます。
そして、暴漢二人は誰かに電話をかけ、彼らの行為が何者かの指示によるものだと暗に観客に知らせます。
1年後、謎の集団がこの事件の実行犯を一人ずつ拉致し、「去年の5/9を覚えているか?」という言葉とともに拷問にかけます。
容疑者は、実行犯を含めて7人いたようで、一人ずつ拉致して来ては同様に拷問で攻め立てますが、彼らの答えは「上からの命令に従っただけだ」と言うのです。
ミンジュが殺されなければならなかった理由は、ついに分からず仕舞いで、私としては不完全燃焼状態というか、モヤモヤが残るのですが、そこをハッキリさせなかったのには、他の狙いがあったのかも知れません。
と言うのは、容疑者たちを拷問する謎の集団の正体というのも、分かってみれば社会に不満を抱いている一般の市民で、リーダーの男がネット掲示板で集めた寄せ集め集団だったからです。
劇中、ミンジュ殺害の実行犯や謎の集団のメンバーたちの日常が描かれます。
組織の幹部からの命令に無条件に従うだけの者、夫のDVに苦しむ女、家族の病気や借金で生活が破たんした者、雇用主と雇用される者など、組織の大小、立場の違いこそあれ、支配する者と支配される者、奪う者と奪われる者という風に何らかの上下関係、力関係でつながっていたように思います。
謎の集団には、メンバーの多くにとっては不正をただすという目的が最初はあったのかも知れませんが、リーダーの男にとっては殆ど復讐が目的だったのだと思います。
しかし、ストーリーが進むにつれ、リーダーの男の言い分が、殺害犯たちの論理とそっくりなことに気が付きます。
そこで、本作で紛らわしいと感じたあることに思い至るのですが、実行犯の一人を演じたキム・ヨンミンが一人8役を演じていたのです。
最初は、同一人物が演じているとは知らず、登場人物の顔の見分けが付かなくて戸惑いました。
似ているけれど、こちらは頬に怪我の痕がある、ヘアスタイルが違う・・・と区別したりしました。
場面によっては、DV夫の職業は借金の取り立て屋だったのかとも思いました。(笑)
しかし、すべてキム・ヨンミンが演じる別人たちだと知って、わざわざ、そんなことをする理由を考えてみました。
本当のところは分かりませんが、人間誰しも“似たり寄ったり”ということでしょうか?
本作では、最後に私たちに向けての問いかけがありました。
キム・ギドク作品は、いつもこういう形で内面に問いかけて来るんですね。
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レビューがまだ1件もなくて、投稿するのが躊躇われました。
早くどなたかの解答が欲しいです。