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スティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが、あなたを史上空前の冒険へと誘う。それは“あっと驚かされる、ものすごい見せ場”(Roger Ebert/シカゴ・サンタイムズ誌)満載の“ノンストップ絶叫マシーン”(Richard Corliss/タイム誌)だ。「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」でインディ(ハリソン・フォード)は、アケトーにある全能のクリスタル・スカルを手に入れるべく、頭脳明晰で美しい諜報員(ケイト・ブランシェット)と競い合う。チームを組んで協力するのは、反抗的なバイク少年(シャイア・ラブーフ)と、かつてインディの恋人だったマリオン(カレン・アレン)。不朽のインディ・ジョーンズ映画が持つスリルある伝統を受け継いだ、アクション満載の冒険にインディがあなたを連れ出す!
劇場公開時にTOHOシネマズで観たのですが、疲れ気味だったのとヘルニアスクリーンという快適なシートの部屋だったせいで、3分の2くらいは寝てました(笑)
これでは到底レビューなど出来ないので、DVDが届くのを待っていたのですが、DVDを観ようとしても、どうも寝てしまうのです(笑)
もともと私は、この手のアドベンチャー物がさほど好きではないということもあるのでしょうが、最初のインディなどは(「レイダース」なんかは傑作だと思います)十分面白いと思えるので、それに比べるとだいぶ質が落ちているのかなと・・・。
まず、冒頭のシークエンスが妙にだらだらしていて、思わず画面に引き込まれてしまうような魅力が感じられないんですよね。
元々、この手のアドベンチャーは、言ってしまえば荒唐無稽の馬鹿っ話なんですけど、その中にリアリティというかわくわくするエッセンスが封じ込められているから楽しいんですよね。どうもこの「クリ・スカ」にはそれが感じられなくて、白々しい思いがしてしまうのです。
だいたい核爆弾を避けるのに、冷蔵庫(鉛製品との注釈つき)の中に入ってやりすごして、そのあと石鹸でゴシゴシ体を洗いました。なんてこれは荒唐無稽ですらないのです。
勢いだけで突き進むジェットコースター・ムービーにしてはインディが年をとりすぎて緊張感が不足している上に間延びした印象になってしまってますよね。
カレン・アレンが久しぶりに登場のマリオンですけど、インディとスクリューボール・コメディよろしくまくし立てあうのも、なんだか懐かしいと言うより物悲しいです。シャイア・ラブーフ演じる息子(名前、なんだっけ?)にインディからバトンタッチさせるためだけの登場したような・・・(でも、ローズさんがおっしゃるように帽子を渡さなかったのは、「まだ交代なんかしないぞ」と言う意思表示ですかね)
時代は米ソの冷戦時代に変わって、共産主義という非常にわかりやすい敵が設定されています。それがクリスタル・スカルという、正体のわからないお宝を探求していくストーリーの純粋な面白さを阻害してるんじゃないかなあと思いますね。
大滝くだりなんて、数年後にはディズニーランドのアトラクションに採用されているんじゃないかと思いますけど、いまどきの若い人は「インディ・ジョーンズ」自体が、ディスニーランドのアトラクションの映画化だと思ってるらしいっす(驚)
ラストはなんだかSFチックになってしまうので、ちょいと違和感がありますけど、ルーカスにスピルバーグですから、しょうがないっちゃあしょうがないですかねえ。
ストーリー途中、あのスカルの形から、
「この後、エイリアン誕生に続くに違いない」
と思ってしまったのですが、これは考えすぎ・・・(笑)
まあ、普通に観れば十分に楽しめる娯楽作品なんですけど、
「昔の名前ででています」
じゃないけど、過去作の遺産で食ってますってな感じも強くて、斬新さはありませんねえ。
19年ぶりの舞台が、冷戦時代の1957年。なんとインディは、ソ連の非情な仕官(ケイト・ブランシェット)率いる秘密部隊に捕まったまま現われます。
流石に、ロズウェルという文字を見た瞬間に「えっ~?それはないよね」と思ってしまいましたが、結局はロズウェル事件繋がりで「あ~やっぱりね」という展開です。
ロズウェル事件から10年が経過していますが、そのロズウェル事件が疑われているエリア51が物語の冒頭シーンで登場します。
敵の目的は、ロズウェル事件で米軍が墜落したUFOから回収した異邦人の異物!新兵器の実験装置も登場し、史実や、本当か否かうわさもひっくるめての懐かしいアクションを楽しみました。
CG全盛の時代に、頼ることなく、変にアレンジするよりも、変わらぬことを全面に押し出し、手作り感あるアドベンチャーを見せるあたりは、観客がどうすれば喜ぶかを知っている監督ならではと思います。
ハリソン・フォードは、痛々しさは感じられませんでしたが、時の流れを痛感します。しかし当時の衣装のサイズが変わっていないというのが凄いですね。
H・フォードや、K・アレンはどこか同窓会の雰囲気に対して、悪役を気持ちよく演ずるC・ブランシェットは、相変わらず器用ですね。現役モード全開で頑張っています。ウクライナアクセントがセクシィです。私が男なら、ブーツで思いっきり蹴ってほしいね。と思わせるぐらいカッコイイ!!
シャイア・ラブーフは、リバー・フェニックスの美形には及ばないものの、濡れると天パー頭がぺちゃんこになって可愛かったかな?
マットがインディが落とした帽子を取ろうとしますが、とっさに取り返す。あれはまだまだ代変わりはさせんぞ!という意思表示ですね。
ロズウェル事件は、1947年、アメリカ、ニューメキシコ州の新聞が、噂されていた空飛ぶ円盤をロズウェル航空基地の部隊によって回収したと発表。翌日否定したものの、多くのUFO研究者によって議論されたものの、33年後に真相は政府の秘密プロジェクトとして使用された気球。このプロジェクトは、旧ソ連軍の原始爆弾開発の調査が目的だったようです。
やはりあの音楽を聴くと「懐かしいな」という気分になります。前作からはなんと19年を経ての続編。なにを今更という感じがしないではないのですが、『ロッキー』や『ダイ・ハード』もそれなりに頑張っていたし、もしかするとサプライズな展開もあるかもという淡い期待を持っていました。確かに毛色的にはまるで『X-FILE』のようなオーパーツにまつわる話になっていました。
しかし全体的にはシリーズを踏襲していて特に目新しいものは無く、『レーダース』以降、亜流のように湧き出てきているアドベンチャーものと比較しても突出した部分はみあたりません。まあ無難に仕上がっていると言えば言えますが。
1作目のような勢いを感じないのはルーカスもスピルバーグもハリソン・フォードも年を取ってしまったからでしょうか。なんとなく同窓会ぽいですね。
がっかりと言うことはないのですが、19年ぶりと言うことでそれなりにスケールアップした何かを期待しすぎたのかもしれません。
しかしカレン・アレンはほとんど変わってませんでした。ある意味オーパーツ的です。あとこの作品にはハリソン・フォードの婚約者キャリスタ・フロックハートが出演すると言うような話も聞いていたのですが結局出演はしなかったようですね。
前作は割りとシリーズ完結としてキチンと締めていたのですが今回は・・・。ラストを観ると「オイオイまだ作るつもりか」しかも「主役は譲らないってか」。まあ目が離せないと言えば離せないシリーズです。