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スリル満点の「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」がやってくる。インディ・ジョーンズがかつての恋人マリオン・レイヴンウッドとともに、神秘の聖櫃(契約の箱)を探して世界中をかけめぐる。その大冒険の中で、仕掛け爆弾をかわし、ナチスと戦い、蛇と決死の対決を繰り広げる。
何年か前、待望のインディ・ジョーンズ・シリーズのDVDボックスが出て間もない頃のこと。ある店が、何をどう血迷ったか在庫処分とかで新品を5000円ほどで売り出してたんです。出て3ヶ月と経ってなかったと思います。びっくりしました。当然、即買いです。今までそこそこの枚数DVDを買いましたが、一番のお買い得でした。
閑話休題・・・
本作の冒険活劇としての醍醐味は、他のレビュアーの方たちが熱く語っておられるので、たわいのない四方山話を。
ハリソン・フォードが実質的にスターの座を不動のものにした本作、ご存知の方も多いと思いますが、最初インディ役をオファーされたのはトム・セレック。ハリソンは『SW』のハン・ソロに起用したからということでルーカスの意向からはずれていました(スピルバーグは推していた)。それが、セレックがTVの『私立探偵マグナム』と重なり出演不可能となり、最終的に彼がインディを演じることに。また、セレックと共にマリオン役のオファーを受けていたショーン・ヤングも降板。これはやはり『ブレードランナー』ともろにかぶってしまうことを避けたからでしょうか。ショーン・ヤングにしたらえらいとばっちりです。特典でセレックとショーンのスクリーンテスト風景が観れますが、ヘンテコです。
あと、こんな人が出てましたね~ということで、
これは有名かな。冒頭のシークエンスで、途中インディを裏切り「アディオ~ス」とお宝を持ち逃げし、結局串刺しになってしまう現地人ガイドは、『スパイダーマン2』のドック・オクが記憶に新しいアルフレッド・モリーナ。これが映画初出演だったそう。
それから『LOTR』でドワーフのギムリを演じたジョン・リス=デイビス。フィルモグラフィに本作が挙がっていて、“えっ、どの役よ?”と注意して観直してみると、何のことはないインディに協力する巨漢の好漢サラーでした。普通この両者はちょっとつながらないです。それにしても、いいキャラですよねサラーって。港でマリオンにキスされて、嬉しさのあまり歌いだす場面は最高です。
てなわけで、これから初めて観ようという方、観なおしてみようという方、そんなところにもちょっと注目してみるのも一興かと。
封切り当時、多くの人がこの映画の元ネタ探しに躍起になっていた。魅力的な登場人物と設定、物語を、誰もが「見たことある」と感じたからだ。実際、米国では原案を巡って裁判沙汰になっていた。でも、誰にも元ネタは判らなかった。どこかで観た、知っているという既視感は強烈だったが、どこでそんな面白い映画を観たのか、よく似た冒険小説を読んだだけなのか、それとも単なる感覚の錯誤か。もともと元ネタなんかなかったのかも知れない。
有名な冒頭のシーンは「地底探検」のパクりだと鬼の首を取ったかのように指摘をする輩もいたが、スピルバーグは映画が好きなだけだ。他人の映画もよく観ているし勉強している。模倣ではない。純粋な敬意だ。そんな場面はいくらでもある。船室で“痛くない”とこにキスをするシーンだってクラシック映画を知る人にはニヤリとくる。トラックを追って馬で飛び出して行くシーンも黒澤映画への明らかなオマージュだ。敢えて言えば、そんな積み重ねが、鑑賞者に既視感を抱かせたのかも知れない。
この映画の特筆すべき点は、鑑賞者にそんな既視感を抱かせた映画への愛情と親近感だろう。アクションシーンばかりが取り沙汰されるが、等身大のヒーロー像が画期的だった。人質に取られた女の前で、あっさりと武器を捨ててしまうし、考古学者のくせに遺跡を破壊して眉ひとつひそめない。それもそのはず、彼は盗掘者=レイダースだもんね。2作目以降は、正義の味方に格上げされてつまらなくなったが、私としてはこの路線で、続編を作ってほしかった。ま、映画は公開したら一人歩きするから仕方ないけどね。
レイダースのジョーンズ博士は、清く正しく考古学を修めた学究の徒ではない。遺跡に惹かれ地図を片手に宝物を探し求める冒険者だ。だから自分の価値観や倫理観で動く。子供と同じだ。そこが観ていて楽しい。「最期の聖戦」で「それは博物館のものだ!」と叫んだ時、私はとてつもなくがっかりした。彼は、自分の手で宝物を掴んだ時の喜びだけを求めていたはずなのに。
個人的には、アクションシーンを繋げただけの映画作りは、好きではない。認めがたいものがある。危機また危機の連続冒険活劇の現代版だからこそ、物語りの流れに気を遣って欲しかった。
とは言え、やがては古典になる映画なだけに是非観て下さい。CGばっかりのスターウォーズにはない人間くささがぷんぷんしてます!
小さい頃から、20回ほどは繰り返し観たと思うのですが、
本当に何度観ても白熱してしまう作品です。
子供心に(そして今でも)インディが父ちゃんだったらなぁ…なんて、甘い妄想を抱きました(我が父には申し訳ないが…)。
ハリソン・フォードが野性味あふれる、男前考古学者を演じてますが、『スター・ウォーズ』のハン・ソロの流れを汲んでるような気もします。
この映画を観て、考古学者って本当にステキな職業だなぁと思いましたが、
地元で古墳の発掘現場に見学に行って「ごっつい地味な仕事やし…」と、インディのイメージが実際にはガラガラと崩れてしまう経験もしました(笑)。
やっぱりさまざまなお宝を求めるというのは、『インディ・ジョーンズ』シリーズだけの物語ですね…。
とにかく、ストーリーもばっちり。アクションも最高。
そして、ところどころにちりばめられてる、思わず“ニヤリ”とさせられてしまうステキな演出(たとえば、どんなに危機的状況にあっても帽子だけは手放さないとか)…。
最後まで息もつかせぬ展開で、絶対に飽きません。
私の中では永久保存版の映画です。
しかし、この映画に出てくるナチの一員のメガネのおっさん、
どう見ても、西洋の桂文珍師匠です。