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ベルリンでのアベンジャーズの戦いに参加し、大興奮していたスパイダーマン=ピーター・パーカー(トム・ホランド)。昼間は普通の高校生としてスクールライフをエンジョイし、放課後は憧れのアイアンマン=トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)から貰った特製スーツに身を包み、NYの街を救うべくパトロールの日々。ある日、スタークに恨みを抱く“バルチャー”(マイケル・キートン)が、巨大な翼を装着しNYを危機に陥れる。アベンジャーズに任せておけというスタークの忠告も聞かず、ピーターは一人戦いに挑むが・・・。
「ホーム・カミング」とは、ざっっくり言うと(ざっくり言っても長いのだが)。
約20年前に経営破綻したマーベルは、スパイダーマンの権利をソニーに売却。
スパイダーマンはヒットしたがマーベルの利益にはならず。
その後、資金協力も得て「アイアンマン」「アベンジャーズ」「ガーディアンズ~」がヒットするマーベル。
一方、ソニー・ピクチャーズは「アメイジング~」などが大ヒットまでは至らず、
ハッキング問題や社内事情があって、マーベルスタジオのケビン・ファィギ氏を招聘して
スパイダーマンを再リブートする事になったのが本作。マーベルの世界(ふるさと)に戻ってきた(ホームカミング)という事を意味しているらしい。
ハリウッドのライバル2社がコラボ。それを奇跡とか言うのは言い過ぎで、早い話が背に腹は代えられないという所ではないか。観る方としては面白ければそれで言い訳で。
さて、思惑通り、心機一転して面白いものが出来たのかどうかですが。
スペースないので結論から言うと、私は十分楽しいエンタメに仕上がったと思います。
本当に高校生で、その上スパイダーマン?と言いたくなるほど普通っぽいトム・ホランド。
等身大の演技でフレッシュですよね。
時々ひょいと現れるアイアンマン、(ロバート・D・ジュニアは「レスザンゼロ」の頃から好きだった♪ますますセクシーになってくれて嬉しいことよ♪)
アイアンマンが本気だしちゃうと、スパイダーマンは出る幕ない訳で。笑
忙しいふりしてワンポイントですな。悪役の、と言ってもそれなりの苦悩があるマイケル・キートン。この人はホント、長く活躍してますよね。トシとらないんじゃ?
キートンの演技も素晴らしいデス!(車の中で表情が変わってゆくキートンと、後部座席でオロオロしてゆくトムが可笑しいデス。)
そして忘れちゃいけないのが親友のネッド。「座っている人」笑。はずせない。
という訳でトム・ホランドは次作へ向けて、期待のロングシュートで蜘蛛の糸、発射しましたぁ。
どこか2人の会話は、親の言いつけを守らず、暴走する息子と、
ハラハラ見守る父親みたいですね。
ホームカミング(同窓会イベント)の題名が指すように、学園もの風な
スパイダーマンです。
15歳の高校生ピーター(トム・ホランド)扮するスパイダーマンは一見小柄で筋肉も薄く頼りないけれど、最後までみると反骨精神も中々です。
マーベル・ブランドですから、スーパーヒーローのアクションは、
もちろん派手派手でスピード感溢れる楽しさです。
でもやっぱり1番のお楽しみはキャスティングですね。
悪役のヴァルチャー役のマイケル・キートンの存在感。
初代バットマンで名声を得て、その後人気を失い
「バードマンあるいは・・・」で見事に復活した彼を、
マーベルの悪役として見られたのは特に嬉しいし、期待以上の悪役でした。
ロバート・ダウニーJr.のカッコ良さ、メイおばさん役のマリサ・トメイの安心感。ちょこっと現れて場をさらうグィネス・パルトローの愛らしさ。
こうしてスター俳優を見ると、ホランド君の活躍と成長はまだまだこれから・・・未知数ですね。
【シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ】の続編で好きな人のお父さんがめちゃ怖くて挨拶がビビる話。
。冒頭で【シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ】のスパイダーマン目線でのPOV風の映像でここで【シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ】を見ていない人は脱落するという完全なるファン向け映画にいなっていて、「スパイダーマンになった理由は皆さんご存知」「アイアンマンとの関係は前作当然見てますよね」設計で戸惑いました。
ベースは学園もので、主人公がモテないオタク系な男の子かと思ってみていると想っている女の子の方から声をかけてくれて、特にこれといった努力が見えずに話が進んで行くので学園ものとしても面白味に欠けました。同級生にいじられたりする描写はあるけれど、主人公の悩みはそこに比重を置いていなくて、スパイダーマンとしての活動に悩みが置かれているのが退屈の原因だと思いました。そのため学園生活がどうなろうが知ったこっちゃないと思ってしまいました。
ヒーローものとしても不完全燃焼でスパイダーマンらしい躍動感やスピード感はあまりなくて、ゴチャゴチャしていて何が何やら早すぎて見えなかったです。しかもクライマックスは暗い飛行機の外でピカピカしている中で行われるので、気づいたら終わっていてカタルシスは一切なかったです。ヒーローとしての活動は「スタークさんに認められたい」というものが行動の動機なので人助けなどをやったと思ったら知り合いを助けるだけで、映像のスケールはあるけれど話のスケールはえらく小さくて、だんだんとどうでもよくなっていってしまいました。
悪役も「家族を養うから」という理由だけで特にこれといって悪い人に見えず。むしろ冒頭で悪役の仕事を奪ってしまったスタークの方が悪く見えてしまいました。
1本の作品で完結して楽しむ。というスタイルではなく、今のハリウッドのエンタメ大作は連続ドラマ化で当然シリーズを見た人が見る映画なのは知ってはいましたが、そういう流れについていけない古い人に自分はなっていってしまったんだと悲しくなる作品でした。