沈黙の聖戦

と　文子に代わって思わずエアメールしそうになった　アクションスターとしての鍛錬も矜持もなく　どす黒い顔でぶくぶくに太ったセガールの　ほんと腎臓でも悪いんじゃあないのと心配になってしまう　タイを舞台のいつものオヤジのＣ級アクション　ついつい映画館に足を運んでしまうのはなんでかなあ

回し蹴りなんか出来ないので　もちろんスタントになるのですが　こんな体格サモハンとも違うし　探したっていません　そこできびきびスマートな代役となるんだけど　これを頭部をカットして編集するとゆう　やけっぱちな演出がものすごい

でもねなんとも胡散臭いこのＣ級無国籍アクションの香りは捨てがたく　最後の銃撃戦が終わった後　映画館では充分に満足ができたのであります　「イントゥザサン」より出来はいいのです　これはなんかＤＶＤ化が遅れていたもので　その間に　沈黙　標的　なんとか撃　の題名でほいほい出てくるのでなにがなにやらわかりません　通し番号つけて欲しいです

　全部「沈黙」で同じようなタイトルなので、どれがどれだか極めて識別が難しいセガール映画。しかしこれは「スウォーズマン」シリーズのクンフーアクション職人チン・シウトン監督作なので、Ｂ級映画の魅力がたっぷり詰まっており、なかなかに面白いのでした。
　ラヴァースさんもおっしゃっておりますが、セガールはもはや動けないので、相手が動くアクション（セガールは手首をクネクネ動かすだけで相手が勝手に派手にひっくり返ったり飛んだり投げられたりする）とダブル（主に蹴り関係）でごまかしてはおりますが、これが結構、ちゃんとアクションになっていて、見応えがあります。ひょっとしたら、ヘタに主人公が動くアクションよりいいくらい。セガールマジックです。
　いつもながらですが、おっさんなのにどんなピンチにも表情をまったく変えずにめちゃめちゃ強い、という設定はバカカッコよくて痛快です。今回はタイということで、相手も呪術師だったりして、オカルトチックな風味もあり、オカルトならぬオカマも出てきます。
　ラストのアクションつるべ打ち＋呪術合戦など、興奮です。よく出来ております。いいもの見せてもらいました（合掌）。セガール映画の中では、変にシリアスじゃないだけ、素直に面白い方だと思います。いやまあ、中身は特にないんですけどね。

　テレビでやってたのを看ました。この映画は初見です。

　皆さんレビューに書かれているように、何でもありの映画です。敵が出てくるところは仮面ライダーを看てるようでした。まあ、セガールの超人的な強さを引き立てるには、浮世離れした世界を舞台にした方が合っているように思います。キイハンターのように、一体どこの世界の話やねん、と突っ込みたくなりますが、まあ許せます。無茶苦茶強そうに見える敵が、一瞬のうちに殺られるところは子連れ狼の様です。いつも、彼の作品のレビューに書いてますが、絶対に負けへん、という安心感はいいです。銃一発撃って、五人くらい吹っ飛んでるし、看てて楽しいです。男の友情も描かれてたし、普通の人であれば（映画の出来は別にして）楽しめると思います。

　劇中登場してセガールを助けるルルが着てたチャイナドレスは、チーパオと言います。すごく奇麗だし、セクシーです。