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手つかずの美しい海が残る玻璃ヶ浦。その海底鉱物資源の開発計画の説明会に招かれた湯川は、旅館「緑岩荘」に滞在することに。そこで湯川は一人の少年・恭平と出会う。恭平は親の都合で、夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになったという。翌朝、堤防下の岩場で男性の変死体が発見された。男は旅館のもう一人の宿泊客・塚原。これは事故か、殺人か…。思わぬ形で事件に巻き込まれていく恭平、環境保護活動にのめりこむ旅館の一人娘・成実、観光業がふるわず廃業を考える伯母夫婦。死んだ塚原はなぜこの町にやってきたのか。事件を巡る複雑な因縁が、次第に明らかになっていく。そして、湯川が気づいてしまった事件の悲しき真相とは……
本作でも西谷弘は涙ぐましい努力でもって、本格的な「映画」を仕上げようと頑張っています。
特に前半はぶっちぎりで面白い。極力台詞を排除し、行動で物語を展開させていき、カット割も「視線」で紡がれているためほとんど気になりません。
また、単純な切返しを拒否する姿勢もかっこいい。ダイアログ中において、ほぼ毎回、小道具や会話に参加していない人間の視線を捉えたショットを挟んでいる。
これはベスト級の傑作がきたか!と内心興奮を抑え切れなかったのですが、後半はTV局制作映画の魔の手に絡め取られています。
「砂の器」並みの、うんざりするぐらいの回想過多。それを必死で乗り切ろうとする西谷弘の懸命な視線演出に感動しつつも、なんとも面倒なことをするなあ、と苦笑。
前半、福山雅治が窓際に花火の炸裂光を見る場面のように回想が始まれば、まだ面白かったのですが。。
また、回想等に関連して「窓」「鏡」といった反射物の使用が全編にわたってみられます。それら反射物の極めつけの使い方は、やはりあの取調室のマジックミラーでしょう。
前田吟と杏の見つめ合い。観客に複雑な感情を抱かせるこの場面は素晴らしい。ヴェンダースの「パリ、テキサス」も意識してるのでしょうか。
推測に過ぎませんが、恐らく原作では「反射物」はここまで大々的に扱われていないのでは?
「教育」の映画の系譜であり、福山雅治と山崎光の「共同作業」が描かれるペットボトルロケットのシーンは「同一方向を見つめる」ショットが収められていることによって、爽やかな美しさを画面に呼び込む。
西谷弘は無能な演出家などでは決してなく、現代日本で支持すべき数少ない映画監督の一人であると、強くここに主張します。
・見事な撮影は北野武組の柳島克己によるもの。
予想してたよりはよかったかも。でも2時間TVドラマ的。
ミステリーとしては面白い筋書きだと思う。
でもヒロインの成実(杏)とその両親、主要人物であるこの3人の誰にも共感できない。
人物設定がいかにも推理小説的で、パズルのための設定であり、
不自然で現実味がないから、人間ドラマとして見たらイマイチ。
多分、原作を読んだら面白いのだと思う。
映画として見ると、海の中の光景や自然がとても美しかった。
湯川(福山雅治)の少年との関わり方がほほえましかったし、
ペットボトルのロケット実験のシーンは楽しそうでよかった。
しかし真相がわかるオチの部分はあんまりな感じで、
よくこんな残酷なことを考えついたものだと思う…
そうそう、杏の少女時代を演じてた子役の女の子は、杏と雰囲気がとっても似てましたね。
よく探したなー。
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「ガリレオ」の5年ぶりとなる劇場版第2弾は、天才物理学者湯川と理科嫌いな少年との一夏の交流を描いた異色作。
。海底鉱物資源の開発計画の説明会に招かれた物理学者の湯川は、“緑岩荘“という旅館に滞在します。川畑夫妻が経営する旅館で、列車の中で出会った、夫妻の甥の少年・恭平と再会します。そして、湯川は、宿泊していた旅館で元刑事の不審死に遭遇します。
海辺で見つかった転落死体と15年前に東京で起きたホステス殺害が意外な繋がりを見せます。
大切な人を守るために、深刻な秘密を胸の奥にしまって暮らす家族がために、引き起こす弊害。何気なく言った言葉に隠された意図を知ってしまった衝撃。
そうとは知らずに事件に関わってしまった少年。科学の恐ろしさを痛感したと思います。
少年が自分のしたことの意味に気付いてしまった場面、事件とは何の関係も無い子供の人生が気の毒過ぎます。切なすぎますね。
子供嫌いの湯川が科学の面白さを教えていく場面は触れ合いもあり、良かったです。湯川と少年が海辺で手作りロケットの発射実験をするシーンは感動的でした。
環境保護活動にのめりこんでいる旅館の娘の成実(杏)に、科学と自然がどう共存してきたかを話し「すべてを知った上で結論を出しなさい」と計算式では解き明かせない気持ちを諭す場面も良かったです。
でもちょっと後味は、悪すぎます。海が綺麗なのが救いでした。