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幼い頃に光言宗の僧侶・田神景世に拾われ、児童福祉施設・大麟館で育てられた少年・花神旺里(オーリ)。彼はある夜、景世が住職を務める世空寺で、美しい少女に出会う。少女の身体は冷たく、生きている人のそれとは違う。少女の名は星村眞姫那(マキナ)。彼女は、景世の下で屍狩りをしている屍姫だった…。
「天元突破グレンラガン」以来のガイナックス制作TVアニメということで興味を惹かれ、全13話を視聴してみましたが・・・、今一つ乗り切れないダラダラとした展開の作品だったように思っています。
物語は、強い未練を持って死んだ人間が生き返り、屍(ゾンビ)として人間を襲うという世界観の中で、真言密教「光言宗」の僧侶と契約を結ぶことにより、人間側の手先となって戦う屍少女(屍姫)たちの姿が全編にわたって描かれていました。
主人公は、屍に親と自らを殺された恨みと未練から屍姫に生まれ変わった15才の少女・星村眞姫那(マキナ)と、偶然その少女と知り合ったことから、屍同士の死闘に巻き込まれていく16才の普通の少年・花神旺里(オーリ)となっていて、その二人が人間界に未練を持った様々な屍たちを抹殺していく中で感じる心の葛藤が大きなテーマとなっていたように思います。
個人的に今一つ乗り切れなかった理由としては、主人公の少年が終始戦いを傍観しているだけの無力な存在であったために、ドラマとしての盛り上がりに欠けてしまったことや、作画レベルに大きなムラがあって、見るに忍びない回がけっこうあったりしたことなどでしょうか。
また、ヒロインであるマキナ自体についても、無愛想で冷たい印象ばかりが目立ち、見ている方に彼女の魅力がうまく伝わって来なかった点などが、大きなマイナス要因となっていたように思います。
物語は、終盤(第11話)になってからやっと動きだし、マキナとオーリの運命を左右するような悲劇的な事件が起こりますが、それまでのダラダラとした展開のせいで、遅きに失したという印象を強く抱いてしまいました。
そして、ようやく運命に立ち向かっていくオーリの勇姿が見られるかと思ったら、いきなりの「第1期終了」ということで・・・、正直、がっくりと疲れ果ててしまいました(苦笑)。
2009年1月からは、引き続き第2期「屍姫 玄」が開始されるようですが、個人的な感想としては、この第1期、終盤を除いてほとんど必要のない物語だったのではないかと・・・。
ということで、公式サイトなどを見ると、マキナとオーリのきずなを描く本当の物語は、第2期から始まっていくということのようですので、この第1期は、無理をして見なくても全然支障がないような気がしておりますが、屍姫・水薙生(みない)のエピソード(第8話)であるとか、けっこうグッとくる話もありましたので、ざっと視聴してみるのも一興かと思います。
恨みなど、現世への未練を残して死んだ人が、
屍という怪物となって、生きた人間を襲う。
その屍の一部が、光言宗の僧侶と契約し、
屍姫となり、その屍たちを、破壊し、あの世へ送るという設定。
どういう基準で屍姫か、選ばれるのか、
いまいち、よくわからないけど、
少なくとも、性別は女性ばかりで、
ま、姫だから、当たり前かもしれないけど、
それと、容姿が基準にはなってそうだね(笑)
って、美少女コンテストかよって感じ・・・(笑)
製作会社に、エヴァンゲリオンで有名なガイナックスが入っていて、
戦闘シーンとか、
怒りに充ちた表情とか、そういう映像的な面は、
さすがというか、なかなか、うまく描かれていて評価できる。
ただ、どういう基準で声優を選んだのか、
よく分からないが、中心人物である、ってか、
主人公の眞姫那役、旺里役の声優がへぼすぎる。
確かに、声質は、合ってるとは思う。
あまり、可愛らしい感じではなく、
演技さえうまければ、怒りの表現とか、合いそうな声質である。
ただ、残念ながら、基本、棒読みである。。。
それ以上でも以下でもなく・・・
話としては、
もう、よくある、モンスター退治ものなので、
いい作品にするには、
演技の質は不可欠だと思うのにね。。。
これは、2期が、この1月から続けて放送されていて、
名前は、この1期が、赫(あか)、2期が玄(くろ)と、
変えているが、基本、2部構成の第1章、第2章に近いので、
2クールものとして見た方がいいのかもしれない。
2期は、まだ、全然見てないけど、
もうちょっと演技が進歩してるといいな。
長年暮してきた大麟館を出て、一人暮らしをする決意をしたオーリ。そんな中、彼は幼なじみの犬彦から何人もの女性を殺害した凶悪犯が学校の近くをうろついているという話を聞く。放課後、オーリは引っ越しの荷物をリアカーに積んで運んでいた。その途中で、彼は近くの雑木林に人型の何かが落下するのを目撃するが…。
幼稚園バスが玉突き事故に巻き込まれ、数人の園児が死亡するという事故が発生。死亡した園児の中には、オーリの顔なじみの輝流という女の子もいた。ところが死亡したはずの輝流が、通夜の最中に生き返ったという。輝流にお見舞いの花を届けようと、彼女の入院した病院に赴いたオーリは、雑木林で出会った少女に出会い…。
屍により若い女性が次々と殺害されるという事件が発生した。景世とマキナは、光言宗の僧侶である伊佐木と彼に従う屍姫の水薙生とともに屍を追跡していた。だが屍はいつも忽然と姿を消し、犠牲者ばかりが増えていく。そんな中、風邪をひいて寝込んでいたオーリは、熱でうなされぼんやりした意識の中で赤ん坊の声を聞き…。
マキナの名が星村眞姫那であることや「屍姫」であることなどを知ったオーリ。そんなマキナに興味を持った彼は、学校の図書館で一家全滅した星村家の火事について調べようとする。その途中オーリは、景世がよく怪我をして帰ってくるようになった時期と、星村家が火事になった時期がほぼ同じであることに気づき…。
景世はオーリに、屍と屍姫のことや、マキナとの関係を打ち明けた。だが、部外者であるオーリに光言宗の秘密を漏らしたことから、景世は屍と戦う守護の任務から外されてしまう。そんな折、オーリが通っている依海高校に、山神異月(イツキ)という転校生の少女と、新任の保健教師である送儀嵩柾がやってくるが…。
イツキはマキナと同じ屍姫で、嵩柾はその契約僧だった。二人は、光言宗を裏切り屍を生み出している背信僧の鹿堂赤紗を追い詰め、彼の目的を聞き出そうとする。その戦いの場に居合わせたオーリは、イツキたちから戦いの邪魔だと追い払われてしまう。無力感にうちひしがれながら、その場を立ち去ったオーリだが…。
オーリは墨鳥からある相談を受けた。それは墨鳥の中学時代の剣道部仲間である光良が書いているブログの相談だった。実は不死身のヒーローになった自分が悪を倒すという妄想じみた彼のブログが、現実に起きた出来事と奇妙に一致しているようなのだ。調べるうちにオーリは光良が自覚のないまま屍と化していると察知して…。
光良の屍は、自分が受けた攻撃を敵にはね返す、「呪い」という特殊能力を備えていた。負傷した景世の代理として派遣された僧の伊佐木は、屍姫の水薙生(ミナイ)に命じて、彼女が傷つくのも意に介さず光良を攻撃させる。オーリは墨鳥に電話して光良に話しかけてもらい、光良の動揺を誘ってミナイを助けようとして…。
二ヶ月前。オーリと同じ学校に通う女子生徒の春日望は、友達の強引な誘いで人喰いビルと呼ばれる心霊スポットを探検した。そのビルで、屍に襲われてしまう望たち。だが、危ういところでマキナに救われ、望は九死に一生を得たのだった。望は屍と戦うマキナの姿を美しいと感じ、彼女と再会したくて心霊スポットを巡るが…。
オーリは望から最近話題の新興宗教に一緒に入らないかと誘われた。その宗教の教祖は不死の力を持っているとされ、望は入信すればマキナのようになれるのではと考えていた。この宗教なら屍を救う術があるかもしれないと考え、オーリは教祖に会おうとする。だが、教祖が見せた不死の術は、屍を利用したまやかしに過ぎず…。
前作の「屍姫 赫」(全13話)よりは、遙かにドラマチックなアクション・ホラー物に仕上がっていましたが、ラストの非常に中途半端な終わらせ方が、その全てをぶちこわしにしてしまったように思っています。
。作画や演出的には、前作と同様、ガイナックスらしいこだわりが全く見られない平々凡々な作品でしたが、主人公の少年・花神旺里と、屍姫になってしまった少女・星村眞姫那の関係性にテーマを絞り込んだおかげで、けっこうグッとくる連続ドラマに仕上がっていたように感じました。
特に、終盤で明かされる旺里の出生の秘密や、108体の屍を抹殺した先にある屍姫の過酷な運命などについては、けっこう衝撃的なものがあったように思います。
ただ、目を見張ったのは、そのネタバレの内容までで、その後のラストに向けた展開が、全く整合性のない、いい加減なオチになってしまっていた点が、非常に残念なところでした。
ある面では、自分の屍姫を深く愛してしまったが故に、その彼女の運命に絶望し、これ以上の悲劇を生み出さないために、光言宗を滅ぼそうと決意する鹿堂赤紗とそのかつての屍姫こそが、主人公2人の近い将来の姿を暗示するものであっただけに、彼らなりの答えを視聴者に示す必要があったかと思っていますが、それが全く提示されずに終わってしまった点が、一番納得できないところでした。
原作のストーリーラインを大幅に改変しておきながら、その結論を示さないままに終わるというやり方や、敵である七星のラスボス・北斗との決着さえ満足につけられないままに終わってしまうラストシーンには、心底がっかりとさせられてしまいました。
その他、死に対して憧れを持つ少女・春日望の取って付けたような納得のいかない結末であるとか、最後まで恋愛感情を持つまでには至らなかった主人公2人の中途半端な関係性とか、不満に感じてしまう点が非常に多い作品でもありました・・・。
ということで、都市全域に複数の旅客機を墜落させることによって屍の世界を創造しようとする七星の狂気など、なかなか見せてくれる展開もあっただけに、何を言いたいのかよくわからない中途半端なラストが非常に残念な作品だったように思っています。できるならば、今回のDVDの最終巻では、しっかりとラストを補完して欲しいものです。