1,026円(税込)「動画見放題※1」プランを
サンフランシスコ警察のハリー・キャラハンは、相変わらず事件に明け暮れていた。そんなある日、完全武装した警官らしきグループによる射殺事件が起こる。殺されたのは殺人容疑がかかった組織の大物であった。謎の警官による事件は、次々と発生。被害者はいずれも麻薬組織や売春組織の大物ばかり。独自に事件を捜索するハリーの前に思わぬ犯人像が現れる。クリント・イーストウッドがスタントなしで挑む、決死のアクションが連続するシリーズ第2弾。
アメリカには、「ダーティハリー症候群」というものがあるらしいです。
「現実社会において、正義の執行者を自任し、“悪党に生きている資格はない”という判断、正義感によって、目の前の現行犯人をたとえ微罪でも射殺し、逮捕に抵抗するからだと正当化してしまう」
というようなもので、銃の使用について、比較的寛容なアメリカではこれに罹患してしまう警察官が多いそうです。
そもそも、ハリー・キャラハン刑事は、正義の執行者として、犯人を処刑してはいません。
どちらかというと、本作の犯人の姿に、ダーティハリー症候群の定義にある「正義の執行者」の姿が描かれています。
今回は、「警察の暗部」ともとれるような重いテーマを扱っていますが、第一作よりコメディ要素が増した分、気楽に見られる雰囲気になっています。
刑事VS犯人のストイックな構図の際立った第一作もいいですが、ハリーのキャラクターを縦横無尽に生かした本作もなかなかの仕上がりです。
例の「Good afternoon!」のシーンなんて、悶絶してしまいました。
ハリウッドヒットの法則、「女」と「子ども」も入っていますし、明らかに大当たりを狙った映画のように思えます。
でも、そこもなんか愛嬌があって許せちゃう映画なんです。いいじゃん、かっこいいもんハリーはさ、と観客は納得いってしまうんです。
芸術性より観客に配慮した本作は、オープニングも凝っています。
これをここに持ってくるかぁ~、やられちまったなという感じです。思わず映画にひきこまれるオープニングです。音楽もかっこいいです。
このころのクリント・イーストウッドは細身で手足も長く、その上ハンサムですが、
男って見た目だけじゃないかっこよさがあるんだよな・・・というのに気づいてしまいます。男のかっこよさは奥深いです。
私自身は、ハリーを愛してやまないという種類の「ダーティハリー症候群」に罹患してしまっているようです。
イーストウッド演じるハリー・キャラハンは、タイトルの「ダーティ」もあってか法を無視したハチャメチャ刑事という印象が強いのだけれど、前作やこの続編を見ても分かるように、実は基本的にきちんと法の範囲内の職業倫理を持っている。
コンビ捜査もきちんとして、ハリーは最初から暴走しているわけではないのだった。前作で法を無視して「さそり」を屠り、バッジを投げ捨てたハリーの行為は、今でも少なからぬ観客の共感を得るのではないかと思うのだが、当然のごとく「法を無視するファシスト」という批判を浴びたようだ。
そのせいか、この続編の敵役に本当に法を無視した「マグナム集団」(原題)を設定した。テレビ『スタスキー&ハッチ』も懐かしいデヴィッド・ソウルがリーダー格を演じる暗殺白バイ集団である。映画が始まってしばらくは、彼らがしていることは前作のラストでハリーがしたのとほとんど変わらない。彼らがあくまで、法の抜け穴を駆使して逃げる犯罪者に天誅を下す必殺仕事人の位置にとどまっていれば、ハリーは自分の鏡像と戦うことを余儀なくされ、葛藤せざるを得なくなっただろう。
ところが、映画はそのような魅力的な選択はせず、白バイ集団が単に殺しに魅せられた異常者の集団に過ぎないと描いてしまう。あまつさえ、銃の名手ぞろいのはずなのに、郵便受けに爆弾を仕掛けるという姑息な手段でハリーを狙う始末である。さらに、中盤に面白い射撃大会のシーンもあり伏線めいているけれど、ソウルとイーストウッドのどちらがより銃の腕前がいいのか、ついにはっきりしない。最後の対決はなんとバイクで決着がつくからだ。
こうしたこの映画の特徴的な、決着を回避する姿勢に不満がないではないが、それゆえにこそ、本作が軽いエンタテインメントになり得ていることも確かではないだろうか。いくつものシーンは、前作とソックリで、プールでの殺人、車両の上にしがみつくハリー、口に食べ物を頬張りながら歩くハリーなどほぼ同じである。終盤の戦いも、追跡劇は開放感溢れる戸外から、雑然とした狭い室内での銃撃戦となり、再び戸外に出て、最後は落下のアクションで閉められるという構成が、まったく同一である。
つまり『2』は見た目はほぼ『1』をなぞっていながら、批判を呼んだハリーのキャラクターをエンタテインメントのヒーローとして無害化した作品であるとは言えないだろうか。ドン・シーゲルとのタッグで生み出した強烈な個性を、無害な娯楽作品の主人公に変貌させるには、作家性のある監督よりも、テレビ出身で職人的なテッド・ポストが相応しかったということなのだろう。イーストウッドの戦略は実にしたたかである。本作は大ヒットした。50点。
ほんとに、カッコいいなー
毎回この言葉ばっかり書いてても、
レビューになってないと思いますが、
書きたい気持ちが止められないほどカッコよいです。
なんか食べながら喋ってても絵になるし。
パイロットのコスプレですよぉ、もう。
誰とは言いませんが、というより今思いつきませんが
若い時男前でも、残念な年の取り方をする俳優さんもいるのに
彼は今でも素敵ですもんねー。
他にもそういう俳優さん、たくさんいますけど、プロですねー。
と、子どもがわんさか出てきて、「嘘?!!!」
ハリー、結婚してたの?しかも子だくさん?
ダメダメそんなの絶対ダメ!
彼女はいてもいいけど、結婚自体がダメ!似つかわしくない!
と、心配してたら違った。よかった。
イーストウッドがカッコいいのか、ハリーがカッコいいのか。
両方か。
ラストシーン、これが刑事としてやっていいことかどうかなんて
どうでもいいです。その台詞と容貌がカッコいいので、
それでいいのです。