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サファイア姫は王子として育てられているけれど、本当は女の子。天使のミスで女の子の体に男の子の心が入ってしまったお姫様が誕生してしまったのです。そのサファイアは世継ぎのいない王国で男の子として育てられますが、大臣たちはサファイアが本当は女の子であることを暴こうとします。そんな王国にはびこる悪に黙っていられずに、サファイアはリボンの騎士へと変装して正義の剣をふるうことになります。そんなサファイアの恋と冒険を描いた少女漫画のアニメ化で、これが日本で最初の少女向けテレビアニメーションとなりました。
シルバーランドのサファイヤ王子は、じつは女の子だった。この国では女性は王に即位することができないため、彼女は王子と周囲に偽って育てられたのだ。しかも彼女は天使チンクのいたずらで、女の子なのに男の心を持って生まれてしまっていた。神様に叱られたチンクは女の子の心をサファイヤに戻してあげなければならないのだが、彼女のおかれた境遇では、男の子の心のままでいた方が、むしろ好都合のようだ。そこでチンクはしばらくサファイヤの様子を見守ることにする。
魔王のメフィストはサファイヤの存在を知ると大喜びをした。男の子の心を持った女の子。そういう存在を彼は2000年もの間、探し続けていたのだった。その女の子から男の子の心を奪って自分の娘ヘケートの心と入れ替えれば、ヘケートは大魔女になれるからだ。魔王は早速、サファイヤを誘拐して、その心をヘケートの心と入れ替えようとするのだが、当のヘケートは憂鬱だった。サファイヤの心にされてしまったら、自分はもう自分ではなくなってしまう。ヘケートはそれが嫌だった。
シルバーランドで武術大会が開かれることになり、ジュラルミン大公はこの大会を利用してサファイヤを暗殺しようと、バロンという騎士を雇い入れた。サファイヤはこの企みに気づいたが、腕には自信がある。正々堂々とバロンに受けて立つ。しかしバロンは自分が暗殺者に仕立てられようとしているのを知り、ジュラルミン大公を裏切って、サファイヤの味方をする。
船上ダンスパーティが開かれることになった。サファイヤが本当は女の子なのではないかと疑うジュラルミン大公は、隣国のフランツ王子に、サファイヤが男か女か調べてくれと依頼する。王子なのだから男に決まってるじゃないかとフランツは思うのだが・・・。
王妃が刺されたら三日後に死ぬという毒バラのトゲに触れてしまった。その毒を消すには”踊り忘れ草”という薬草が必要だとサファイヤは知らされる。そこでサファイヤは薬草の生息する三つの谷にでかけた。三つの谷には三匹の怪物がいて、その三匹を倒さない限り、薬草は手に入らないと知ったサファイヤは、母の命を救うため、敢然と怪物たちに立ち向かって行く。
貝に入って流されてきた小さな小さな男の子を助けたサファイヤとチンクは、彼を父親のもとへ届けに出発。南の島へたどり着くが、そこで謎の大男に殺されかける。その大男こそ小さな小さな男の子の父親で、彼はランプの精でもあった。
魔王は娘ヘケートを大魔女にしようとして、再びサファイヤの男の心を手に入れようとする。そしてガリゴリの娘マリを呪いにかけ白鳥の姿に変えて、盗ませようとする。けれどチンクに魔法を見破られたマリはそのせいで死んでしまった。マリを蘇生させる方法はただ一つ、それは魔王の持っている魔法の玉を朝日の光に当てることだった。
いつまでたってもサファイヤから男の心を抜き取れないチンクを見た神様は、天馬にサファイヤの男の子の心を抜いてくるように命じる。しかしそれに気づいたチンクは、天馬をサファイヤに近づけまいとして奮闘する。そんなチンクの気も知らず、天馬を捕まえれば幸せになれると信じているサファイヤは自分から天馬を捕まえに行ってしまう
シルバーランドの塔には、九百年の昔から魔よけの人形が飾られており、それを壊した者は死刑という掟があった。サファイヤは、そんな掟は間違っていると、人形を壊してしまう。ここぞとばかりにジュラルミン大公がしゃしゃり出て、掟を破ったサファイヤを即刻処刑せよ、と王に迫る。けれど、城中の女たちがサファイヤの味方に付いたため、刑は執行できない。そんな騒ぎの中に魔王が現れて
シルバーランドのカーニバルに招かれてフランツ王子がやってくる。一方、ジュラルミン大公はカーニバルに使用するからくり人形を利用してサファイヤの暗殺を企んでいた。ジュラルミンの陰謀に気づいたフランツは、サファイヤに危険が迫っていることを警告した。
vol1
・王子と天使
・魔王登場
・武術大会
・踊れフランツ
・怪物の谷
先日NHKで手塚治虫について語る番組があった。
伊集院光、園子温、角界癖のあるメンバーで手塚作品について語る。
あの物語に、そんな壮大な物語が隠されていたのか、とか現代でこそ問題定義され
広く知られていることもわたしの生まれる前から既に問題意識を持ち、
それをこども向けの漫画として世の中に出していたことがすごい。
日本のダヴィンチじゃないか。
大げさじゃなく、真面目に感じた。
まだ、核心を読み解けていない、手塚さんにしか見えていない世界が
今後もひも解かれていくのではないか。
リボンの騎士は、保育園時代にたしかテレビで流れていたと記憶している。
当時の印象としては、ボーイッシュな女の子の物語、
それくらいにしか感じていなかった。
男の子なのか。
女の子なのか。
それとも、どちらにも属さない何かなのか。
そんなことまで、思い至らなかった。
NHKで、ブルボンヌさんが、リボンの騎士を見て、自分の中のもやもやが
解けていく感じがした、救われた、
と語っていて、衝撃を受けた。
そんな風に見ていたこどもが、いたんだ。
カルーセルマキさんが登場し、おすぎとぴーこさんがメディアの露出度が高くなり、
わたしもゲイやレズ、バイセクシュアルなどという言葉を知ったのは小学生高学年くらい。
それから何十年もかかって、ジェンダーの正しい認識が浸透したように思う。
主人公、サファイアは、王家に生を受ける。
男の子しかお世継ぎになれない。
そこで王様はむすめサファイアは男の子だと群衆に発表し、
男の子として育てる。
色んな悪魔や側近らが、サファイアを女だと群衆にばらし、
世継ぎの座から降ろそうとあの手この手を使う。
わたしがこどもの時は、サファイアが女の子だとばれないように、がんばれー!と
応援していた。
ところが、驚いたのは、今となりでみている小学2年生ちびこは、
サファイア、女の子にもどれー!と応援している。
なんだか、目から鱗だった。
そういう見方もあったのか。
どちらがサファイアとしてはしあわせなんだろうか。
チンクの声がたらちゃん、ジェラルミン大佐の声がバカボンだと気づき、それももうけもん。
どんなオチになるのか、みていきたい。