1,026円(税込)「動画見放題※1」プランを
井の頭公園をぶらぶらと出発、目的地はぼちぼちと霞ヶ関。到着期限はナシ…。見知らぬ二人の東京散歩の旅は、借金取り福原のとんちんかんな提案から始まった。散歩の合間に出会うとんちんかんな人々と悲喜こもごもなハプニング。そんな東京ワンダーランドで二人が向かうのは…。
って思わずつぶやいてました。
やっぱり好きです、三木ワールド。
ひとりぼっちの男ふたりの、心ほどけるとぼとぼストーリー
なんてコピーで宣伝してましたけど、んー、なんかそんな感じ。
東京って、ちょっと散歩したらあんなに変な人にばっか
遭うんでしたっけ?
横浜に住んでても最近じゃ滅多に東京に行かなくなっちゃって。
いや、ホント、次から次へと変な人に行き遭って
それがいちいちツボにはまる・・・
そうそう、三日月さんも登場!!
今回のキョンキョンは良かったな。
オダギリジョーと三浦友和とキョンキョンで
なんだか本物の家族みたいに見えたりして・・・
確かにオダギリジョーと三浦友和ってちょっと似てるかも?
なんて思ったりして・・・
あ、でも、三浦友和は借金の取り立て屋には見えないけど。
まったりした午後なんかに見るのにふさわしい
なんだか不思議に笑える、ちょっと切ない映画でした。
しみじみと良いですね、これ。
三木聡と言う人は、笑いに関しては非常にセンスのある人なのだなと思っていましたが(オタエ姉さんにお勧めされた「時効警察」で大笑いしました)「トリビアの泉」の構成をやっていたりするので、多分にTV的な人なのだろうな思ってました。
「イン・ザ・プール」は原作のぶっとんだ可笑しさを表現できずに小ネタでごまかしているという印象でしたし、「図鑑に載ってない虫」は、その小ネタが滑りっぱなしだと思ってました。まあ、刹那的な小ネタを羅列して、その場可笑しければいいやというスタンスで観ていたのですが、本作は違ってました。
今までの作品が、コントをそのまま映画にしているとしたら、本作はきちんと映画であって、その中でコントがあるという感じです。
福原にしても文哉にしても、作品中で語られる事実以上に人生を感じさせますし、その深みや奥行きを持たせた優れたドラマだと思いますね。鑑賞し終わった後の余韻が心地よいものがありました。
井の頭公園を出発して、中央線沿線(荻窪あたりか?)から新宿、渋谷、上野、浅草を経由して霞ヶ関って、えらい遠回りなんですけど、まいっか。そんな細かいことは気にならないくらいほんわかとした気持ちになれるのです。できれば井の頭公園のきょんを出演させて欲しかった・・・。
日本では、ロードムービーってあんまり無いような気がするんですが(私が知らないだけ?)こういうのいいなあと思います。
三浦友和は、大根役者の代表と思っていたのですが、年を重ねるに連れていい味を出すようになりましたねえ。今年の1月~3月期は、観るべきYVドラマが無かったのですが、かみさんが録画していた「薔薇のない花屋」でも、そう感じました。(竹内結子みたさに観てみましたけど、ドラマ自体は中の下)
唯一、観て面白かったというか、最終話まできちんと観たのが「明日の喜多善人」(小日向文世、好きなんで・・・)なんですけど、その中で宵町しのぶ役で出ていた吉高由里子が、本作でもふふみ役で不思議な雰囲気を醸し出してました。この先、出てきそうですね。
これはお勧めできます。なんせ、勝王さんとケチケチさんが褒めるくらいですから(をい!人に振るな!)
自堕落な生活を送り、サラ金の借金を抱えた大学8年生文哉(オダギリ・ジョー)のアパートに突然入ってきた取立てやの男福原(三浦友和)の提案で、一緒に徒歩で東京の街を散歩してくれたら、借金はチャラという奇妙な提案にのることになり、散歩に付き合っていくうちに、愛情?友情?みたいなものが生まれてきてゆる~い物語の中に三木監督お得意の「くすっ」と笑ってしまうような小ネタも満載で、見終わった頃には、この散歩にもう少しつきあっても良いかなぁ~なんて気分になってしまいました。
。前半は、文哉の物事にあまり動じない何でも受け入れてしまうようなキャラがとても心地よくて、一緒に散歩を楽しんでしまいました。二人の歩く特に下町の風景に心が和みます。
後半は、小泉今日子が出てきてからは、偽家族が本当の家族のようになって、孤独で家族の意味を知らない文哉のはしゃぎ様が可愛くもあり、微笑ましくもあります。
夕食がカレーと知った時の言いようのない感情を持て余している様子が切なくて(カレーには意味があるので)、文哉の気持ちがだんだんと福原に寄っていき、父親のように慕っていく様子を見ているうちに、優しい気持ちにさせてくれます。
エンディングで決着のつかない「放りっぱなしなし?」的な話は苦手だったのですが、だんだんとこんなのもありかな?と思えるようになって来ました。