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警視庁公安部に異動となった狩場健は欧州での日本人集団拉致疑惑を追う過程で、アフリカのハキラ共和国が捜査線上に浮上する。しかし、拉致されたのではないかと思われた行方不明の日本人の一人が現れて帰国をする。ところが、帰国者の荷物が東京駅で火を噴く。
公安役の竹内力がいつも苦虫を噛んだような眉をしている。そこに軽い調子というか力無いハーイというCIA捜査官である遊井亮子がやってくる。ここはいきなりで笑ってしまったが、それ以外のCIA捜査官の一言一言は重い。
尾美としのりの公安捜査官も素晴らしい。原作者の北芝健も出演している。エピソードの一つ一つをつないでいったらこうなったと言う映画。峰岸徹すらも名脇役として出演していて、シナリオの一言一言に面白みがある。色んな意味でお勧めである。
竹内力は好きな俳優さんですが、どうしてもVシネのイメージが拭えない。だけど意外や本作は劇場公開映画だったみたいです、見た後に知って更に驚き(笑)。正直その程度の映像だし竹内力の豪快さが微塵も感じられない割りに設定としては明らかに外してるとしか思えないキャスティングに失笑もの。
ただ、警視庁公安部って一般的に不透明感の有る題材が個人的には魅力的、虚構と真実の比率はともかくとして北芝健ならではのプチ情報もストーリー造りに貢献してるみたいだしドラマとしてはまあまあ楽しめたかな。まあ、モロにお笑いネタって場面が少々、狙ってるのでしょうがはっきり言ってつまんないです。どうせならもっとガチガチな造りの方が焦点定まって良かったと思うんだけど。
公安のそのものに興味が有るなら観てもいいかも、ただ映画の造りとしては酷くチープなのでご注意。随所に出てくる日の丸が意味深で妙に気になる・・・。
実は私、竹内力けっこう好きです(笑)
。数年前、まだDVDがそれほど普及しておらず、レンタル「ビデオ」だった頃、「仁義」と「ミナミの帝王」にはまってましたねえ。
あれだけのオーラをまとって存在感を示せる役者が、今どれだけいるのでしょうか。ま、なにを演じてもおんなじなんですけどね(笑)
仕事で大阪に行ったときには、「ミナミの帝王」のロケをやったと言う店にも足を運びましたし・・・。
「あの服は、いったいどこで買ってくるんだろう?」
とかみさんと話していたら、「リキ」ブランドなんて発売しちゃうし、もう今ではVシネマの帝王としての貫禄も十分ですねえ。
ちょっと前に「湘南爆走族」を久しぶりに見たら、スリム(貧相?)な頃の竹内力が城崎役で出てたんですねえ。そういえば「湘南爆走族」って、江口洋介、織田裕二、清水美沙をデビューさせた、ある意味金字塔的な作品ですよね。
そんな竹内力が公安警察ぅ~?逆だろうと思いながら見始めると、妙にモッサリした頭でうさんくさくて、それなりに警察官にも見えますねえ。ってか、マル暴のお巡りなんて、やくざだかなんだかわからない奴らが多いから、合ってるといえば合ってるのかも・・・。
なかなか面白いのです。途中までは・・・。尾美よしのりの深みのある演技も相まって、
「え~・・この先どうなるんだろう・・ワクワク」
と思っていたら、なんだかあっという間に終わり。しかも、その展開は・・?
そりゃあ狩場も納得できないだろうけど、一番納得できないのは、私たち観客ですから~!
当然、続編もあるんでしょうね。でも、1年以上経っても出てないところを見ると、無いんですかねえ・・・。