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世界中に愛され続けている、伝説の男スーパーマンが帰ってきた!謎の失踪後、5年の歳月を経て地球に帰ってきたスーパーマンことクラーク・ケント。しかし、スーパーマン不在の間、地球は大きく様変わりしてしまっていた。かつての恋人ロイス・レインには息子とフィアンセがおり、しかも『なぜ世界はスーパーマンを必要としないのか?』というタイトルの本でピューリツァー賞を受賞していた。衝撃を受けた彼は、心の葛藤と切ない愛に苦悩する。さらに仇敵レックス・ルーサーの陰謀が進行し、スーパーマンは最大の試練に直面するのだった。監督にブライアン・シンガー(『X-MEN』『X-MEN2』)、ロイス役にケイト・ボスワース、レックス役にケビン・スペイシーを配し、鋼鉄の男が再びスクリーンに蘇る!墜落する飛行機、地球規模の地震これまでの映画の定義を覆す、スーパーアクションの数々。新たに進化を遂げたスーパーマンを人類は目撃する!
この全体に満ちた憂いは何なのだろう 故郷喪失者の悲哀 勝王さんのレヴューを読むと この愁いの人スーパーマンの理由は良くわかるのだが確かに涙腺を刺激する 9・11を知らずに帰ってきたとき スーパーマンは何をなすべきか 9・11以降のアメリカン・ヒーローの存在意義をあからさまに問うているのは間違いないだろう 頑固煎餅さんのレヴューによるとまったく成績が振るわなかったようなのだが それはそうかもしれない これは果たしてみなが興奮するヒーローかしら なんせケビン・スペーシとの対決まで二時間もあり あとは人助けレベルのランダムな活躍があるだけ ほとんど空飛ぶますらお派出夫会(死語)状態 冒頭は「スター・ウォーズ」や「未知との遭遇」の雰囲気で勇壮なのだが なにやらロイス・レーンへの思慕などにロマンティックなもう一つの男の憂いに話がそれ 9・11以降にヒーローは対応できない 確実な悪はどこにいるのだろうか
不気味な終末論的ヴィジョンはあっさりと回避されるのだが 奇妙なシネマ ここにも二重性が 地球とクリプトン ケントとスーパーマン 二人の父(父と息子の物語) そしてブランドン・ラウスとクリストファー・リーヴ ほとんど別に進行するような二つの話 分裂気味でバットマンの悪役キャラの悪を倒すような集中性にどうも欠けてしまう アメリカ映画はスパイダーマンがそうであるように新たなヒーロー像を模索する段階に入っている
話を変えてスーパーマンと来れば 空を飛ぶわけで 人類のこの空を飛ぶ夢こそがもう一つのスーパーマンの人気の秘密 しかしこれが俺には子供の頃から不満なのだ 空飛びに関してはマンガてかアニメのスーパーマンとマイティーマウスにつきる 変幻自在にその空でのアクション 空中アクションが楽しいのに 実写では垂直と水平の特殊撮影の限界にそった律儀な運動しかありゃしない この最新の技術の「リターンズ」でさえがそう ロイスとの空中デートはロマンティックでとてもいいのだが 実写スーパーマンははなはだ不自由に空を飛ぶ男なのだ でも最近考えが変わったの アニメはそれは自由に画面をオールオーヴァーに制御できるもの 最近のその完璧さは息苦しさをも感じるわけで その点 無声映画が映画表現のレベルを上げたように この退屈で不自由な空飛ぶ人の描写は 今現在の映画表現の臨界点のレベルでのシンプルな美点と思ったほうがいいのではないかと いつのまにかえらい長くぐたぐたしたレヴューになってしまったので この辺でお仕舞い
そう、スーパーマンというのは、見かけほど単純なヒーローではないんじゃないか。僕が中高生当時に公開された笑えないギャグが溢れる前シリーズ4作だって、どこか重苦しい感じがして、いつも違和感が残った。
原作のコミックはどうか知らないのだけれど、スーパーマンであることは常にマイナスとして描かれているような気がする。クラーク・ケントはたいていの場合、スーパーマンであること、その孤独に悩んでいる。あんまり孤独なものだから、この作品の物語上の前作にあたる『2161 冒険篇』で、彼はロイスに正体を告白し、かつ普通の人間になることを選んだのだった。
でも、他のアメコミ・ヒーローと違って、彼は世界の多くの人々から待望されている。「来て!」と願われたら、彼は行かなくてはいけないのである。だから、「コンビニ強盗を捕まえている暇があったらイラクに行け」というのはとんでもない思い違いなのだ。彼は呼ばれれば行くので、イラクからは呼ばれていないだけである。
望まれれば駆けつける、というのは自分には選択肢はないということだ。それでも本音ではロイスを優先して助けたい。そんなスーパーマンが悩まない日があるだろうか。
実はきっと彼は、いつもスーパーマンをやめたいと思っている。クリプトナイトは、そういう彼のために存在している公式の弱点である。これは作劇上も、スーパーマンの色気を出すためにも、この物語の本質から言っても、なくてはならないものだ。
本作を見よ、クリプトナイトによって力を失ったスーパーマンを、ロイスとリチャードの驚くべき「超人」的な活躍が救う。本当にスーパーなのは、どっちだろう? 人々の願いがスーパーマンに力を与えるように、スーパーマンの苦境は人々に思いがけない力を与える。
何と幸福な物語だろう。
スーパーマンの物語はいつも、人智を超えた存在が、人間の力で自分は孤独でないことを知る、幸福な物語なのである。以上、ただの妄想みたいで、85点。
再会したロイスと飛ぶとき、ロイスが自然と靴を脱ぐあたり、ブライアン・シンガーらしい繊細な演出で素晴らしい。911めいた話は、まあ、観客へのサーヴィスでしょう。
今年もあと一ヶ月になりましたね・・・、振り返ると今年も洋画ファンには辛い一年でした。相も変わらずリメイクか続編の「嵐」、本当に9.11以降のハリウッドは動脈硬化でも起こしたのか思うほどネタ不足が深刻です。いや「面白ければいいんだよ」的なご意見はご尤も。しかし目先は良いが、それが長く栄え無いのは歴史が証明してますからね・・・。しかしリメイクが良い場合も有ります、そう!本作こそ「作るべくして作られたリメイク」なのです!。特にこの論法が通用するのは1978年の前作(レビューも見てね)をリアル・タイムで体験した方なら尚更、私も父に連れられて観に行きました。冒頭のタイトルが「ビューん」と後ろから(と当時は思った)出てくるシーンで大興奮したものです。しかし次の「冒険編」はまだしも、後の2作がグダグダで晩節を汚してシリーズは終了。いやそれだけなら良かったが、Christopher Reeveが懸命のリハビリの甲斐なく亡くなった事で、本シリーズは永遠にクローズかと誰もが思った。しかし、Warnerはあろう事か続編を企画。しかもバットマンvsスーパーマンなんて映画を作ろうとしたのだから、バカとしか思えない。幸いこの企画は長く凍結されたが、お隣の20世紀フォックスが「X-MEN」をヒットさせ更に「エイリアンvsプレデター」を製作し、以前の企画が出せなくなったWarnerは正統な続編で勝負する事を決意。結果としてこの判断がX-MEN「THE LAST STAND」の監督を降板してまで本作を監督したBryan Singerを呼び寄せる事になった。アメリカ人にとって、やはりスーパーマンは別格なのだと激しく思ったものだ。それは本作を見て、スーパーマンに対するBryan Singerの愛情が並々ならぬものだと感じられる事でも分る。しかしスーパーマンが好きだからという単純な話ではなく、本作を通して監督は「今の時代の正義とは何か?」を問う意味でも本作が必要だったのだ。9.11以降の米国はイラクの現状を「内戦」とも言えないほど報道に対する締め付けが厳しく閉塞感は高まるばかりだ。イラクへ出兵してる人達は貧困層と複雑にリンクしており、そう言った現実に希望が持てない「いま」だからこそ「作るべき作品」だったと思う。監督はそれが「X-MEN」では描けず、本作なら堂々と松坂並みの直球勝負で描けるから引き受けたのだ。もちろん1978年当時とは価値観も違い、今の時代に反映させる脚本は想像以上に困難だろう。しかし冒頭の旅客機救出劇でも分るとおり、小細工無しで「あの事件」を描いて見せる辺りに、本作の意気込みの本気度が感じられる。やはり時間と予算を掛ける時にはしっかり掛けるWarnerらしい映画だと思う(前言を撤回しべた褒め)。私なんて冒頭のオープニング・タイトルで「うるうる」しちゃったが、リアル・タイムで見た方なら感涙モノ!。このタイトル一つとっても現代のC.G技術を用いて魅力有る視覚効果を見せてくれるだけでも本作は「作るべき作品」だと思う。冷静に見れば旧来のファンなら分る点を一切説明しない為、初めて本作を見た方は「?」と思うシーンも多分に有るだろう。主人公の設定や生い立ちも一切説明無し、父親なんて映画史上珍しいアーカイヴ映像による出演なのだから、ある意味潔い。新しいファンの方には申し訳ないが「1」と「2」を見てから本作をご覧になる事をお薦めしたい。チョッと間尺が長いかなぁーと思うが、それだけ気合が入っていたと思うと嬉しくなる。折角出てくれたKevin Spaceyのキャラ設定も微妙だが、いいって事よ(笑)。お子さんと安心して楽しめる本作、発売時期(22日)と合わせてXmasプレゼントにも最適ですよ。
。それにしても、よく見つけたなぁ・・・このBrandon Routh。典型的なアメリカ人、しかも南部の雰囲気が残る彼は見た目は完璧だ、今回はチト演技が硬かったが次は頑張ってほしいゾ。いゃぁーこれなら天国のChristopher Reeveも許してくれるだろう・・・、いや最後まで好青年だった彼の事だ、自分の事の様に喜んでくれてるかもしれない・・・(涙)。