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特攻隊の生き残りとして復員してきた飛鳥拳は、目的を失い、空手の腕にまかせてグレン隊の用心棒を勤めていた。暴力に明け暮れる毎日。だが、拳は、剣豪・宮本武蔵の生涯をつづった吉川英治の小説と出会い、自分の生きる道を見つけた。武蔵が剣に生きたように、自分も拳法に生きようと考えたのだ。山にこもり、厳しい修行を積んだ拳は、空手大会に出場。寸止めルールによって牙を失った空手界に、怒りを爆発させる。
戦後の混乱のさなか、特攻隊の生き残り、飛鳥拳に残されていたものは空手だけだった。いつしか飛鳥はその腕をたのまれて、暴力団同士の争いに巻き込まれていく。
暴力団血桜会の幹部が復讐を誓って命を狙う。しかし飛鳥拳は焼け野が原の混乱の中でますます悪の道にのめりこんでいく。そして、ついに飛鳥めがけてマシンガンが火をふく。
空手バカに徹することを決意した飛鳥拳は、奥州清澄山にこもり、想像を絶する過酷な修練にはげんでいた。そんなある日、飛鳥のもとに一人の少年が助けを求めてきた。少年とその母はボルネオの虎という恐ろしい町の顔役に乱暴され、仕事を取り上げられたのだ。
月光輝く山中に裂帛の気合が突き刺さる。驚異の自然石割に挑戦した飛鳥拳の血みどろの戦いが続く。山を下りたた飛鳥の前に空手幾千切りの技を使う謎の猟師が立ちはだかる。空手に命をかけて対決した二人の男。若き飛鳥拳と老いた謎の拳士の勝負の行方は?その時、一人の少女の瞳に悲しみの涙が光った。
はたして人間の拳で瓦十七枚を割ることが出来るのか。全日本空手選手権大会に出場した飛鳥拳は、全国の競合と次々と対戦していく。一方優勝候補の南波九段は華麗な技で勝ち進む。遂に優勝をかけて二人は激突する。飛鳥の野獣性が牙をむく!
全日本空手選手権大会に優勝した飛鳥拳に、ケンカ空手、野獣空手との非難が集中した。その中でただ一人、飛鳥空手を本当の空手だと理解した高校生、有明省吾がいた。有明は、飛鳥空手をけなす空手部の先輩達と拳をかまえて対決する。
空手を空手ダンスのようにしてはならない。飛鳥拳の空手への情熱はついに防具を着けた試合の実行となった。だが、実力の差はおおうべくも無い。拳は日ごと強者の孤独をかみしめるばかり。その孤独は、拳のただ一人に理解者、有明少年の情熱をもってしても、拳を慰めることは出来なかった。
飛鳥拳は超人追求の第一歩として、牛相撲の横綱、雷電号と命をかけて対決した。砂煙を上げて突進する雷電号。拳の必殺の正拳が雷電号の眉間に炸裂する。だが、同時に雷電号の角が、拳のわき腹に突き刺さる。
猛牛との対戦を勝利のうちに終えたあと、飛鳥拳の謎のような行動が開始された。拳は一人、柔道場の門をくぐり、門弟達にただ無様に投げられ続ける。そしてある日、鬼殺しの異名を持つ柔道家、武林が空手対柔道の真剣勝負を拳に迫った。
特攻隊員でありながら生き残ってしまった飛鳥拳は、敗戦の混乱の中、自らの生きる道を見失っていた。だが、ある日飛鳥は、アメリカ兵に暴行されていた柿売りの親子を助けたことで、幼い頃から修練を重ねた、空手に生きることを決意する。だが、復讐に燃えるアメリカ兵の操るジープが飛鳥の目前に迫っていた!