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あまりに可哀想で読むのを止められないベストセラー完全映画化ボードレール家のヴァイオレット、クラウス、サニーの三姉弟妹は裕福な両親の元、何不自由なく暮らしていた。長女ヴァイオレットは発明の天才。長男クラウスは読んだ本をすべて暗記している。末っ子サニーは噛むのが得意で、どんなものも噛み付いたら離さない女の子。彼らの不幸は自宅が火事で全焼し、両親を亡くしたことから始まった。身寄りのない三人は、遠縁の親戚・オラフ伯爵に引き取られるが、伯爵は欲張りな悪人で、三人に残された巨額な遺産を横取りしようと画策していた。伯爵が次々としかける災厄を、三姉弟妹は知恵と勇気ではねのけていくが…。果たして、ボードレール三姉弟妹に幸せな日々は訪れるのか?悪者・伯爵役にジム・キャリー、神経症的なジョゼフィーンおばさん役にメリル・ストリープ、作者レモニー・スニケットの声をジュード・ロウなど世にも豪華な顔ぶれとアカデミー賞スタッフが独特の世界観で贈る本格エンタテインメント!
映画自体は、映像美的にも、話の作り方も一級品だと思います。
それをぶち壊しているのが、ジム・キャリー。
嫌いな役者じゃないのですが、この役には、合っていません。
お決まりのポーズやせりふがワン・パターンで、この人の限界を露呈してしまっています。
仮に、ジョニー・デップあるいは、スティーヴ・ブシェミが演じていたら、どうだったでしょう。
おそらく、もっと評価の高い映画になっていたと思います。
ハリウド作品ながら全体のトーンがヨーロッパ調なので、もっと格調高い配役にすべき。
特典映像を観ると、監督はジム・キャリーに感謝しているようだが、本当の気持ちかなあ。本当だったら、監督にも問題あり。
では、ティム・バートンが監督していたら?
と、たらればが後から出てくる映画でした。
ハリーポッターの影に隠れてあまり知られていませんが、原作はかなり人気のある児童向け小説だそうです。私は3まで読みましたが、けっこうはまってしまいました。
ハリーポッターがおじさん宅で虐げられていたのと同様に、この映画の三人のきょうだいもとことん不幸。火事で両親を失った上、莫大な遺産を狙うオラクル伯爵にこれでもかといわんばかりのひどい目にあわされる。しかし、ハリーと違って、彼らは魔法の力を与えられるわけではなく、自分たちの知恵と勇気で苦難を乗り切っていこうとするところがおもしろい。
原作を手堅くまとめたなという感じですが、末っ子のサニーにはもっと活躍してほしかったな。
ジム・キャリー、こういう癖のある役はうまいんだけど、だんだん嫌味になってくるのも事実。
特筆すべきは凝りに凝ったセットの数々。そしてエンドロールの美しい影絵風のアニメーションがとてもよかった。
アカデミーのメーキャップ賞を取っただけはある、すご~い変装ぶり。もう、クサイ位な、のりのり感で、ちょっと途中から、うんざりしてしまった。が、さすがに、上手いんですよね。かなりアドリブ的台詞も多く、喋らせたら、1日中盛り上がるんでしょうね?
さて、CG映像、発明のアイデア、あの手この手の知恵の大バトルの連続でした。もう、サニーちゃんのすごさに脱帽。ほんに、もっと、もっと活躍場面を見たかったな~~と。上の二人の姉弟は、何故か、顔が無表情で、インパクト薄め。残念な印象を受けた。これが、やっぱり、ハリー・ポッターとの大きな違いではないかな?
かなり、脇に贅沢な配役を。な~んと、ジュード・ロウの素敵な出演ぶり?でしょうか。
エンドロールの影絵が、私には一番好きなシーンとなりました。
正直、そこそこ楽しめたかな~~~と。原作を読んでみようかな。