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あの一匹狼のヒーロー、スネーク・プリスケンが復活!大地震のために廃虚となった2013年のロス。大統領の娘を使ってテロ集団のリーダー、クエボが国家機密を手に入れた。立ち向かうスネークに勝算はあるのか…?名作『ニューヨーク1997』待望の続編として話題を集めた、近未来SFバイオレンス・アクション超大作!!
ニューヨーク1997のおもしろさには程遠いものの、スネークが帰ってきたことで大満足。カーペンターのアウトローでは「ナポレオン」「砂漠」といろいろいますが、スネークが1番。NY,LAときたら次はどこだろう?カーペンターが生きてるうちに3作目を。
例のテーマ曲が流れるとスケール感あふれる導入部。
SFXによるスペクタクルシーンでLAは壊滅する、そしてスネーク登場
カート・ラッセルにはやっぱりこの役が似合いすぎている。
脇役のキャラクターたちも見事、スティーヴ・ブシェミ、伝説のサーファー にあのピーター・フォンダ、恐怖の外科医に我らがブルース・キャンベル、そしてパムグリア、制作費が50,000,000ドルとあってカーペンター映画とは思えないほどお金がかかっています。原作とは比べ物にならないほどの大きなスケールで物語が展開。そもそもこの映画の企画は1986年に始まったそうです。しかし驚いたことに、この映画は実にわかりやすい映画になっていることだ、アクションシーンやSF Xによる見せ場を多用して今までのカーペンター映画とは一味違っている。カーペンター映画は多くの観客に多くのことを想像させてくることで成り立ってきた、それが理解力不足の観客たちからは不評をかってきたのも事実だ。彼らは自分たちの想像力のなさに気づきカーペンター映画をつまらないダサイとか言ったレッテルを貼ってきたのだ。
しかし今回は違うアクションシーンの連続で見せ場を作り出す、カーペンターはもしかすると我々俺から大衆に最後のチャンスを与えているのもしれない。これは今回だけのことであろうか?
そしてラストのかっこよさには、男なら思わずやったと感激せざるを得ないカタルシスが待っている。
カーペンターはインタビューで語っている、
これはニューヨーク1997の続編ではなくリメイクだと。
彼は常に原点にいる!
そうなのである。面白いのである。
。『デス・プルーフ』のカート・ラッセルがなぜ素晴らしいかというと、ほんとうはラッセルが、カーペンターの世界を背負っているからだと思う。ヒーローはまさしくヒーローであり、バスケットボールも超人的にうまいし、ロスのディズニーランドの廃墟の上を軽やかに飛び回るし、いざとなれば地球の破壊も辞さない(!)。
90年代も後半になって、米ソ対立は過去の話になり、テクノロジーで偽装したトム・クランシーあたりが大きな顔をしていた頃に登場して僕を驚かせた反時代的なSFアクションである。デジャビュ溢れる物語やチープな特撮などB級テイストを偏愛するのではない。ここには映画が幸福であった時代の空気が、ことにアメリカ映画そのものである西部劇の空気が、ものの見事に流れている。そう、僕にとってのカーペンター映画とは、ザ・アメリカ映画なのだ。
新奇な(つもりの)敵とCGや細切れ編集を駆使した「アクション映画」を観ていると、カーペンターがこのような反時代的なアメリカ映画をやすやすと作ってしまう、その身軽さに感動しそうだ。カーペンターがいれば映画は死なないかもしれないと誰かが言っていたような気がするけれど、同感。ちょっと甘いけど、新作が待たれる65点。