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宇宙探査船イベント・ホライゾン号の救出に向かった乗組員が遭遇したものは…?宇宙にある未知の恐怖を描くSFパニック・ホラーの超大作。
舞台は宇宙になっていますが、基本は幽霊船の物語です。そしてどちらかと言うと「トンデモ」映画なのですが、なんだかビジュアルや雰囲気でそれなりに楽しめてしまうちょっと風変わりな作品だと思います。宇宙と言う海原で忽然と消えた船のお話なので、どことは無しにラブクラフトの世界を彷彿とさせる内容になっています。なんだか最近ラブクラフト絡みの作品を見る(話す)機会が多いような気がしますが、これもシンクロニシティの一種でしょうか。
カプセルに入ったクルーたちの描写がなんだかとっても怖い、そのビジュアルだけでも楽しめますので、SFのサイエンス部分をあまり重視しない方でホラーとSFが好きな方は一度トライしてみても良いのでは無いでしょうか。・・・とあまり力なく薦めてみる(笑)
ストレートに素直に楽しめたSF(ホラー?)でした。
そんな風に楽しめた作品自体久しぶりでしょうか。
この頃、脇道や裏読み、騙しあい、あっと驚き驚かされて…
みたいな作品多かったのでなおのこと。
ですから途中何度か、そろそろ現れるぞ異物に悪魔、
冥王星だけど実は月の裏の実験室?、
それともここは誰かの記憶の中…いろいろ裏読みスタンバイ。
勝手に面白さ倍増して楽しめました。
ストリーもですが、セットも何だか懐かしいところが多くて、
博士の崩れ方も地味にグロくて、
内側にとりついて掻き乱す、
実態のない無機質な感情のみ、
いるのに見えない、いそうでいない…そうそうこれ。
幽霊船の原点。
ラストはですから、祈るように『どんでん返るな返るな』と観ていました。
船長ミラーは切り離され爆破されたあちらで名誉の死…のまま、
どうかそのまま…『出てくるな出てくるな』。
72日後、無事に救出艇に発見され、
ドッキング?!最初のシーンと同じ…
気持ちスタークと同じパニック(笑)
クレジットの
「end 」ほっとしました。
初心に戻れるSFホラーです。
米国でも日本でも特定ファンに愛されてるSFホラーの異色作。ハリウッドでSF映画と言えば20世紀FOXが断トツで有名だが、この作品を作ったのはParamount(因みにオープニングはマッキンリー山脈で星は歴代の専属スターの数、含むTom Cruise!)。この映画をメジャースタジオが手掛けた事も今考えれば特筆に価する。だって「地獄から還って来た宇宙船」なんて設定、誰がOK出すのだろうと思うよ普通。聞けば元々の脚本は名作「惑星ソラリス」をベースにした宇宙の精神世界を描いたモノだったが(冒頭のシーンに面影が垣間見れる)、監督のPaul W.S. Andersonがマッドサイエンティストな要素を加味して演出した事でスタジオ激昂!、編集による手直しでは収拾が着かなくなりホラー要素を加味し追加撮影して完成させた、非常ぉーに紆余曲折の有った作品だ。なので脚本が錯綜し「SFの闇鍋」とも評されるが、確かに「ヘルレイザー」や「スフィア」に似てると言えば似てる。その身から出た錆とも言える監督の改変は見る側にも混乱振りが伝わってくるが、自分の演出手法に筋を通す姿勢が後に認められて「バイオ・ハザード」の監督に推挙されるのだから人生は分らない。主演のSam Neillは私の好きな俳優だが(因みに奥さんは日本の人)この手のジャンルが得意なのかと聞きたくなる程のハマリ役。共演のLaurence Fishburne(昔はLarryと名乗ってた)はParamountの契約を消化する為に出たフシが有るが、意外と頑張ってると思う。この2人の熱演のお陰で監督が表現したかった、宇宙での密室劇による恐怖感が見事に描かれてる(本来のテーマからは脱線してるが)。そしてここまで真面目に宇宙と言う空間を借りて「地獄」を描いてる作品も珍しい。SFでクリーチャーに頼らず恐怖を演出するのは中々難しいと思うが、そんな絶妙なテイストが見る側にも何か響くのだと思う。本作は劇場では散々で監督も干されたが後にビデオでカルト化して今に至る。私は本作をあの「エイリアン」と同列に評価する人を多数知ってるが、正統なSFとしてもっと評価されて良いなと思う。
。本作は続編が作り易いエンディングだか、頼むから作らないで欲しい作品の一つ(含むブレード・ランナー)。