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ニックとティムは、同じ職場で働き、家も近所の親友同士。ある日、空想家のニックがペットのフンを消すスプレーを発明、商品は飛ぶように売れ、瞬く間に大富豪になる。隣人の成功に嫉妬したティムは、バーで会った男の誘いに乗りニックの家庭を壊そうと画策するが・・・。
ベン・スティラー&ジャック・ブラックなので、おもしろくないわけはないのですが。それにテーマが意外と深い。親友同士の片方が犬のフン消しスプレーで一躍大金持ちになってしまったに、たった2000ドルの出資を断ったために大金持ちになりそこねた男の嫉妬と屈折した思い。親友の大成功をそばで見ていなければならないのって、辛いですよね。レイチェル・ワイズのきれぶりも笑えました。
ベン・スティラーとジャック・ブラックが出演していて、面白くないわけないじゃん! と思って借りたこちら。
なんとなんと、もっとめっけもんだったのが、クリストファー・ウォーケン!
もうびっくりびっくりびっくりでした(笑)。
うだつのあがらないベン・スティラー演じるティム。
そして、一攫千金を実現したジャック・ブラック演じるニック。
この2人は、もうちょっとはじけてくれてもいいんじゃないかなぁ…なんて思って観てたんですが…。
そんな消化不良な気持ちも、地球の裏側ぐらいまで吹っ飛ばしてくれたのがクリストファー・ウォーケン!
もう、この人はほんまにやりすぎ(!?)です!
どこかがちょっとキレた(?)男・J-manを演じる彼。
ここまでアホに徹するか…と唖然としてしまうほどの存在感でした。
まあ、唖然としながらも大爆笑必至なんですけれどね(笑。矛盾してるけれど、この気持ち、彼のファンなら分かるはず)。
なんと「バ~ルデリ~~~、バ~ルデラ~~~♪」と美しい歌声も披露しちゃってくれます。
ああ…クリストファー・ウォーケンのことだけでアツく語ってしまいましたが、
映画のストーリーとしては、観ていて自分もティムに感情移入しちゃいます。
ハラハラしたり、ちょっと嫉妬を感じたり。
でも、も一つ“ツボ”が足りなかったかなぁ…と。
コメディなんだけれど、単純にギャハハと笑えないところもあったりして、微妙にまったりしてしまったり…。
コメディでも感動はもちろんあって当然なんだけれど、少し不完全燃焼な気がしました。
それは、上記にも書いたとおり、ベンとジャックのはじけっぷりが今ひとつだったことにも原因があるかとは思いますが…。
でもでもでもでもでも!
クリストファー・ウォーケンの御姿を拝むだけでも一見の価値アリ! 保障します!
あと、『隣のリッチマン』という邦題、結構好きなんだけれど、
実は“向かいのリッチマン”です(笑)。
ベン・スティラーとジャック・ブラック。
。このキャスティングだから、大爆笑物かと思ったら、あにはからんや・・・ほとんど笑えません。わはははっと笑える部分はほとんど無く、ニヤリと言う感じですね。斜に構えたコメディーを目指したのかもしれませんが、二人ともあんまり笑った顔を見せないので、こちらも笑えないのです。
ベンとジャックは、もともとが笑いの質が違うので、単にカップリングするとかみ合わないと言うか、打ち消しあっちゃうんでしょうね。
二人とも芸達者で演技力は疑いようもありません。もともと評価されていなかったニックの大成功を妬むティムの葛藤や、それを気づきもせずせず、変わらぬ友情を貫こうとするニックの能天気ぶり。そして、そんな風に接してくるニックを見るにつけ、自分の嫌らしさに自己嫌悪にさいなまれる感情など、見事なものです。
儲けることが「悪」ではないのですが、ここで表現されるアメリカ的な成功が、日本人にはちょっと後ろめたいと言うかなじまないんですよね。日本では、そこまでの貧富の差がないし、ちょっと前のIT長者なんかに対しても、
「あんなもの、長続きしないよ」
なんて、妬みに関しては日本人のほうが陰湿でしょう。たぶん、アメリカでは誰かが大発明をして、大金持ちになっても、
「彼は、そういう仕事を成し遂げたのだから当然だ」
と考える人のほうが多いんでしょう。
大金持ちになっても、親友のことを同じように考える度量の大きさをジャック・ブラックが好演しており、ちょっとほろっとしたりするんですけど・・・・でもでも!私たちが求めているジャックは、こんなジャックじゃな~い(笑)
二人とも弾けてないんですよ。一番弾けてたのはクリストファー・ウォーケンかなあ・・・
あと美しいレイチェル・ワイズのキレっぷりかな?
やっぱり「スクール・オブ・ロック」のほうが好きだなあ・・・。
この二人にさらにロバート・ダウニーJrがからんだ「トロピック・サンダー 地上最低の作戦」が、なんだか評価が高いですけど、3人が絡んでケミストリーが起きたのかなあ?
んで、この邦題・・・相も変わらずなんですけど、「隣のヒットマン」にかけたんですかね?ブルース・ウィリスのファンが、
「ブルースのパロディ?」
と思ってレンタルしたら、怒るんじゃないでしょうかね・・・。