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「トランスフォーマー」のシャイア・ラブーフ主演で放つ全米大ヒットのサスペンス・スリラー。自宅軟禁中に、ほんの暇つぶしで近所の覗き見を始めた主人公が、奇怪な光景を目撃したことから事件に巻き込まれていくさまをスリリングに描く。父親を交通事故で亡くして以来、自暴自棄になっていたケールは学校で教師を殴る事件を起こしてしまう。そして裁判所から3ヶ月間の自宅軟禁処分を言い渡され、行動範囲の半径30メートルを越えると警察へ通報される監視システムを足首に取り付けられる羽目に。こうして暇を持て余していたケールは、ある時ふと近所の覗き見を始め、徐々にエスカレートしていく…。
どっかで観たような映画
いわゆる“覗き”なんだから
もっと工夫を凝らしてほしかった
観てる人にまで覗きをさせたがらせるような
どきどき感が無いね
キャスティングさえ良かったら面白みや興味が沸いたかも
でも、主人公のように暇なら是非一度はご覧あれ
全米で大ヒットしたサスペンススリラーらしいですね。
ラブストーリー、サスペンス、ホラーの3要素が混じっていて、ハラハラする展開が良かったです。
覗きに嵌まった高校生が隣人の恐るべき秘密を知り、事件に巻き込まれていく様子は、ヒッチコックの「裏窓」を彷彿とさせますが、「裏窓」は、骨折により、ギブスが主人公を足かせにしていますが、今作は、教師を殴ったために、GPSセンサーを付けられ、自由を束縛されている辺りの設定は、いかにも現代的ですね。
この作品の上手いところは、行動半径が30メートルという主人公の制約、この制約が後半になって、意味を持つようになるのですが、最後にはあまり役にたたなかったなんて、ユーモアも笑ってしまいます。
「裏窓」のヒロインは、絶世の美女グレイス・ケリーですが、今作のヒロイン、アシュリーもなかなか可愛い。
青春ラブストーリーや、親子愛、緊迫したアクションシーンも盛り込まれ、アイテムも、携帯電話や、iPod、You Tubeなどを駆使し、斬新な仕掛けです。
シャイア・ラブーフは、本作で、オタク系高校生を演じたのがきっかけで、「トランスフォーマー」に大抜擢されたようなので、今作の方が先なんですね。
他人の生活や心理をのぞいてみたいというのは多かれ少なかれ万人が共通して持っているものなのでしょう。しかし他人のプライバシーを侵してはいけないという暗黙のルールがあるため、理性で欲求を抑える。それを抑えられないと犯罪になるわけです。しかし人はその代替として週刊誌やテレビのゴシップを求めたりするのでしょう。新聞やテレビのニュースだって、映画を観るのもこの心理の延長線上にあると言えるかも知れません。
この心理を題材にした映画の有名な作品がヒッチコックの「裏窓」です。私もこの作品を観て「裏窓」を思い浮かべましたが、たしかに似たような部分もありますが、覗き+サスペンスと言う事の共通点があれば、ある程度似てくる部分があるのは当然と言うくらいの類似でしょうか。「裏窓」では主人公の行動を制約してサスペンスを盛り上げているのが足の怪我ですが、今回はGPSを使った行動範囲制約という足のバンド。だから主人公は元気でしかも高校生だからエネルギーを持て余している。そのエネルギーのはけ口として覗き見に走るし、いざ事が起こったときに家から出ることが出来ないというジレンマに陥る。しかもこの足のバンドは主人公の足かせであると同時に武器でもあるという大変重要なアイテムとなっています。実におもしろいアイテムがあったものです。
そのほかにも現代的設定が盛りだくさん。50年後にこの映画を観る人は「この頃は隣人同士の付き合いが希薄になった世相だとか」「ビデオカメラにテープ?」などと「この映画を理解するには当時の風俗を知っていた方が楽しめる」なんて会話が交わされるんでしょうか。
さくひんとしてはとてもライト感覚のサスペンスでエンターテインメントに徹しています。この狙いが成功しているんではないでしょうか。本格サスペンスを狙いとしてればどうしても過去の同じようなシチュエーションのサスペンスと勝負する事になり、ハードルが高くなっています。それを避けて青春ラブロマンスをベースにしたサスペンスをつくったことで幅広い観客層から指示される作品に仕上がったのでしょう。
冒頭のシークエンスの父と子の会話などがなんら伏線として用いられていないのは勿体無いような気もします。父が作家、父と子の関係が後々重要になってくるのかなと思っていたので、ちょっと拍子抜け。もしかするとそうしたミスリードが狙いなのかも知れませんね。しかし冒頭のシーンが無いといかにも低予算映画という感じが拭えないので、商業的な目的の為に作られた設定なのかとも思います。言ってしまえば父の葬式のシーンから物語が始まっても物語的には全く問題ありません。むしろ本格的なサスペンスを目指すのであれば、父の死の原因を隠しておくほうがミステリアスでしょう。ですから最初のシークエンスの段階でこの映画はエンターテインメントを目指していますよ。という宣言をしているのだとも受け取れます。
本格的にサスペンスとしては物足りないですが、気楽に楽しむには最適でかなり良質な映画だと思います。