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ライアン・オニールがエリック・シーガル原作による「ある愛の詩」の続編で、オリバー・バレットとして戻ってくる。キャンディス・バーゲン(マーフィー・ブラウン)は最近離婚をしたキャリア・ウーマンでエレガントでかつ魅力的なマーシー・ボンウィットを演じる。裕福な家庭に育ったことや、過去に愛する者との別れをけいけんしているなど、似たような境遇にある2人は次第に惹かれあう。マーシーとの関係を通して、オリバーは人生ともう一つの愛の可能性を見出していく。
前作が a love storyで
今度はOliver's Story.
題名通り、オリバーのお話です。
僕は好きだったなあ。
へこみ切っている主人公のオリバーが
もう一度人生を始めようと決心するまでの物語。
前作ラストで決定的にダメになった父親との関係を
修復する事になります。
また、ブルジョアの人生の流れも出て来るし、
やっぱり前作の嫁さんが庶民の代表で、
禁じられた恋であることを
今回ははっきり言っちゃいます。
僕は人間が変わっていく映画って好きだし、
結局はどんな話も人間が人間である事に尽きると思っているので、
こう言うのも好きです。
興味がない人は全然ダメかもね。
当時の香港でのロケがあります。
香港なのに看板で目立つのは東芝やソニー、サンヨーなどの
日本の企業ばかり。時代を感じます。
パンナムも出て来るし。
それは楽しい。「香港へようこそ」とか書いてある空港も。
( ネタばれあり )
1970年のメガヒット作『 ある愛の詩 』の続編。
原題は「 Oliver ‘s Story ( オリバーの物語 ) 」
本作はジェニーの死から一年半後、妻の死の痛みを引きずっていたオリバー( ライアン・オニール )が新たな女性と出会い、父との和解し、新たな仕事に人生の意味を再発見する物語。
・・・なのですが、評価も興行成績も前作と比べものにならないほど低くて、今やまったく知られていないのはたしかにそのとおり。
評判が芳しくない理由はわかります。
前作は古典的ロマンスの感動作で完結している。 その続きなど「 蛇足 」で「 二番煎じ 」「 柳の下のどじょう狙い 」なのは明らか。
前作から8年後の作品で、ライアン・オニールは37歳になっているし、その間ウォーター・ゲート事件があり、ベトナム戦争は終わって、アメリカの世相は大きく変わって前作のころとは全然ちがう。
そしてネタバレだが書いてしまうと、新しい女性とは恋にはなるが、生き方、考え方が違って破局してしまうのです。
純愛の伝説の続きを見たい人には「 オリバーの物語 」は今ひとつに思えるでしょう。
ただ、相手の女性マーシー( キャンディス・バーゲン )からの視点に変えると、作品の趣きは全然変わってきます。
当時、映画評論家の小藤田千栄子さんが書いているように「 ヒロインのキャラクターにご注目 」で、マーシーは仕事人間の自立した、ものごとをはっきり言う女性。
演じるキャンディス・バーゲンはほんとに美しくカッコイイのです。
オリバーのことを愛しているものの、自分とは考え方が違う男。
「こんな男とはやってられない」とばかり別れるのですが、おそらく現代の女性はオリバーの彼女へのマウントの取り方にツッコミながら、ジェニーよりマーシーに共感するのではないでしょうか。
ぜひ感想を聞かせてほしいものです。( でも男としては恐ろしいですが )
ちなみにマーシーが働くボンウィット・テラーは当時実在した1895年創業の高級デパートで『 ロッキー2161 』などにも登場しますが1990年倒産。 アパレル・ブランドとして存続を模索しましたが、うまくいかず現在はなくなってしまいました。
監督は「 ジェーン・ピットマン/ ある黒人の生涯 」「 マンザナールよさらば 」『 愛のファミリー 』( アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞)『 イウォーク・アドベンチャー 』などのジョン・コーティ。
オリバーの父は前作に続いてレイ・ミランドですが、ジェニーの父フィルは前作のジョン・マーリーに代わってエドワード・ビンスです。
みなきゃよかった~