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劇場版のシリーズ10作目にして、「新スター・トレック(TM)」シリーズの完結編。破壊寸前のエンタープライズ号が、最後の賭けに出るクライマックスの一大アクションが迫力満点!!シリーズをまったく見ていない人でも純粋に楽しめます。アドバンスト・コレクターズ・エディションになって映像特典も超満載!!
「スタートレック」というと、やっぱり「ミスター・スポック」とかの昔の方を思い出してしまいます。映画も「故郷への長い道」と「ジェネレーションズ」しか見ていません。ですが、最新作は映像は美しく、戦闘も豊富でとても楽しめました。他のレビューに書かれていますが、テレビや他の映画を見ていればもっと楽しめるのかもしれませんが、別に見ていて困りませんでした。宇宙大戦争なのでシンプルに楽しめました。本作がピカード艦長の完結編だというので、「ジェネレーションズ」のような展開に漠然とした期待を抱いていましたが、「え? これで完結ですか?」という感じのラストでした。これが何代目のエンタープライズ号だか知りませんが、テーマ曲にあわせて映し出されると、古くさいデザインでも格好良く感じてしまいます。今では食玩でスタートレックがでていますが、つい手を伸ばしそうです。
トレッキーというほどではないが、TOS時代からのファンではあるわけで、とても公正なレビューは無理。物語としては、ピカードとシンゾン、データとビフォー、二組の関係を中心にして進むわけだが、その中でスタートレックファンでない観客にも楽しめるスケールやアクションを、とちょっと無理をしすぎている気がしてしまう。「映画としてのスケール感に乏しい」と不評だった前作が実はかなり好きである自分としては、「そんなドンパチより、もっと『ドラマ』を見せてくれよと言いたい所。まー、しかし冒頭の自棄酒ウォーフとか(ジャッジアは死んじゃうし、エズリと付き合うわけにはいかなかったし、トロイまで...)、ウェスリーってばなぜか戻ってきてるし、ジェインウェイは提督だしと、ファンへのサービスも忘れてないのは嬉しいんだけど。
とりあえず、ST-XI が、いつの時代のお話になるのか、今からたのしみではあるけど。
このシリーズは一作ごとに美術やCGが向上し、続けて観ると映画のVFXの歴史としても概括可能なほど進歩していったと思うのだが、『叛乱』からはまさに板に付いたようになり今観てもさほど違和感を感じない仕上がりとなっている。これ以上のことをやろうとすると、『スター・ウォーズ』のエピソード2162だとかピーター・ジャクソンの諸作品のように人物以外は殆どがCGによるものになってしまうだろうから、ここら辺が良い落としどころなのだろう。こういった観点に立つのなら『叛乱』こそがスター・トレック・シリーズの頂点と言えるかもしれない。
。では現時点における最新作で、もしかしたらシリーズ最後の作品になってしまう『ネメシス』はどうなのだろう。誤解を恐れずに言えば、本作こそがシリーズの最高傑作かもしれない。そう思わせてくれるほど諸々の点において手応えを感じた作品だった。
メイキングで監督であるスチュアート・ベアードが語っているが、ベアード自身はトレッキーでは無かったらしい。それどころかこれまでの作品をろくに観たこともなく、監督を引き受けることが決まってから過去の作品を幾つかを初めて観たそうだ。だからこそ、本作は良きにつけ(熱烈なトレッキーにとっては)悪しきにつけ、それまでの因習を踏襲しておらず、そのことが作品そのものの面白さを引き立てているのだ。
従来と異なったスタンスとは言っても基本的な登場人物は一緒だし、舞台設定や物語の進行にも格段の変化はない。だからこそ、名称こそちょっと異なってはいるものの一連のスター・トレック・シリーズとして観てもさほどの違和感は感じない。だが、じっくりと腰を落ち着けてみると良い意味での違いをそこかしこに感じるのだ。
例えば、冒頭部分でピカード船長らがとある惑星の砂漠地帯でバギーカー(に似た探索車)を暴走族さながら乗り回すシークエンスがあるのだが、これがハイキーの露出を飛ばし気味の画面で作られていることを驚きと興奮を感じさせてしまった。粒子も粗く、色合いもセピア調にいじっているために画面の肌触りそのものが非常に印象的だったし、そこで繰り広げられているのは西部劇におけるインディアンからの追跡を模したカーチェイスなのだ。
以降ピカードのクローンであるシンゾンが登場する演劇的で大仰なシーンだとか、スター・トレックには似つかわしくないと感じられるほどの激しいアクション・シーンが数多く登場し、意図的にアクション映画として仕立てられていることがそこかしこから感じられる。また、そのアクション的なシーンにしても、ベアード監督が編集マン出身であることを痛感させられる絵柄とテンポを優先させた見世物感に満ちている。
ネクスト・ジェネレーション・シリーズの終幕を飾るためのシナリオ的な装飾も充分に施されており、トレッキーにはそれだけで感涙ものだと思うが、私のように映画作品だけを摘み食いしているものから観ればそうした「同窓会」的な要素よりも、見せる作品として創られた部分の方がずっと面白かったし、それが本作と他の作品とを隔てているものだと感じた。