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ドリューはシューズ会社に勤める有能なデザイナー。しかし、彼が手がけた新製品は大失敗に終わり、会社をクビに恋人からも見捨てられてしまう。さらに、失意の彼に追い討ちをかけたのは父親の死だった。葬儀のために故郷エリザベスタウンへ向かうドリューは飛行機の中で飛び切り陽気な客室乗務員クレアと出会う。久々に会うにぎやかな親類やクレアの優しさに触れ、一時とはいえ心の痛みから解放されるドリュー。父の葬儀は親族が心をひとつにした温かなムードの中で執り行われた。車で自宅へ帰るドリューににクレアは1枚の地図を渡す。それはドリューが自分を見つめ直す再生の旅へのロード・マップだった・・・。
現代物ってことですが、やっぱり彼は歴史物の方が似合うんじゃないかな。フツウっぽいところがいい、と言われればそれまでですが、ほんと、フツウの人でいまひとつオーラがない。
キルスティン・ダンストは表情やしぐさは可愛いですね。
でも、ちょっとストーリーや設定に違和感を覚えちゃう。
今どきの若い子ってこんななの?ってすっかりオバサン目線になっちゃって・・・。
で、武蔵野婦人さんのレビューを拝見して、納得。私は怖いとまでは思わなかったけれど、私の違和感の原因を見事に解き明かしてくれています。
ドリュー(O・ブルーム)は、シューズ会社での失敗で解雇されたのに、失望感があまり感じられなかったけれど、父親の故郷に帰ってからのは、色々な表情を見せてくれました。
ちょっと感じたのは、アメリカは土葬が主なので、私の知り合いで亡くなった方を日本に連れて帰るのが大変だったという話を聞いたことがあるので、火葬も一部では普通に行われているのですね。
ケンタッキーでのお葬式のお別れのシーン。
日本ではちょっとじめじめしてしまいますが、みんなで故人の思い出を語り合い楽しく過ごしている辺りは、なかなか素敵ですね。
そして美味しいところを、さらってしまったのは、ドリューの母(S・サランドン)。
夫への愛を語り、秘話を話始めると、今まで決して好意的ではなかった人たちからも、好感を感じられるように。
タップダンスも素敵です。
少ししか登場していないのに流石です。
まぁ軽く流しながら観るタイプの作品だと思うので、悩みの答えを探しているうちに、悩みが何であるか忘れてしまいそうですね。
地図を見ながら、車で旅をするところは良いですね。
すません、相変わらずのひねくれもんレビューなので、オーランド・ブルームやキルステン・ダンストが好きなヒトはここから以下は読まないでください。涙。
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のっけから、とってつけたような作りの浅い「失敗劇」。
つまりは、オーランド・ブルームを「人生の大失敗」で失意のどん底の青年という設定にして、ふるさとに返して、一人の女性に合わせて、再生させたかった、という映画なんだと思うのですが。
その「失意のどん底」の設定が、あまりにとってつけたようなお粗末なシナリオで。ありえないよー、一人のデザインの失敗で大会社が10億ドルの損害なんて。開始10分でいやーな予感がいっぱいになってしもた私なのですが。
その後のキルステン・ダンストの登場で、いやな予感はさらに不快感へ。こわいって、この子。
キルステンが、なぜオーランドにここまで惹かれたのかという説明がいまひとつ不足しているため、ただただ強引な女の子という登場の仕方。
らっこさんのレビューにもあるけど、これは「ストーカー」っていうんじゃないの???
えっと、この彼女を見て、みんなかわいい! キュート! って思うのかあ。じゃあ、私もこの手で男の子ひっかけてみようかなあ。こんな方法で接近してほしいって思ってるんかああ。
途中、父親の思い出を追いながら、家族が再生していくあたりも、よくある話。とりたてて工夫された脚本ではないのですが、唯一力を入れているキルステンとオーランドのやりとりが、後半、私にはホラーとしか思えなくなり。。。。。。えーん。ごめんなちゃい。
だってだってー。
行く先々で柱の影からするっと登場するキルステン。
顔半分でオーランドを追う視線が。。。。。。こわい。
さらに、最後の別れで手渡された「クレアの地図」ってば。
二人の出会いから、別れまでほんの2,3日。
その間に、一緒に朝まで過ごす日もあって寝不足状態が続いていたはずなのに、この地図、いつ作ったのー?
それも、こと細かに行く先々の指定が図解、写真入りで入り、音楽の選曲まで!!!! しかも、その地図のところどころには、行き先のヒントになるブツで顔半分を隠したクレアの写真がーー!!!
しかも、行き先に巧みに手紙が隠してあったりして。つまりは、このルートを彼女もたどっているってことなのよっ。
つきあって長い子ならまだわかるの。たぶん、2日ぐらいの間に、つきあいの浅い相手にこんなものを作って贈る。なんかすっごく無理がないですか。というか、尋常じゃないってば。このルートをたどりながら、たぶん徹夜で資料作成にいそしんだ彼女。想像しただけでこわーーーーーーい!!!
(って、誰も思わないのかなあ。私だけおかしいのかなあ。これ、完全にストーカーだと思うんだけど>恋愛中毒とかに出てくる子みたい)
そして、言われるがままに指示通りに動いていくオーランドもやばい~。
いたでしょ、若いころ、こうして自分の思い通りのルートでデートしたがるヒト。「一度下見に来た」とか言ったりして、ルートにあわせたカセット編集してたりして。
一見、相手のことを思ってと見えるこの「クレアの地図」行動、実は強烈な自己愛なんですよね。自己愛と相手への執着から生まれる、「あなたのための指示行動」。
そういうの、ぞわぞわっと私は気持ち悪かったんですけど、世の中的にはこういう女の子がかわいって言われるんであれば、気持ちを入れ替えて猛烈アタックでストーカーしちゃうぞ、もう。
すません。
キルステンも病的だけど、指示行動に従うオーランドもやばく、さらにはオーランドのお母さんもかなりやばい。ハートフルドラマのはずが、最後はホラーとしか見えなくなり、鑑賞終了。素直な方が見て楽しんでいただきたく。ほんと、いつもながらひねくれててすいませんです。はい。