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牧場の娘ファーンは子ブタにウィルバーという名前をつけ、自分の手で育てることにした。しかし「春に生まれた子ブタは雪を見ることが出来ない」運命だった。そんな言葉に怯えるウィルバーを母親のような愛情で励ましたのがクモのシャーロット。シャーロットは、命の尊さを人間に伝えるためにクモの巣に糸でメッセージを浮かび上がらせてみせた。やがて“奇跡のおくりもの”が・・・。
原作は『スチュアート・リトル』のE. B. ホワイトが1952年に著したロングセラーで,「生」と「死」を扱った心温まる童話です。物語はまさに絵本から飛び出てきた物語そのものでほのぼのとしたものです。細かい突込みを入れるのは野暮ってものでしょう。正直言うと大人だけで鑑賞するには少し物足りないような気もします。やはり家族で楽しむ映画でしょう。でも子供に「他の10匹の子豚さんはどうなったの?」と聞かれたらどうしたらいいんだろう。やはり現実を教えるべきでしょうか。・・・だから子豚ウィルバーの運命は奇跡なんですね。
まあ最近では珍しくない動物が人語を話す物語なんですが、その技術はやはりこなれてきています。おそらくこの映画も動物のシーンは調教された実物の動物、機械仕掛けのアニマトロニクス、それとCGを組み合わせて動物たちの芝居を作り上げていると思われますが、そのいずれもがかなり自然に繋がっていて人語を話す動物たちが実にナチュラルです。実際にどこまでが実物でどこまでがCG、アニマトロニクスかはほとんど分かりませんでした。その分フルCGのシャーロットのみが少し浮いて見えてしまっています。
内容はともかくそれと気づかせないVFX映像の技術の高さには感心します。
こんなレビューを書くと心優しくない人間のように思われそうなので自己フォロー(汗)。親子で見るにふさわしい心温まるやさしいファンタジーです。
この手のファンタジー物には、辛口のレビューをされることが多いパープルローズさんとガラリーナさんが、(いや、全部調べたわけではないのですが・・・そういう印象と言うことです)好意的なレビューを書いてらっしゃるので、
「きっと、いい作品なのだろう」
と思って、レンタルしました。
うん、確かにほのぼのとする物語で(欧米では、かなりスタンダードな物語らしいです)ダコタ・ファニングも可愛いし、感動もするのですが・・・・
我が家は夫婦して、蜘蛛が苦手なのです。横浜でもはずれの方に住んでいるので、虫が多い。ということは必然的に蜘蛛も多いのです。蜘蛛は益虫であり、人間に害は及ぼさないと言うことは理屈の上ではわかっているのですが、生理的に受け付けないのです・・・。
そこを除けば、ハートウォーミングストーリーとしては、かなりのレベルで、大人も子供も、と言うより家族で楽しめる作品だと思います。
娘と見るときには吹き替えで、後で字幕で観ましたが、字幕版の方がはるかにいいです。最近は、吹き替えに声優でなく、人気俳優・女優・お笑い芸人を起用して話題づくりにするケースもありますが(字幕版も、専門の声優ではなくジュリア・ロバーツやキャシー・ベイツでしたね)この作品に限って言えば失敗だと思います。シャーロットもファーンも違和感ありありでした。
「人間は豚が大好きなんだって」
「それは、豚肉のことだよ」
そう、ブタ(PIG)よりも豚肉(PORK)が好きなんですね・・・・。
ファーンは成長するにつれ、ウィルバーとの日々の思い出は薄れ、少女になり、大人になり、愛する人ができて母になっていくのでしょう。その思い出は薄れても、忘れても(人は忘れていく生き物なのです)彼女の人生の生地の中にはシャーロットとウィルバーとの日々が糸として織り込まれているのです。
子ブタと少女とクモが織り成す温かな友情の物語。
一度はかわしたことのある大切な「約束」だった。
生と死という大きな自然の中で、繰り替えされていく命の繋がり。
しかし、生きていくためには、厳しさも必要。
小さく生まれても、大きく生まれても、同じ生命を受けた生き物には違いない。そのメッセージを伝える使者となったのは、クモのシャーロット。
シャーロットは、クモという存在で、気味悪がられ、仲間に入れてもらえなかった。
子ブタのウェルバーは、そういう偏見をもたず、自分と接してくれた。自分を仲間へと導いてくれたきっかけを作ってくれたウェルバーが、今危機にある。
友達のために自分ができることは何か?
それが 生んだあの奇跡!
子ブタとクモの友情に感動しました。
友情の大切さ、助け合い、励ましあうことの大切さが伝わってきます。動物たちの仕草や、セリフにはにこやかになれますよ。