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貧貧困と犯罪が渦巻くボストン南部で生まれ育った二人の男。ビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)は、犯罪者の一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志す。一方、ボストン南部一帯を牛耳るマフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)の手によって、幼い頃から腹心の弟子として育てられてきたコリン・サリバン(マット・デイモン)もまた、警察官を志す、コステロの内通者となるために。同じ警察学校で優秀な成績を収めた二人は、お互いの存在を知らぬまま、それぞれの道を歩き出す。マフィアへの極秘潜入捜査を命じられたビリーは、自ら犯罪者へと身を落としてコステロのもとへ身を寄せ、少しでも疑われれば殺される、危険と背中合わせの日々を送る。一方コリンは、エリート警察官としてマフィア撲滅の最前線に立ちながら、警察の動きをコステロに逐一知らせ、捜査の手から逃し続ける。やがて、マフィアと警察の双方で始まったスパイ探し。自分の正体を暴かれることなく、どちらが先に相手にたどり着けるのか。
香港の大傑作「インファナルアフェアー」のハリウッド豪華キャストによるリメイク版。
元の映画も本作も2回ずつ鑑賞したので計4回も観ちゃった。その位オモロい!
内容も顛末もラストもオーラスもオチも全て知っているが、それでも観たくなる!
でもリメイクだけあって感動はしなかった。後で感動するであろう場面を省いてしまってるからだ。要するに、警察学校を追い出される場面が省略されている、人間関係に深みが全く無い、オーラスはせめて回想でもして悲劇をアピールして締めて欲しかった、あまりにも淡々とドライに描いている、何のためにリメイクしたんだ?
もうハリウッドはネタ切れか?なぜ高いカネ払ってリメイクすんのぉ?悪く言えばパクリだぜぇ?有名監督に豪華俳優陣、もうちょっと独自の良い映画を作りましょうよ!!! 童顔のディカプリオはいつになりゃタイタニック青年から垢抜けられっかなぁ・・。
でも警察の「犬」は誰か?マフィアの「犬」は誰か?敵対するスパイ同士、互いに正体を掴もうと探り合いする展開にはシビれます!ヒネっていて単純には終わらない。衝撃のラストと言っても良いでしょう。
インファナルアフェア1・2・3にはシビれましたなぁ。またTV放送しないかなぁ^^
オリジナルが好きな人間としての感想なのですが。
いわゆる普通の「警察VSマフィア」ものという仕上がり。それ以上でもなく、それ以下でもない、という感じです。リメイクと比べて、という話題で終始しても、この「ディパーテッド」という作品単体に関するレビューとはならないことはわかっています。しかしながら、それ以外に語ることがないのです。残念ながら。
作り手の「物語への愛」と言ったら何だか大げさですが、私にはそれが感じられなかった。いくらリメイクと言えども本作の見どころは、男の哀愁だったはず。己の素性を隠して、自分を、そして愛する人を偽ってでも生きねばならない二人の男の孤独。それは、マフィアから警察へ、警察からマフィアへというまさしく対称的な二人の生き方によってあぶり出されてくるものでした。しかし、「ディパーテッド」では、ビリーとコリンの孤独や焦燥を伝えたい、という意思が見受けられません。つまり、ふたりの境遇の切なさに身を切られるような痛みを感じなければ、いずれ正体がバレるのではないかというハラハラ感も感じない。それが、作り手の「物語への愛」を感じないと思う理由です。
もちろん、元の物語を知っているからでは?と考えられますが、これだけリメイクブームで種々の作品を見ていると、一概に知っているから楽しめない、ということでもないのだとわかってきました。孤独な男の焦燥感は、唯一ディカプリオの演技によってのみ伝わってくる。彼の演技を見ていると、もしかして監督よりもこの作品のコンセプトをきちんと理解していたのではないか、という気すらします。つまり、それほど演出及び脚本面で男の哀愁を描こうという意図はほとんど感じられなかったということです。オリジナルをご覧になっていない方は、ジャック・ニコルソンの演技に目を奪われたことでしょう。さすがに貫禄の演技です。が、しかし。二人の孤独を浮き彫りにする、という第一目標があるのなら、彼の存在感は邪魔者でしかありません。あんまり彼が目立つもんですから、違った意味でだんだん腹が立ってきました(笑)。
「おのれを殺す」というテーマに惹かれるのは、やはりアジア人らしい感性なのかも知れません。そして、シリーズを貫く「無間道」というテーマ。これは、仏教観に基づいているでしょ。それを舞台をアメリカに変えて描こうというのだから、ハナから無理があったのかも。警察とマフィアの話だろ?と、ほいほいリメイクしてしまった、そんなお気軽感が感じられて、これまた物語への愛が感じられないのです。
私にしては珍しくオリジナル「インファナル・アフェア」は未見。しかも本作を見たのはアカデミー賞で作品賞を獲った後と言う遅さ(恥)。それはオリジナルを知る周囲の評価が「あまにも」悪かったから・・・と言い訳(笑)。私の予想は「バベル」で、本作はノミニーだけでも驚きだった。だけに意外な受賞ですが、またしてもOscarは「名作を選ぶ」訳ではない事を証明した、とも言える。但しソレが悪い事とは思わない、他にも賞は有る訳だから。
。それより何よりMartin Scorsese監督の受賞もサプライズ!これは素直に祝福と労を労いたい(Oscarは時として併せ技で一本!の年あり)。
冒頭から監督のテーマ曲とも言えるローリング・ストーンズの「GIMME SHELTER」で幕を開ける。初めから「どうせ香港映画のリメイクなんだから、オレの好きなようにやらせろ」と言ったかどうか不明だが(笑)なるほどプロットは面白い。これなら監督に監督させるのも納得の脚本だが、オリジナルを知る友人に言わせれば全然ダメらしい・・・。何がダメなのか聞いてみると「人間関係の描き方が希薄」との事。そうかなぁー、確かにJack Nicholsonはチトくどいけど。肝心の3人の演技は見応え有ったし、私は悪くないと思う。
演出に問題が有るとしたら「カッコよさ」を強調すると、リアル感が無くなるので、その点についてはオリジナルが良さそうだと容易に想像がつく。本作で監督の代表作「グッドフェローズ」の独特のスリルを、「タクシードライバー」の銃撃戦の緊張感を超えたか?と聞かれれば答えはNoだが、監督は本作ではあくまでも「リアル感」を追求し、映画的なカッコ良さを私たちに見せてくれない。でも私は悪くないと思う(2度目)。
本作の最大の見所はLeonardo DiCaprio vs.Matt Damon vs.Mark Wahlbergの演技合戦に尽きる。火花散る演技とはこの事で、本作がギャング嗜好の人間ドラマである事を明確に示してる。聞けばオリジナルは、とてもサスペンスフルらしいが、本作では其れらしき行動を取る人物は見当たらないし、辻褄の合わない点も多い。なので単なる娯楽アクションとして楽しむのが正しい観賞方法なのだろう。その意味では水準以上だと思うし、私は悪くないと思う(3度目)。
テンポが良すぎて落ち着いて楽しめない雰囲気も有るが、ハリウッド映画らしい分かり易さと、重厚なアクションは堪能できた。ラストの展開については意見が分かれると思うが、これはオリジナルを観てないので安易に判断できない。原題の意味からすると「あり」ですが・・・。
本作は監督に思い入れのある方なら存分に楽しめる要素が満載!それだけでも見る価値は有る。しかし、「これがアカデミー作品賞です、どうぞ!」と言われると微妙だなぁ・・・ホントに。
改めてリメイクはオリジナルを観ないとダメだなと真摯に反省、アジア映画も勉強しなくちゃ(笑)と言ってもオリジナル派の友人は本作を「抜け殻」と酷評してた。そうかぁ・・・そんなに面白いのか、ダメじゃんハリウッド(笑)。