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「オーガス」「サザンクロス」と3作品制作された「超時空」シリーズの第1弾にあたるTVアニメ。墜落した謎の宇宙戦艦を修復し、「マクロス」と名付けた人類。だが、その進宙式の際、ブービートラップが発動して巨大異星人・ゼントラーディ軍の攻撃が始まった。そして、マクロスは異星人との戦いに巻き込まれていく…。
河森正治、美樹本晴彦など現在も第一線で活躍するアニメーターが最初に手がけた作品。放映当時は日曜午後2時という時間帯にもかかわらず高視聴率をたたきだした。放映初回は1話と2話を続けて放送。異星人の宇宙船を修理し、いざ宇宙に飛び立とうとすると異星人と交戦状態に陥る、という内容で始まる。戦闘機がロボットに変形することと、主人公らの恋愛関係が話題になった。これまでのありえない変形と違い、ディテールにこだわった「ヴァルキリー」の変形システムはおもちゃでも再現され人気に。それ以上に物議をかもしたのが「リン・ミンメイ」という女の子の存在。本当の主人公は彼女なのでは? と思った人も多いはず。当時の学校では彼女をめぐり大論争になっていた。細部までこだわった構成は改めて見直すと、うなる部分が多く、映画版よりもリアルだと思わせる。最初の4話は作画も質がよく見ごたえ十分。
ガンダムとともに80年代を代表し現在もシリーズが続いているリアルロボット作品。ただガンダムと違うのがテーマ。
両作品とも戦争が舞台となるが、ガンダムは「人類同士」、マクロスは「異星人」との戦争である。
そしてもっとも違う点がガンダムが「人類の革新」というのに対してマクロスは「恋愛」と「歌(文化)」とガンダムに比べて大変身近なテーマとなっている。
そのためストーリーや登場キャラクターの心境が分かりやすいため、サックリと見れる作品だと思う。
実在する戦闘機に酷似している飛行機がロボットに素早く変わるアクションや設定はこの作品を長く支える要因になっている。
しかしながら当時の描写技術の未熟さからか、作画のレベルが安定しておらず、「バルキリー:バトロイド」がへんに丸みを帯びていたり、話数が違うと同一キャラクターのはずなのだが顔が全然違うというような悲しい状況が多々見受けられる。(特に未沙はひどかった…)
とはいえ戦闘シーンのスピード感は大変素晴らしく、ミサイルの飛び交うシーンやマックスがミサイルを次々と撃墜していくシーンは秀逸。
ロボットの変形は、その後のロボットアニメに影響を与えましたよ。
この作品のテーマとなる「恋愛」も、複雑な「三角関係」を軸に展開していくのがストーリーに良い意味で深みを与えてくれたが、主人公一条輝のどっちつかずな姿は個人的には少しイライラした。
もう一つのテーマ「歌(文化)」もシンガーソングライターの飯島真理さんを起用。(デビューはリンミンメイ役の方が早いので起用というのは少しおかしいかもしれないが)
そのためリンミンメイは劇中でうたう歌は当時のアニソンに多い、キャラクターやロボットの名前を連呼するようなものではなく、深いテーマ性をもった歌謡曲となっており唄い方も良い(もちろんOP曲の「マ~ク~ロス♪」もアニソンの王道らしくて良いですよ。)
とはいえ、やはり年代から歌自体に古さは感じてしまうが、最後の方に流れる『愛は流れる』はアニメ作品でありながらPV的つくりになっており、良くシーンにマッチしており大変素晴らしい。
映像面で少し我慢すれば、現在まで続くマクロスシリーズの第1作として見て損をしない作品です。
(この作品を見ると一条輝の声はやっぱ長谷有洋さんだな~と再認識させられる。)
1999年、謎の宇宙戦艦が地球に墜落した。そして2009年、その墜落艦は修復されて「マクロス」と命名された。その進宙式の日。人々の中には、式の見学にきた一条輝もいた。だが、式の最中、突如ブービートラップが発動したマクロスは、地球に接近する異星人のゼントラーディ軍に向けて主砲を発射してしまうが…。
ひょんなことからバルキリーに乗った輝だったが、敵のビームを受けて町に落下してしまった。かろうじて墜落をまぬがれた輝は、そこでリン・ミンメイという少女に出会う。やがて、その町はバルキリーとゼントラーディ軍の戦場と化す。そして、その町に取り残されたミンメイを救った輝は、敵の正体を知る。その正体とは…。
マクロス航空隊のフォッカーに助けられ、マクロスに入ったミンメイと輝。だが、このまま軍艦にいる気がなかった2人は、輝の愛機で出て行こうと計画する。そんな時、ゼントラーディ軍の攻撃から逃れようと超高速航法・フォールドシステムを作動するマクロス。そして、マクロスがデフォールドした先に広がった光景とは…。
宇宙からマクロスの中へと戻った輝とミンメイ。だが、そこはマクロス艦内にある閉鎖された無人の部屋だった。1日、2日と時間は過ぎ、2人の食糧も底をつき始める。そして、ミンメイはとうとう死すら覚悟するようになってしまう。そんな時、敵の不発弾が天井をぶち抜き、その穴から2人は助け出されるのだが…。
フォールド効果でマクロスと共に宇宙に出現した島の人々によって、マクロス艦内には町が作られていた。そんなマクロスになおも攻撃し続けるゼントラーディ軍。だが、マクロスは度かさなる戦闘の被害で戦艦形態だと主砲が発射できなくなっていた。そんな中、ある決意を仕方なくする艦長のグローバル。その決意とは…。
自分の周囲に戦いが存在していることを改めて知り、軍隊に入った輝。そして1ヶ月がたったある日、輝はゼントラーディ軍への奇襲に参加することになる。だが、その奇襲は作戦通りにいかなかった。その時、主任戦闘管制官の未沙が、ピンポイントバリアをダイタロス艦首に集中させて敵艦に突入させる案を出す。その名も…。
誰もいないはずの火星からマクロスに通信してくる者があった。物資補給のためもあり、グローバルは艦を火星に向かわせる。だが、それはゼントラーディ軍に所属するカムジンの罠だった。重力機雷に封じ込められてしまうマクロス。グローバルは重力機雷を破壊しようと、基地の反応炉を爆発させることを未沙に命じるが…。
思いがけず、地球統合軍の勲章のチタニウム章を受けた輝は、1小隊を率いる少尉になった。そんな中、輝は部下である柿崎速雄とマクシミリアン・ジーナス両伍長を連れて、ミンメイの誕生パーティーへと向かう。だが、ミンメイへのプレゼントを忘れていた輝。そこへ、カムジン隊の奇襲!輝はマックスたちと出撃して…。
当直の日にお弁当を届けてくれるとミンメイと約束していた輝。だが、その日はミンメイが最終選考に残った「ミスマクロスコンテスト」の開催日だった。結果が気になった輝は、プロメテウスを抜け出してコンテスト会場へ向かう。その頃、ゼントラーディ軍が出撃させた「青い風」の3人組がマクロスに接近していて…。
遠距離レーダーを破壊され、敵の動きをつかめなくなってしまったマクロス。そこでグローバルは、偵察機のキャッツアイを発進させる。その偵察員に志願する未沙。そして、それを輝のバーミリオン小隊が護衛することになった。だが、偵察に向かったキャッツアイがゼントラーディ軍のブリタイに捕獲されてしまい…。
わたしは、当然リン・ミンメイ命である
。未沙の小動物の様に周りにビクつく、弱々しさも良いが
3次元でも違和感なく、ミンメイ=飯島真理を見せてくれた
夢の様な作品である。
ストーリーも当時としては斬新で
一条輝、リン・ミンメイ、早瀬未沙による三角関係が軸である
この作品を観ていると、何故かゲームの君が想う永遠と重なってしまう、わたしだけだろうか?
メカの造形もすばらしく、バルキリーなどは変形行程の美しさは際立つ、特に高速移動&攻撃が可能な足と手だけが生えた?完全変形していない姿は美しい
戦争に巻き込まれるシナリオもすばらしく、マクロスを介して人類から結果的に報復するかたちとなるのも斬新で、これによりゼントラーディは侵略者ではなく、人類と対等な立場で受け入れられる
キャラも個性的で、男性キャラで一番のお気に入りはロイ・フォッカーである、ガンダムで言うとスレッガーの役どころで、主人公に明確な助言を与える、軍人気質の男が惚れるタイプである
スペースオペラのパイオニアで、歌が前面に押し出され、ゼントラーディー達が口々にプロトカルチャーと呟くシーンなどは名場面だ
この作品に付き物の作画問題だが、見切り発車で自転車操業だった為、作画が追い着かず国外に発注した事や、製作に大学生などのアマチュアが加わっていたり、後半映画版に人為を取られた結果、過去映像の再編集で一話仕上げたり、作画が安定しない結果を生んだとの事
しかし、そんな問題を寄せ付けない程魅力があり
TV版での実験が功を奏し、映画版の作画はもはや芸術的ですらある。
子供の頃の思い入れを考慮せずとも、この作品は現代の総おたく時代にこそ栄える作品ではないだろうか。