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実写写真を取り込み、アニメーションを制作する新技法「スーパーライヴメーション」を駆使した作品。第2次大戦後の昭和史にその名を刻んだ伝説の仕業師である<立喰師>。蕎麦屋、牛丼屋、ハンバーガーチェーン、屋台からカレースタンドまで、あらゆる飲食店を戦慄させた8人の立喰師たちの物語が今、始まる。
コメディなんだろうけど、笑えないし可笑しくもない
である口調のナレーションが続き、フラッシュアニメとCGと実写で立喰師という都市伝説的人物を描く
押井守は好きだが、この作品は駄作だ
映像はまぁまぁよかったかなぁ
に出てた「ケツネコロッケのお銀」がルーツとの事。押井作品はそういった繋がりが多くて魅力的です。因みに僕はゼンダマンの「オシイ星人」で監督に興味を持ちました。ついて行けなかった人も割といたようですが、僕にはどう考えても名作デス。何かで金字塔を打ち立てたクリエイターというのは必ず別ジャンルへ触手を伸ばします(某庵野然り)。オシイ星人、今回大成功だったのでは?最近でもカナダやらスペインやら海外で評価上がってきてるし、今後の展開もあると見たね。ナレーションをどう受け取るかで評価は変わると思う。どうでもいい事を小難しい表現で延々と語る・・・これって宮台先生の手法と同じデス。まともに理解しようとしてはいけません。ギャグなのですから。しかしそれ以上に面白いのが「ゴト」の合間に挿入される「うそニュース」。星人の知人を漫画的デフォルメ加工した映像(スーパーライブメーション・・・昔の東宝東和か)も手伝って、僕のツボに入りまくりでした。あと、様々なアニメのパロディーもツボ。仮想戦後史シリーズの最新作でもあり。喰い逃げはイカンですよ。
よくもここまで、作家性を剥き出しにした実験的な作品を劇場公開出来たものです。
写真をデジタル加工し、3Dアニメ化したという映像の摩訶不思議な雰囲気はなかなか捨て難く、はじまって何分かは、かなり感心して観ていた。
ただし、戦後の昭和史を背景に語られていく「立喰師」たちの伝説にはちょっとついていけなかった。もっと立喰師とそれぞれの店主との間で繰り広げられるドラマが描かれるのかと思っていたが、それがほぼナレーションで(しかも押井守独特の言い回しで)矢継ぎ早に説明されていくので、その一言一言の意味を咀嚼する間もなく、気がつけば自分の集中力が切れてました。
試みとしては、すごく面白いし支持はしたいのですが、まず100%一般ウケはしそうにありません。このノリで110分は場合によったら拷問と感じる人すらいるかもしれません。
けどまあ、それでももう1回観ようかな~と思ってしまっているオレは、いわゆる“押井信者”の一人なのかもしれません。